【解説】ガス給湯器の点火不良が起きたらどうする? 正しい対処法を紹介!

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「ガス給湯器のスイッチを入れてもなかなか火がつかない」「まったく火がつかなくなったけど原因がわからない」など、悩んでいる方は多いでしょう。ガス給湯器において、点火できない状態はよくあるトラブルです。ガスが出ているのにもかかわらず点火しない状態が続くと、不安でいっぱいになるでしょう。お湯が出ない状態も生活に支障が出てしまいます。

そこで本記事では、ガス給湯器の基礎知識、点火不良や対応策・修理方法・給湯器業者など詳しく説明しましょう。

  1. ガス給湯器の点火不良について
  2. ガス給湯器の点火不良の対応策
  3. ガス給湯器の修理について
  4. 頼れる給湯器のプロとは
  5. ガス給湯器の点火不良にかんしてよくある質問

この記事を読むことで、ガス給湯器の点火不良の原因を知り、適切な対処法がわかります。ガス給湯器の点火不良について知りたい方や点火不良を修理したい方は、ぜひチェックしてください。


1.ガス給湯器の点火不良について

ガス給湯器の点火不良とは、一体どのような症状でしょうか。点火不良が起きる前兆や確認方法・原因など詳しく見ていきたいと思います。

1-1.点火不良とは?

ガス給湯器の点火不良は、よくある給湯器の故障トラブルです。電源を入れても点火しない・ガスは入っているのに火がつかないなどが症状として当てはまります。点火装置に問題が起きている可能性もあるでしょう。さまざまな原因が考えられるため、まずは、どのような状態になっているのか確認が大切です。

1-2.点火不良の前兆は?

給湯器が故障を起こす際、前触れが起きることが多いです。点火不良の前触れとして挙げられるのは、以下のとおりになります。

  • 給湯温度が不安定
  • お風呂のお湯が温かくならない
  • 追いだきができない
  • お湯が出るまでの時間が長い
  • 正常運転よりも大きい音がする

1-3.点火不良の確認方法

点火不良かどうか確かめる場合には、リモコンにエラー表示が出ていないかどうか確認してください。給湯器に不具合が起きているのなら、エラーコードが表示されているはずです。給湯器の代表的なメーカーであるノーリツとリンナイの点火不良エラーコードは、111・112・113のどれかになります。点火不良をお知らせしているあかしになるため、必ずチェックしましょう。

1-4.点火不良の原因

ガス給湯器の点火不良の主な原因は、電気系統の制御基板です。制御基板は点火の大もとになります。そのため、故障してしまうと点火しません。修理か、または交換しなければならないでしょう。また、場合によってはガス放出時に開閉する電磁バルブの異常も考えられます。

ガスの点火不良はどんな給湯器でも起こりうるんですね。
はい。なので、点火不良の際に出るエラーコードの番号を覚えておきましょう。

2.ガス給湯器の点火不良の対応策

では、ガス給湯器の点火不良が起きた際、どのように対処すればいいのでしょうか。適切な対処をするためにも、対応策や自分でできることを把握してください。

2-1.点火不良が出たときの対応策

点火不良が起きたときは、まず、リモコンのエラーコードを確認します。エラーコードが出ている場合、どのような故障が起きているのか取り扱い説明書でチェックしましょう。取り扱い説明書がない場合は、メーカーのホームページからエラーコードがわかります。もし、不明な場合は給湯栓が全開になっているか見てください。十分な水量を確保しなければ点火しません。全開にもかかわらず点火しない場合は、業者に調査してもらいましょう。

2-2.自分でできること

先ほど説明した対応策は、すべて自分でできることです。また、ガス栓が閉まっている可能性もあるため、きちんと開いているかどうかも確認してください。これ以上の作業を業者に依頼せず、自分で何とかしようとする方はいますが、ガスの扱いは非常に危険です。爆発や火災を起こす恐れもあるため、専門業者に相談したほうが安心できます。

2-3.相談・問い合わせ先

給湯器のメーカーまたは取りつけた専門業者に相談してください。実際に工事を担当した業者でなくとも、給湯器の異常に対応する専門業者もいます。

自分でガスの元栓などを点検し、異常がなかったら業者に連絡するんですね。
はい。エラーコードが出たガス給湯器をそのまま使い続けてはいけません。

3.ガス給湯器の修理について

ガス給湯器の不具合が起きたとき、修理か、または交換かで悩む方は多いでしょう。そこで、判断基準やそれぞれの方法と料金など詳しく説明します。

3-1.点火不良の場合は修理?交換か?

1つの判断基準として、使用年数を考えてみてください。ガス給湯器の平均寿命は、およそ8年~10年で、メーカーの部品保有期間はおよそ10年です。つまり、10年以上経過している給湯器は修理したくても部品がそろわないことになります。そのため、10年以上使用し続けている給湯器は思いきって交換しましょう。まだ、使用年数が2~3年の場合は修理で十分です。

3-2.修理の方法・料金について

修理の場合、メーカーまたは専門業者に相談してください。給湯器を調査してもらいましょう。原因や修理の内容によって料金が異なります。ガス給湯器の不良点火の修理にかかる費用は、およそ6,000円~5万円になるでしょう。

3-3.交換方法・料金について

交換の場合、新しく買い替える給湯器を選ばなければなりません。同じガス給湯器にするか、それとも違う給湯器にするのかライフスタイルや家族の人数など踏まえて選びましょう。また、交換にかかる料金は給湯器の本体価格+設置工事費用の合計になります。数万円~40万円以内が妥当でしょう。ただし、給湯器の種類によって料金が大きく異なります。

3-4.交換すべき症状は?

異音がする・お湯の温度が一定でなくなる・黒い煙や臭いが出てくるなどの症状に当てはまる場合、交換したほうがいいでしょう。これらの症状は、寿命が近くなっている証拠でもあり、修理では対処しきれない可能性が高いです。たとえ、修理できたとしても再び故障する恐れがあります。

3-5.何年目ぐらいから故障が多いか?

不良品でない限り、8年~10年近くになると故障が目立ち始めます。「使いづらくなってきたな」と感じたときは買い替え時だと思ってください。

3-6.定期点検について

長期間、ガス給湯器を使い続けるためには、定期点検・メンテナンスが必要になります。安心して使い続けるためにも、メーカーによる無料修理の保証だけでなく、工事保証がついている設置業者に依頼しましょう。

8年以上使用した給湯器は買い替えのほうがおすすめなんですね。
はい。古い給湯器は修理をしても別の不良が次々と出てくる可能性があります。

4.頼れる給湯器のプロとは?

給湯器にかんする悩みや不具合を解消するためには、素人では限界があります。費用を抑えるために自分で修理する方はいますが、給湯器のプロに依頼したほうが解決は早いです。給湯器の業者について詳しく説明します。

4-1.給湯器の業者について

給湯器のプロはメーカーだけと思いがちですが、多数のメーカー機器を販売・設置をおこなっている業者もいます。給湯器専門の業者は、取り扱いに詳しいスタッフがそろっているため、さまざまな相談も受けつけているのです。あらゆる故障や不具合にも適切に対応できます。また、新しい給湯器に交換する場合、メーカーよりも低価格で購入・設置工事ができるでしょう。

4-2.専門業者の強み

専門業者の強みは、多数のメーカーを取り扱っていることです。幅広いメーカーや種類から、家庭に合ったものが選択できます。また、対応が丁寧でスピーディーな対応が可能です。即日対応できる業者なら、故障してもすぐに新しい給湯器が利用できます。メーカーの相談窓口は時間に限りがあっても、専門業者の中には24時間365日対応可能なところもあるのです。ただし、給湯器の種類によっては在庫状況で遅くなる恐れもあるため、事前に確認しておきましょう。

4-3.業者選びのポイント

多数存在する専門業者から、どの業者に依頼すればいいのか悩みますよね。悩んだときは、以下のポイントに注目してください。

  • スタッフの対応が丁寧かつスピーディーか
  • 見積もり内容が明確になっているか
  • 即日対応が可能か
  • 知識・経験豊富なスタッフがいるか
  • 商品選びにアドバイスをしてくれるか
  • 工事保証が充実しているか
給湯器の販売や取りつけ・修理を行っている業者にはいろいろな種類があるんですね。
はい。ですから時間に余裕を持って業者を選ぶことが大切になります。

5.ガス給湯器の点火不良に関するよくある質問

ガス給湯器の点火不良に関するよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.ガスの臭いが出てきた場合の対処法は?
A.ガスの臭いが発生した場合は、給湯器自体に触れたり、電源操作をしたりなど勝手に扱ってはいけません。無理に素人が扱ってしまうと、火災・爆発の危険性が高まります。また、臭いを早めに解消しなければ近所迷惑になる恐れもあるでしょう。できるだけ、早めに解決するためにも専門業者に相談してください。

Q.点火するけど気になる音が出ている場合は?
A.たまに点火するけど、いつもよりも音が激しくなるケースがあります。異常な音が出ているときは、点火装置からバーナーへの火移りが遅いことが原因です。そのため、異音が出ている場合も素早い対処が大切になります。すぐさま、メーカーまたは設置業者に調査・修理を依頼してください。

Q.点火不良などの故障を防ぐコツとは?
A.何よりも、ガス給湯器を正しく使うことが大きな予防になります。たとえば、給湯器の水漏れをそのままにしないこと・くり返し点火操作をおこなわないこと・高温設定のままお湯を直接使用しないことなのです。取り扱い説明書には注意点や誤った使い方が記載されているので、ぜひチェックしてください。

Q.ガス風呂給湯器が点火しない原因は?
A.浴室内の排水不良などにより、点火装置がぬれている可能性があります。ぬれていると点火しなくなるため、浴室内の排水口をこまめに掃除しなければなりません。点火しないときは、排水口に汚れがたまっていないかどうか確認してください。

Q.給湯器業者に修理を依頼する流れは?
A.まず、ホームページまたは電話から修理の依頼をします。設置業者からメーカーへ修理依頼を出し、メーカーから依頼主に向けて故障状況・出張日時など打ち合わせの電話が入るのです。そして、約束の日にメーカーのサービスマンが修理に伺います。有償修理の場合は、修理完了後に支払う流れです。

まとめ

ガス給湯器の点火不良は、電気系統の制御基板に問題が出ています。制御基板は点火の要となるため、素人では対処できません。また、使用年数が10年以上経過している場合、必要な部品がそろわない可能性があります。寿命が近い給湯器を修理しても、再び不具合・不調を起こす可能性があるため、買い替えになるでしょう。点火不良が起きた際は落ちついて、リモコンに表示されているエラーコードやガス栓などをチェックしてください。原因がわからない場合は、メーカーや設置業者に問い合わせましょう。事前にきちんと知識を習得しておけば、スムーズに対処できます。