熱い風呂は健康によい?悪い?正しい入浴方法とは

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1日の終わりにお風呂にゆっくりつかる。これを楽しみにしている方も多いでしょう。
日本人は、世界でも有数のお風呂が好きな民族だそうです。
さて、お風呂といえば熱めが好きな人とぬるめが好きな人がいます。
今回は、熱い風呂の健康効果についてご紹介しましょう。
昔から、お風呂の温度はやや熱めが好まれてきました。
しかし、現在では熱いお風呂は健康によくない、という意見もあります。
それはいったいなぜでしょうか?
答えは、この記事を読めば分かりますよ。

  1. 入浴の健康効果とは?
  2. お風呂の温度が体に与える影響とは?
  3. 熱いお風呂に健康的に入る方法とは?
  4. スーパー銭湯での注意点
  5. おわりに

1.入浴の健康効果とは?

入浴は、体を清潔にするだけではありません。
温かいお湯に全身をつけると、体中の血管が拡張して血流が活発になります。
すると、体内にたまっていた老廃物が汗とともに体外に排出されるのです。
また、血流が活発になればこわばっていた筋肉がほぐれていきます。
入浴すると肩こりや腰痛が改善するのは、そのせいです。
さらに、温かいお湯に包まれることで心身がリラックスして、ストレス解消にもなるでしょう。
お風呂に入った後に眠くなるのは、リラックスできて眠りをつかさどる副交感神経が活発になるからです。
ひとり暮らしの方はシャワーで入浴をすます方も多いですが、疲れを取りたい、よく眠りたいという場合は入浴したほうがよいでしょう。

2.お風呂の温度が体に与える影響とは?

この項では、お湯の温度が体に与える影響をご説明します。
一般的に「ちょうどよい湯かげん」とされているのが、40度~41度です。
42度以上になると熱いお風呂。
逆に36度~38度がぬるめのお風呂になります。
温度が違うだけでも、体に与える影響は異なるのです。

2-1.熱い風呂に入った場合

熱いお風呂に入ると、心拍数が一気に上昇して血圧が上がります。
これは、自律神経のうちの「交感神経」が熱いお湯で活発化するため。
また、体が体温を下げようと汗を盛んに出します。
そして、「ヒートショックプロテイン」というたんぱく質の一種が、体内で増加するのです。
このたんぱく質は、いたんだ細胞を修復する効果があるため、自己回復能力が高まり筋肉痛の原因となる「乳酸」の発生を抑えます。
ですから、激しい運動をした後に熱いお風呂に入ると筋肉痛になりにくいのです。
さらに、ヒートショックプロテインの働きを利用して癌細胞の増加を抑制する「温熱療法」という民間療法もあります。
また、発汗作用によるダイエット効果も期待できるでしょう。
しかし、その反面急激な血圧の上昇により脳出血や心筋こうそくのリスクがアップします。
特に、普段から高血圧の方は危険です。
さらに、熱い風呂に長時間入ると体力を急速に消耗して疲れます。
ですから、疲れを取ろうと熱い風呂に長時間入ると、かえって疲労してしまうのです。

2-2.ぬるいお風呂に入った場合

ぬるいお風呂に入ると、自律神経のうちの副交感神経が活発になります。
副交感神経とは、リラックスをしているときに活発になりやすい神経で、胃腸の動きが活発になったり眠気を催したりするでしょう。
また、体温がゆっくりと上がっていくので、発汗もゆるやか。体に負担もかかりません。
ですから、ぬるめのお風呂にゆっくりとつかると、よく眠れるのです。
しかし、その反面短時間で入浴をすますとこれらの効果を得られません。
また、お湯がぬるい分湯冷めをしやすいでしょう。

3.熱いお風呂に健康的に入る方法とは?

どうでしょうか。熱いお風呂とぬるいお風呂、それぞれにメリットとデメリットがあることがお分かりいただけたと思います。
この項では、健康的に熱いお風呂に入る方法をご紹介しましょう。
ぜひ参考にしてください。

3-1.健康なときに入る

熱いお風呂は、短時間でも体力を消耗します。
ですから、健康なときに入りましょう。
かぜをひいていたりひどく疲れていたりするときなどは、やめておいたほうがよいですね。
また、激しい運動をした後は水分と塩分が血液中から抜けて、血液が濃くなっています。
ですから、水分を取ってしばらく休憩してから入ってください。
また、飲酒をした後は熱いお風呂に入ってはいけません。
汗をかくことで酔いがひどくなることもありますし、血圧の急上昇に体がついていかないこともあります。
ただし、二日酔いの場合は発汗作用で症状が軽くなりやすいでしょう。

3-2.かけ湯を十分にしてから入る

冷えた体を急に熱いお湯につけると心臓の負担が大きくなります。
ですから、入る前にぬるめのシャワーを浴びて、ゆるやかに体温を上げていきましょう。
そうすれば、一気に血圧が上昇することもありません。

3-3.入浴は10分以内

熱いお風呂は、長時間入るほど体力を消耗します。
ですから、入浴は10分以内に住ませましょう。
それ以上入りたい場合は、一度湯船を出て体を洗うなどして休憩を取ってください。
また、熱い風呂に入ると頭皮にも汗をかきます。ですから、頭皮もよく洗いましょう。

3-4.入浴後

入浴後は、必ず水分を補給しましょう。
喉が渇いていなくても、体からは水分が失われているため、血液の粘度が増しています。
ですから、高齢者ほど血管がつまる危険性が高いでしょう。
ですから、お茶や水をゆっくりと飲んでください。風呂上がりのビールは最高ですが、すぐにアルコールを飲んでもいけません。
また、熱いお湯に入り石けんで体を洗うと、皮脂が落ちてかゆみが出る人もいます。
ですから、保湿クリームも塗っておくとよいでしょう。

4.スーパー銭湯での注意点

大きなお風呂がたくさんあるスーパー銭湯が好き、という方は多いでしょう。
スーパー銭湯は、温度の違うお風呂が複数あるというところも少なくありません。
スーパー銭湯の楽しみ方として、熱いお風呂とぬるいお風呂に交互につかる、というものもあります。
しかし、あまりにも温度差の激しいお湯に交互に入ると、体がそれについていけず湯あたりなどを起こすこともあるのです。
特に、サウナに入った後すぐに水風呂に飛びこむのはやめましょう。
体が熱くなったら、少し湯船の外で休憩するなどしてください。
また、1時間以上入浴するのならば、必ず途中で水分を補給しましょう。
持ち込みが許されている場所ならば、ペットボトルに水やお茶を入れていってもよいですね。
また、冷たい水よりも常温の温度のものの方が体に負担がかかりません。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は熱いお湯の健康効果についてご紹介しました。
熱いお湯につかると、「入浴した」という気分になれるという方も多いでしょう。
しかし、前述したように熱いお湯は長時間入るほどデメリットの方が大きくなります。
ですから、短時間の入浴をくりかえすなど、工夫をしてください。
また、最近は「源泉かけ流し」を売りにしている温泉施設もたくさんあります。
温泉の中には、かなり熱めのものも少なくありません。
ですから、温泉に行く場合はお湯の温度をよく確認しておきましょう。
また、空腹時に入浴すると、体力を一気に消耗して貧血状態になることがあります。
ですから、おなかがペコペコな状態でも入浴は避けてください。
また、湯船から勢いよく立ちあがったりしても貧血になりやすいので、お風呂の中での行動はゆっくりを心がけましょう。
自分の体調をよく考えてお湯の温度を決めてください。そうすれば不慮の事故も防げます。