エコウィルの仕組みはガスを使って発電給湯!経済性やメリットを解説

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省エネ住宅が注目されている今、太陽光発電・パッシブ換気などを導入する住宅が増えています。近年話題を集めているのは、エコウィルというシステムです。
メディアでも取り上げられるようになり、エコウィルという言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか?環境に配慮され、ガスで発電して給湯する。何となくイメージされていても、具体的にどのようなシステムか知っている方は少ないはずです。
リフォームをきっかけにエコウィルの導入を検討されている方は、この記事を参考にしてみてください。

  1. エコウィルの特徴・仕組み
  2. エコウィルのメリット・デメリット
  3. まとめ

1.エコウィルの特徴・仕組み

エコウィルを導入する前に、特徴や仕組みを知っておくと安心です。

1-1.エコウィルとは? 

エコウィルは、ガスで発電して給湯暖房するシステムのこと。正式名称は、家庭用ガス発電給湯暖房システムです。エコウィルは、都市ガスとノーリツ・長府製作所が共同開発した給湯ユニット・本田技研工業の発電ユニットから構成されている給湯システムとされています。
都市ガスが自家発電した際に出る排熱でお湯を沸かし、給湯と暖房ができる家庭用ガスコージェネレーションシステムです。非常に効率良く電気とお湯を作り出す、エコロジーなシステムでしょう。

1-2.一石二鳥のシステム

エコウィルの特徴は、都市ガス1つのエネルギーで、電気と給湯2つのエネルギーを作り出すことができること。まさに、一石二鳥のシステムだといえるでしょう。
作り出した電気エネルギーは、床暖房・浴室暖房乾燥機・照明など幅広く利用できます。都市ガスの排熱エネルギーを無駄なく利用し、CO2削減にも大きく貢献しているシステムです。

1-3.エネファームとの違い

エネファームもエコロジーな発電システムです。エネファームと似たシステムですが、発電方法に違いがあります。ガスから取り出した水素が酸素と反応して電気を作るのがエネファーム。
エコウィルはガスを燃料にして稼働し、発電機を動かして電気を作り出します。本田技研工業が手がけていることから、自動車と似た発電方式を用いられているのです。

1-4.補助金制度

エコウィルを導入するにあたり、補助金や助成金を受けられるケースもあります。交付される金額は自治体により異なるため、事前に確認するといいでしょう。

2.エコウィルのメリット

エコウィルの特徴や仕組みはわかりましたか? 
環境にも優しく、エコロジーなシステムであるエコウィルは、徐々に認知度も高まってきています。

2-1.運転音が気にならない

効率良くガスから電気と熱を作り出すシステムですが、気になるのは運転音ではないでしょうか?エコウィルのガス発電ユニットは44dbです。日中の閑静な住宅街で発生する音と変わりない静かな音で、運転音が気にならないメリットがあります。深夜は運転しないようになっており、騒音などのトラブルも心配ありません。

2-2.経済性

エコウィルを導入することで得られる電気は、年間で3〜4割をカバーできるとされています。一般的な4人家庭では、年40000円のコスト削減が実現可能です。エコウィルが作動しない時間帯や不足しているときは電力会社に切り替えることもできます。使用電気量や給湯量を自動計算して、ライフスタイルに合わせた運転をする学習機能も持っているのです。

2-3.ガス料金がお得に

都市ガスでは、家庭用ガスコージェネレーション契約があります。エコウィルを導入した家庭に適用され、ガス料金が割引になる契約です。電気代も削減でき、ガス料金も優遇が受けられるのは大きなメリットでしょう。光熱費が削減できると、ゆとりが生まれますよね。
都市ガスによって適用にならない場合もありますので、お住まいの都市ガスが対象であるか確認してください。

2-4.湯切れの心配なし

エコウィルはライフスタイルに合わせて運転する学習機能を備えていて、貯湯タンクに十分なお湯が湧き上がると自動的に運転停止します。
エコウィルが合う家として推奨されているのは、お湯をたくさん使う家庭です。貯湯タンクのお湯がなくなっても、ガスで素早くお湯を沸かします。20号の給湯能力がある補助熱源機を備えているため、湯切れの心配がいりません。

2-5.発電した電気は自宅だけで使える

太陽光発電は余った電力を電力会社に売ることができますが、エコウィルは自宅で使う分だけを発電することが可能です。送電ロスがなく、無駄のない電力発電が実現できます。

3.エコウィルのデメリット

導入を検討されている方は、エコウィルを導入することで得られるメリットとデメリットの両方を知っておくべきです。

3-1.導入費用

発電・貯湯ユニットを合わせ、設備導入費用は80〜90万円が一般的です。導入に300万円程度かかるエネファームに比べ、比較的安いコストで導入できますが、やはり負担が大きいと感じる方も少なくありません。
設備導入費用に加え、設置工事費が別途かかりますのでご注意ください。補助金・助成金制度を利用し、初期費用に負担が減るように工夫するといいでしょう。

3-2.電気をあまり使わない家庭には不向き

お湯を多く使ったり、床暖房を入れていたりする家庭にはエコウィルは大変便利なシステムです。しかし、電気をあまり使わない家庭にとっては、発電する機会が少なくメリットを得られにくくなってしまいます。
ライフスタイルに合わせて導入することが大切です。

3-3.設置場所を確保する必要がある

発電・貯湯ユニットは、80kg以上の重量があります。特に、お湯を貯(た)めるユニット部分は満水時に200kgを超えることも。
導入時には設置場所を確保する必要があり、地盤もコンクリートで固めた基礎を作ります。スペースにゆとりがあるかという問題も発生するでしょう。

3-4.定期的なメンテナンスが必要

エコウィルに推奨されているメンテナンスは、3年または6000時間の早い方です。点検と消耗品の交換が必要で、エコウィルを使って稼働している床暖房や浴室暖房乾燥機なども点検対象となります。

4.まとめ

エコウィルについてご紹介しました。

  • エコウィルの特徴・仕組み
  • エコウィルのメリット
  • エコウィルのデメリット

ガスを燃料にして発電・給湯するシステムが、エコウィルです。お湯をたくさん使う家庭では、光熱費削減のメリットも大きいとされています。
導入時には初期費用がかかるため、ライフスタイルに合っているかどうかを考えるといいでしょう。日中留守なことが多い、 お湯をあまり使わない家庭では、メリットが得られにくいことも。
導入費用を抑えるためには、補助金・助成金を利用もあります。上手に活用してみてください。