
美しく優れた機能性ガラスコンロ!ガラストップの魅力を解説します!
2016/07/06
2020/04/24
毎日のお料理に欠かすことのできないガスコンロ。主婦にとって、使い勝手とお手入れのしやすさは、ガスコンロを選ぶ上で重視したいポイントでしょう。毎日の家事の手間を少しでも減らしたいと願う主婦たちから、熱いまなざしを向けられているのが、ガラスコンロです。キラキラと輝く高級感ある見た目と、掃除がしやすい素材から、今、ガラストップを選ぶ人が増えています。もちろん、見た目だけではなく機能性も充実しているガラスコンロ。
この記事では、ガラストップコンロの魅力について詳しくご紹介します。
この記事を読むことで、ガラストップコンロが他の製品とどのように違うのかを知ることができます。ガラストップのビルトインコンロの購入を考えている方はぜひチェックしてみてください。
1.ガラストップコンロとは?
ガスコンロにはさまざまな種類があります。中でも現在、ガスコンロの主流となっているのがガラストップです。ガラストップコンロの特徴を見てみましょう。
1-1.トッププレートとは?
トッププレートとは、ガスコンロの天板のことです。天板は、ちょうど火が出る下の部分を指します。天板には色々な種類があり、見た目やお手入れのしやすさ、値段を考慮して素材選びをする人が多いです。
1-2.天板の素材について
天板には主に4つの種類があります。
ガラストップ
ガラストップは、お掃除のしやすさから主婦に絶大な支持を得ている素材です。煮こぼれがガスコンロ内に侵入するのを防ぎ、ガラスなので拭き取りも簡単!見た目の輝きとお手入れのしやすさが魅力的な天板です。焦げ付きにくいため、購入して時間が経(た)ってもキレイな状態が続きます。耐久性や耐熱性に優れ、塗装が剥(は)がれる心配もありません。
ガラスコート素材
ガラスコート素材は、メーカーによって名称が異なります。
- リンナイ:パールクリスタル
- パロマ:ハイパーガラスコート
- ハーマン:Gクリアコート
ホーロー素材にガラスコーティングを施している天板です。見た目はガラストップのような輝きがあります。色のバリエーションも多く、衝撃に強いです。コーティングのため長期間使用すると剥(は)がれる可能性があります。ガラストップに比べると価格も安いのが魅力です。
ホーロー
ホーローは、表面の塗装が剥(は)がれやすい素材です。耐久性が弱いため、お手入れしづらくサビやすいというデメリットがあります。衝撃には強く、お求めやすい価格が最大のメリットです。色は素材上、ほとんど黒になります。
アルミトップ
価格が高い天板です。天板の厚みがあり、アルミ素材になっています。熱伝導がよく、熱の分散も素早いため、汚れが付きにくいところが魅力です。工事費もかかるため、現在ではまだ主流の天板ではありません。
フッ素コート
ホーロー素材にフッ素をコーティングした天板です。油汚れが拭きづらいホーローにフッ素加工を施すことにより、油や汚れをはじきやすくなりました。固いものでこするとコーティングが剥(は)がれ、サビが発生することもあります。
1-3.ガラストップコンロのメリットデメリット
艶と輝きがあり、美しい見た目が魅力的なガラストップ。汚れやすいコンロ周りもさっと拭くだけでお手入れが楽チンです。頑固な汚れ以外は、洗剤が必要なく水に濡(ぬ)らした布で拭き取るだけで汚れがとれます。毎回、調理後に拭き取れば、傷も付きづらく、いつまでも見た目の美しさを保(たも)てるでしょう。デメリットは、ガラスのため重たいものを上から落とすと割れてしまう可能性があるところです。コンロの最上位にあたるガラストップコンロは価格も安くはありません。しかし、耐久性、お手入れのしやすさなどを比較すると、安価のガスコンロでは得られない満足感があります。
2.ガラストップコンロについて
2-1.ガラストップコンロの主なメーカー
ガラストップコンロのメーカーをご紹介します。
リンナイ
言わずと知れた、老舗のガス機器メーカー”リンナイ”。「ガス器具と言えば、リンナイ」と言われるほどおなじみのメーカーです。リンナイのビルトインコンロのガラストップ天板は、フレームレスでフラットな形状が特徴。天板自体は、ドイツ・ショット社のCREAN(セラン)ガラスが使われています。CREAN(セラン)ガラスは耐熱性に優れ、熱や衝撃に強い素材です。耐久性も高く、見た目の美しさにも定評があります。CREAN(セラン)ガラスが使われているというだけで、リンナイを選ぶ価値を感じる方も多いです。リンナイのガラストップコンロは、ヒートオフ構造を導入しています。ヒートオフ構造とは、天板の熱を分散・放熱されることで、表面が熱くならないようにする仕組みです。調理中や調理直後に、拭きこぼれや油汚れを拭きたいときも、熱さを気にすることなく拭き取れます。ヒートオフは、リンナイだけにある技術です。表面が固いため、なんとスクレイパーで頑固な汚れを削り取ることもできます。リンナイのハイグレード機種のグリルではココットやダッチオーブンも使用可能です。
ハーマン
大阪に本社のあるハーマンは1930年に創業されたガスコンロ機器メーカーです。給湯器の取り扱いもあります。2011年にノーリツと営業統合し、2014年から、ハーマンブランドはノーリツブランドへ移行されました。ノーリツの最新技術を搭載したガスコンロは、非常に人気があります。
ノーリツ
大阪で、1951年(昭和26年)創業。ハーマンのグループ会社です。ビルトインコンロを日本で初めて発売しました。両面焼きグリルの開発など最先端の技術が自慢の会社です。
ノーリツのガラストップは、 衝撃でガラスが欠けてしまうのを防ぐため 天板周りをアルミフレームで囲い、強度を強くしています。ノーリツのほとんどのガラストップコンロに搭載している設備です。また、ガラストップに親水アクアコートという、汚れをさっと落とせる特殊なコーティングが施されています。親水アクアコートについた汚れは、水を垂らせば浮き上がってくるためお手入れが楽です。 毎日手軽に拭き取るだけで美しさを保つことができます。 ノーリツはグリル機能もハイグレードです。焼き網を使わないマルチグリルを搭載した機種では、焼き網の代わりにプレートパンというプレートを使います。マルチグリルでは、深型の調理器具、焼き網グリルでは、ダッチオーブンが使える機能も人気です。
パロマ
1988年、アメリカの給湯器メーカー”リーム社”を買収し、給湯器の全米シェアは50%と言われています。リンナイやノーリツに次ぐ大手メーカーです。パロマのガラストップコンロは、ノーリツやリンナイと違い、ホーローにガラスコーティングしたハイパーガラスコートになります。カラーコートとクリアコートという2層のコーティングでガラスのような見栄えと光沢を実現したものです。ガラスのように繊細ではないため、割れる心配がありません。強度に優れています。グリルには、蓋が付いているためお掃除しやすいです。ハンバーグやチキンなども調理もできます。パロマのガラストップは、フレームのないフレームレスです。
2-2.お手入れ方法
お手入れ簡単なガラストップコンロのお掃除方法をご案内します。ガラストップコンロには、やわらかい布やスポンジを使いましょう。金属たわしや、ナイロンなど固く傷が付きやすい素材を使うのは適していません。
洗剤は重曹を使おう
洗剤は、中性洗剤や重曹を使います。酸性・アルカリ性のものは使わないようにしましょう。軽い汚れは、重曹水を吹きかけ拭き取ります。頑固な油汚れには、重曹水を含んだキッチンペーパーでパックすると効果的です。15分~20分時間を置いた後拭き取りましょう。ガラストップはお手入れが楽ですが、汚れも放置すればひどくなります。調理後にさっと拭き取りを行うだけで見た目の美しさを保つことができるでしょう。
頑固な焦げや汚れには
頑固な焦げや汚れは、お好み焼きのコテのような形のスクレイパーで削って取ることもあります。リンナイのガラストップに使える方法です。メーカーによってガラストップの強度が異なるため、取り扱い説明書のお手入れ方法に目を通してから行いましょう。
2-3.ガラストップコンロの耐用年数は?
一般的に、ガスコンロの耐用年数は10年~12年です。使い方によっては長持ちすることも多いでしょう。通常のガスコンロより耐久性に優れたガラストップの耐用年数は、15年~20年とも言われています。ガスコンロの中でもビルトインコンロは、耐用年数も長いです。ガラストップの耐用年数は、使い方やお手入れ頻度にも左右されます。
2-4.ガラストップコンロの価格相場
ガラストップコンロは、一般的なコンロに比べて価格が高めです。また、ビルトインコンロ、ガステーブルなど、コンロの形状によっても異なるでしょう。さらに、メーカーと製品のグレードによって価格が大きく変わります。たとえば、リンナイのガラストップコンロは6万円~16万円。ノーリツも5万円~9万円と大きな開きがあります。価格の差が出るのは、製品のグレードや搭載されている機能に差があるからです。さらに、製品価格とプラスして、取り付け費用がかかります。
2-5.ガラストップコンロの選び方
コンロを選ぶときに最初に重視したいのはサイズです。ビルトインコンロの場合、サイズは60cmと75cmがあります。テーブルコンロは、56cmと60cmが主流です。ご自宅のコンロのサイズを確認しましょう。サイズが決まれば、どの製品を選ぶか検討します。グリル機能やお手入れのしやすさなどを中心に、各メーカーの製品を比べましょう。特に、最近のガスコンロのグリルは多機能なものが多く、トーストが焼けるもの、ダッチオーブンを使用できる機能が搭載されているものもあります。また、ガラスの素材もメーカーによりさまざまです。リンナイはドイツのショット社のもの、ハーマンは国内製のガラスを使用しています。色も3色から5色あるため、自宅のキッチンに合わせて選択しましょう。ショールームやホームセンターで実物を確認してもいいですね。メーカーが決まれば、予算との兼ね合いも考慮し、製品グレードを比較しましょう。機能やデザイン・お手入れのしやすさから、自分が一番使いやすいものを選んでください。どれを選んでいいかわからないという方は、頭を整理しましょう。ガスコンロに対して何を求めるか、今のガスコンロの不満などを紙に書き出すと整理しやすいです。書き出した希望条件に優先順位を付けて、製品を選ぶと迷うことも少なくなるでしょう。
2-6.ガラストップコンロの注意点
ガラストップコンロは、重量の大きなものを高いところから落とすと、天板が割れる恐れがあります。天板の修理・交換にかかる費用は3万円~5万円です。重量の大きなものはなるべく下に収納し、あらかじめ落下や破損を防ぐ対策を行いましょう。また、大掃除やレンジフードの掃除の際には、ガラストップの上に載らないように注意してください。重さで天板が割れる可能性もあります。
3.ガラストップコンロの取り付け業者の選び方
3-1.取り付け業者を選ぶポイント
見積もりが無料
業者選びの入り口である見積もりを依頼しましょう。
- どのような対応をするのか?
- スタッフの印象
- 見積日決定までスムーズか?
などを確認しましょう。また、見積もりは出張費も無料の業者に依頼してください。ほとんどの業者が見積もり無料ですが、まれに出張費を取る業者もいるからです。見積書は、わかりやすく丁寧が一番!わかりやすい価格、工事内容が丁寧に記載されているかどうかチェックします。「工事一式」と書かれている場合は、工事内容を確認しましょう。
実績と資格がある業者
ガス製品の取り付けを行う場合、不具合があると重大な事故につながる可能性もあります。ですから、ガスコンロの取り付けは、実績が多く経験豊富な業者に依頼したいものです。業者のホームページから、保有資格を確認してみましょう。ガス工事に関する資格(ガス機器設置スペシャリストやガス消費機器設置工事監督者など)があると安心です。また、ガス製品を取り扱うメーカーのメンテナンスや施工を行う業者であれば技術に期待できるでしょう。
商品選びのアドバイスもしてくれる
ガラストップコンロと言ってもさまざまな種類やメーカーがあります。多くの製品から自分の希望に合ったものを選ぶのは大変ですよね。忙しくて、ショールームなどに足を運べない人も多いでしょう。そんなとき、製品選びから相談に乗ってくれる業者は助かります。豊富な知識と確かな経験から予算と希望に合うものをアドバイスしてもらえるでしょう。設置工事と販売を行う業者なら、製品購入から工事依頼まで一貫してお願いできます。手間もかからず便利です。
工事保証がある
ガス製品には、基本的にメーカー保証(1年)が付いています。しかし、保証期間が短すぎると思いませんか? 施工後に不具合が出ることも考えられるでしょう。メーカー保証だけでは頼りなく感じます。ガスコンロは毎日使うものです。1日でも使えない日があると、料理ができず困ってしまいますよね。購入する店舗で追加料金を払い、メーカー保証を延長する年数は8年が限界でしょう。そこで、オススメしたいのが、 ガスコンロの取り付け業者が設けている工事保証です。工事保証は、業者が独自に設けているものです。 工事保証を付けていない会社もあるので、事前に確認してみましょう。
3-2.取り付け業者とのトラブルには
取り付け業者と消費者間で起こるもめ事の多くは、料金に関してのトラブルです。最初の提示価格が安いからと依頼し、工事中に追加費用を請求する業者も存在します。また、あらかじめ値引き額を上乗せし、最初に高く提示、その後、大幅に値引きしてお得感を出す業者も多いです。
無資格のスタッフが工事をすることで、工事後の不具合が起こるトラブルもあります。ガス製品の取り付け工事は、適正価格を提示する業者、有資格者のいる業者に依頼しましょう。
3-3.アフターフォローについて
ガス製品のメーカー保証は1年です。製品が1年以内に故障する割合は、初期不良以外ほとんどありません。しかし、5年、6年と使っていくうちに、細かい不具合が起こることも多いでしょう。1年過ぎれば、メーカー保証はもう使えません。長い目で見ると、工事業者のアフターフォローが非常に重要なのです。不具合があった場合、すぐに対応してもらえる業者を選びましょう。工事保証を付けている業者に依頼すれば安心です。
3-4.取り付け費用はどのくらいかかる?
通常のテーブルガスコンロの工事費用は、2万円前後が相場です。ビルトインコンロの場合や、ガス管の調整などが必要な場合は、もっと費用がかかることがあるでしょう。ガスコンロの下にオーブンがあるか、ないかでも料金は異なります。ガスコンロと同時にオーブンも交換する費用の相場は5万円前後です。
3-5.業者選びで注意したいこと
最近、家電量販店ではガスコンロが格安で売られ、工事費用も安く表示されているため、全体的にお手頃な価格に感じてしまいますよね。しかし、蓋を開けてみたら、家電量販店の工事は高くなることが多いのです。また、工事費用が安い場合、家電量販店が手配する工事業者が、部材を安くする恐れもあります。ガスコンロは、お料理になくてはならないものです。安さばかりを売りにしている業者に依頼すると、不具合が出て工事をやり直さなければならない可能性もあるでしょう。ガス製品の施工は、有資格でアフターフォロー充実の信頼できる業者に頼みましょう。
4.ガラストップコンロに関するよくある質問
Q.要らなくなったガスコンロの処分方法を教えてください。
まだ使えるガスコンロであれば、リサイクルショップへ買い取りしてもらう方法があります。破棄する場合は、お住まいの地域のごみ処分ルールに従い処分してください。取り付け業者が回収してくれることもあります。
Q.ガラストップガスコンロに安く交換するコツは?
ガスコンロの取り付け業者が製品販売も行う場合、業者が力を入れている製品を購入すれば安くなる可能性があります。詳しくは、ガスコンロを購入する前に、取り付け業者へ相談してみてください。
Q.ガステーブルからビルトインガラストップコンロに交換は可能ですか?
ご自宅のキッチンの状況により異なりますが基本的には可能です。ガス製品の取り付け販売を行う業者へご相談ください。
Q.ガラストップコンロは自分で交換できますか?
ガス製品の交換・設置は、事故を防ぐためにも、正しい方法で行う必要があります。製品を安全に使用するためにも、業者に設置してもらいましょう。
Q.ガラストップコンロが割れた場合どうすればいいですか?
割れ以外の不具合がなければ、天板だけ交換となります。メーカーや取り付けを行う業者へ相談してみましょう。
まとめ
この記事ではガラストップコンロについてご紹介しました。高級感ある見栄えとお手入れのしやすいガラストップコンロは、今大変人気のあるコンロです。ガス製品の大手メーカーからさまざまな機能を搭載した製品が登場しています。ピカピカと輝くガラストップコンロに交換すれば、毎日のお料理が楽しくなること間違いなしです。ガスコンロの交換を考えている方はぜひ検討してみてください。取り付け業者を選ぶ際には、工事保証や保有資格が充実している業者を選びましょう。