オール電化って便利?〜メリット・デメリットとガス併用との違い〜

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オール電化は、イメージでは分かるけど具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのだろう…と考えている方は多いようです。最新のオール電化がいいのか、従来のガス併用がいいのかお悩みの方に向け、詳しい情報をご紹介しましょう。

  1. そもそもオール電化って?
  2. オール電化の特徴(メリット)
  3. オール電化の特徴(デメリット)
  4. オール電化とオールガスの比較
  5. まとめ

1.そもそもオール電化って?

近年になって普及し始めた「オール電化」とは、具体的にはどのようなシステムなのでしょうか。

なんとなくイメージは分かっているけれども、詳しい説明はできない…という人も少なくないようです。

オール電化とは、キッチン・バスルーム・洗面所など、給湯や熱を必要とする部分をすべて電気でまかなう生活システムを指します。

一般的には、キッチンの給湯やコンロ、お風呂などは都市ガスやプロパンガスを使用し、電気と併用しているでしょう。

オール電化の場合は、ガスを使用せずすべてを電気でまかなうシステムなのです。

オール電化のほうがよいか、ガスとの併用がよいかはその人のライフスタイルや家族構成などによっても異なります。

どちらにしようか迷っている方は、イメージだけでとらえず、それぞれの違いやオール電化のメリット・デメリットを調べてから自分の生活にあったほうを選んでください。

2.オール電化の特徴(メリット)

料理・お風呂・洗面ほか、生活に必要なものをすべて電気でまかなうオール電化の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。

メリットをご紹介します。

2-1.ガス代がかからなくなる

当たり前ですが、ガスを使用しなくなります。

そのために、ガスの使用料(基本使用料も含める)がかかりません。

2-2.オール電化契約による電気料金の節約

深夜電力重視のライフスタイルであれば、電力会社の契約をオール電化住宅特化メニューにすればお得です。

深夜の電気料金を安く使用できる契約なので、通常の契約よりほぼ半額になるでしょう。

IHクッキングヒーター、洗濯機、乾燥機など電力が多くかかる家電を夜間中心に使用する人にぴったりです。

2-3.太陽光システムを併設したオール電化住宅のメリット

太陽光発電システムがあるお宅であれば、昼間使用する電力は太陽光からまかなえます。

そして、夜間は料金が格安になる電力を使うので節約も省エネも可能です。

もし、太陽光発電システムによる電力が余った場合、オール電化契約をしていれば電力会社に買い取ってもらえます。

2-4.火災の心配が少ない

オール電化の場合、キッチンはIHクッキングヒーターになります。ガスコンロと違って「炎」が出ないので、燃え移りなどによる火災事故のリスクは低くなるのです。

2-5.掃除が楽

IHクッキングヒーターは平面なので掃除が楽なのもメリットです。

ガスコンロの場合はゴトクに煮こぼれなどの汚れがつきやすく、こまめに掃除しないときれいにするのが大変でしょう。

IHクッキングヒーターは手入れが楽なので、掃除が苦になりません。

2-6.安全性が高い

ガスの場合は、ガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの心配があります。

オール電化の場合は、電気だけなので安全性が高いといえるでしょう。

3.オール電化のデメリットとは

一見するとメリットの多いオール電化ですがデメリットもあります。

どのようなことが、デメリットとして挙げられるのでしょうか。

3-1.「火」と身近に接する機会がなくなる

ガスコンロがないと、直接「炎」を見る機会がなくなります。

火は便利だけど、扱うときには気をつけなければならない…という情操教育ができなくなるため、子供の教育によくないという問題点が挙げられているのです。

3-2.火力を使う料理の満足感が得られない

料理好きの人は、ガスコンロで火力を調節することを重視します。

特に、強い火力の直火(じかび)で作るチャーハンやいため物などは、ガスコンロでないと作りづらいという意見は多いようです。

また、長年炎の大きさを基準に料理をしてきたので、炎がないIHクッキングヒーターでは加減がつかみにくいという意見も少なくありません。

3-3.使用する調理器具に制限がある

IHクッキングヒーターでは、ホロー・鉄・ステンレスの調理器具を使用できます。

アルミや銅製は使用できますが、熱効率がガスコンロのときほどよくありません。

また、土鍋は使用できないので情緒のある「鍋料理」が楽しめないのもデメリットでしょう。

調理器具を購入するときに、自宅のIHクッキングヒーターで使用できるか、サイズは大丈夫かをいちいち確認するのが面倒という意見もあります。

3-4.停電時に困る

オール電化はすべてを電力でまかなうので、停電に弱いのが最大のデメリットでしょう。

自立運転機能のある太陽光発電設備があれば、一部の電力を使用できます。

ただし、その場合は専用コンセントからの供給に限られるので建物全体で使用することはできません。

3-5.貯湯タンク設置スペースが必要

オール電化住宅のエコキュートなどは、電気温水器を設置することが必要です。

そこで、大型タンクを家の敷地内などに設置するスペースが求められます。

また、長時間タンクに貯蔵した水は水質が落ちるために飲むときは沸騰しなければなりません。

4.オール電化とオールガスの比較

生活で消費するエネルギーを全て電気でまかなうオール電化に対して、「オールガス」というシステムがあります。

オールガスは、ガスの燃焼で発電をして「排熱作用(はいねつさよう)」により床暖房や給湯をまかなうシステムです。

ただし、オール電化と異なるのは、全ての電力をガスで発電してまかなうわけではありません。

たとえば、オールガスのシステムの一つ「エネファーム」の場合は、家庭で使う電気の約5割を供給します。

オールガスは、「ガス主導型で、ガスと電気を併用する」とイメージしたほうがよいでしょう。

オール電化がいいか、オールガスがいいかは、個人の好みもありますが、いろいろな面で違いがあります。

どのような違いがあるのかを比較してみましょう。

4-1.経済面の比較

オール電化の場合、ガス料金は基本料金も含めてゼロになります。

オールガスの場合は、ガスと電気の併用になるため電気の基本料金や使用料はかかるのです。

ガスの基本料金がかからない分、オール電化のほうが少し有利でしょう。

4-2.家族構成による比較

昼間は仕事に出かけている一人暮らしの人や共働きの夫婦などは、夜に料理・洗濯・掃除・入浴などを行います。

そこで、深夜割引のあるオール電化のほうがお得なのです。

けれども、高齢者や子供、主婦など日中も家にいる人数が多い家族の場合は、日中でも電力を消費します。

また、自宅兼職場の人や自宅兼お店の人も、日中の電力消費量は多いでしょう。

上記のような人の場合は、ガスで作られた電力を使えるオールガスのほうがお得になります。

4-3.安全面

安全性はオール電化のほうが勝っているようです。

ガスコンロやガスストーブ、お風呂などの消し忘れやガス漏れ、不完全燃焼による一酸化炭素中毒を心配する必要がありません。

また、ガスの炎がないので着衣に発火したりやけどをする危険性もないのです。

身体が不自由になってきた高齢者や、小さなお子さんのいるご家庭には、オール電化のほうが向いているでしょう。

4-4.地域による違い

日本は縦に長いので北と南では気候が異なります。

そのために、地域によってオール電化が向いているところと、オールガスが向いているところがあるのです。

たとえば、寒い時期の長い北海道や東北などで一番重要なのが「暖房」になります。

氷点下になることもある北海道では、オール電化だと電気代がかさむのです。

また、ガスのほうが素早く暖められるうえにパワーが強力なのが魅力でしょう。

さらに、冬は雪の日が多いので太陽光発電も力を発揮できません。

しかしながら、一年中太陽が降り注ぐ沖縄など南の地域では、太陽光発電をいかせます。

また、暖房を使用することはほとんどないので、オール電化にしても不自由はしないでしょう。

4-5.給湯の違い

オール電化の給湯器は「エコキュート」を使用します。

エコキュートは、二酸化炭素を出さないので環境にやさしい給湯器です。

また、電気料金が安くなる深夜にお湯を沸かしタンクにお湯をためることができます。

ただし、タンクを置くスペースが必要です。

オールガスの場合は、ガスでお湯を沸かすのでタンクは不要になります。

また、水道管から流れてきた新鮮な水をすぐお湯にして使えるので、衛生面でも安心でしょう。

給湯面で考えると、敷地や建物内にタンクを置くスペースがあり、夜にお湯を使うことが多いご家庭はオール電化のほうがおすすめです。

そして、日中も家にいて育児や家事でお湯を使うことが多いご家庭はオールガスのほうがむいているといえるでしょう。

4-6.料理面での違い

オール電化はIHクッキングヒーターなので、室内の空気を汚しません。

ガスコンロは火力を使うので、室内の酸素が消費され一酸化炭素を輩出するためにこまめな換気が必要になります。

また、平らで掃除が楽なのはIHクッキングヒーターのほうです。

夜に料理をすることが多い共働きなどのご家庭の場合は、換気を気にせず後片付けも楽なIHクッキングヒーターのほうが使い勝手がよいでしょう。

ただし、微妙な火加減で料理をするほうが好きなご家庭、日中でもよく料理をするご家庭では、炎の調節ができるガスのほうが向いています。

5.まとめ

いかがでしたか?

オール電化にしようかな?と考えている方に向けて、オール電化のメリット・デメリット、オールガスとの比較などの情報をまとめてみました。

  1. そもそもオール電化って?
  2. オール電化の特徴(メリット)
  3. オール電化の特徴(デメリット)
  4. オール電化とオールガスの比較

オール電化での生活にはメリットも多いのですが、いざというときに不自由なことも少なくありません。

ガス併用のオールガス生活のほうが、停電時などに強いのも確かです。

自分のライフスタイルや家族構成などを考えて、どちらがいいのかじっくり考えてくださいね。