
お風呂の石鹸カスを掃除する方法は? 簡単&効率よく落とすコツ!
2020/07/17
2022/11/24
「お風呂のしつこい石鹸(せっけん)カスが気になるけど、どんな方法で掃除すればよいのだろう」「石鹸カスを掃除するときの注意点を知りたい」とお考えではないでしょうか? 石鹸カスがこびり付いてしまうと、掃除するのがとても大変ですよね。キレイなお風呂で気持ちよく入浴するためにも、石鹸カスをしっかり掃除する必要があります。しかし、どんな方法で掃除すると効率よく落とすことができるのか、石鹸カスの付着を予防するにはどんな方法があるかなど、よく分からないことでしょう。
そこで今回は、お風呂の石鹸カス掃除について詳しく解説します。
- 石鹸カスとは?
- お風呂の石鹸カスを放置するとどうなる?
- お風呂の石鹸カス掃除に役立つアイテム
- お風呂の石鹸カスを掃除する方法
- お風呂の石鹸カスを掃除するときの注意点
- お風呂に石鹸カスが付着するのを予防する方法
- お風呂の石鹸カス掃除に関するよくある質問
この記事を読むことで、お風呂の石鹸カス掃除を効率よく進めるポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.石鹸カスとは?
最初に、石鹸カスとはどんなものか詳しく見ていきましょう。
1-1.石鹸カスについて
石鹸カスとは、石鹸の成分とそのほかの成分が結合した結果できる物質のことです。単純に石鹸の成分が固まっただけのものではありません。浴室汚れの一つであり、自然に消えることはないので掃除で取り除くことが必要です。石鹸を使用する以上、石鹸カスはどうしても発生してしまいます。したがって、石鹸カスをこまめに掃除したり、付着しづらくしたりすることが大切です。
1-2.石鹸カスは2種類ある
石鹸カスには、金属石鹸と酸性石鹸の2種類があります。
1-2-1.金属石鹸
金属石鹸は、水道水に含まれるミネラル類と石鹸の成分が結合してできる石鹸カスです。主に白っぽい色をしていて、蛇口の周辺などに多く見られます。お風呂を隅々まで徹底して掃除するのは困難であり、徐々にたまっていくのが特徴です。金属石鹸は水に溶けないものの、酸性の洗剤を使用すれば落とすことができます。
1-2-2.酸性石鹸
酸性石鹸は、皮脂汚れと石鹸の成分が混ざってできる石鹸カスです。金属石鹸と異なり、粘り気があり灰色~黒色をしています。ベタベタとしており、お風呂の壁や床・イスなどにこびり付くのが特徴です。酸性石鹸は、皮脂の量に対して石鹸の量が少ないときに多く発生するので注意しましょう。酸性石鹸は酸性の性質があるため、落とすにはアルカリ性の洗剤が必要になります。
2.お風呂の石鹸カスを放置するとどうなる?
お風呂の石鹸カスを放置するとどんな影響があるか、具体的に見ていきましょう。
2-1.見た目が悪い
お風呂の石鹸カスを放置すると、見た目が悪いのがデメリットです。石鹸カスは、お風呂の蛇口周辺や壁・床など、あらゆるところに付着して不衛生に見えます。放置するとさらに黒ずんで、ますます見た目に悪影響を与えることでしょう。また、毎日のお風呂で石鹸カスを目にするたびに気分が下がってしまい、お風呂タイムを心から楽しむことができません。
2-2.お風呂の素材を傷める
お風呂の素材を傷めることも、石鹸カスを放置するデメリットです。石鹸カスは、アルカリ性もしくは酸性の性質を持っています。そのため、長時間付着したままにしておくと、お風呂の素材にダメージを与えてしまうのです。お風呂の寿命を長持ちさせるためにも、石鹸カスを放置せずこまめに掃除することが必要になります。
2-3.雑菌やカビの温床になる
雑菌やカビの温床になることも、お風呂の石鹸カスを放置してはいけない理由になります。石鹸カスは雑菌やカビのエサになるため、高温多湿の条件がそろうと大繁殖してしまうのです。雑菌やカビは、病気や感染症・アレルギーを引き起こす原因になり、健康被害をもたらすことがあります。家族の健康を守るためにも、お風呂の石鹸カスを放置してはいけません。
3.お風呂の石鹸カス掃除に役立つアイテム
お風呂の石鹸カス掃除に役立つアイテムを詳しくご紹介しましょう。
3-1.クエン酸
お風呂の石鹸カスのうち、アルカリ性の金属石鹸には、酸性の性質を持つクエン酸が役立ちます。金属石鹸を中和し、落としやすい状態にすることが可能です。クエン酸は、食品添加物の一種なので、安全性が高い点でもおすすめといえます。お風呂の石鹸カス掃除には、クエン酸水(水200ccに小さじ1杯のクエン酸をよく溶かしたもの)を使用するとよいでしょう。スプレーボトルに入れると、なお使いやすくなります。
3-2.重曹
重曹は弱アルカリ性を持つことから、酸性石鹸の掃除に使用すると効果的です。クエン酸と同様に食品添加物の一つであるため、安全性の高い洗剤といえます。重曹は、少量の水で練ってペースト状にすると、つけ置きに便利です。また、そのまま使用すると高い研磨効果が期待できます。たとえば、こびり付いた酸性石鹸を、研磨効果により削るように落とすことも可能です。重曹水(水200ccに大さじ)を作ってスプレー容器に入れると、広範囲の掃除に使いやすいでしょう。
3-3.キッチンペーパーと食品用ラップ
お風呂の石鹸カス掃除には、キッチンペーパーも役立ちます。適度な強度があり水に破れにくいことから、拭き掃除からつけ置きまで活用可能です。汚れたらそのまま捨てることができ、後片付けの手間もかかりません。さらに、食品用ラップと組み合わせることで水分の蒸発を防ぎ、つけ置きの効果をより高めることができます。
3-4.メラミンスポンジ
お風呂の床や壁・浴槽などに付着した石鹸カス掃除には、メラミンスポンジが便利です。メラミンスポンジは研磨効果が高く、しつこい石鹸カスを削るようにして落とすことができます。使いやすい形と大きさにカットして使用できる点も便利です。ただし、ごく軽い力で使用するようにしましょう。力を入れ過ぎると、お風呂の素材を傷付けてしまうことがあります。
3-5.古歯ブラシ・竹ぐし
古歯ブラシや竹ぐしは、蛇口周辺やタイルの溝など、細かい部分に入り込んだ石鹸カスをかき出すのに役立ちます。掃除用スポンジやキッチンペーパーなどでは、反対に石鹸カスを奥に押し込んでしまいがちです。また、お風呂掃除用のブラシでも石鹸カスをかき出すことはできますが、周囲の素材を傷めてしまうことがあります。細かい部分に入り込んだ石鹸カスをピンポイントでかき出すには、古歯ブラシや竹ぐしが最適なのです。しかも、使用後はそのままゴミとして捨てることができる点でも助かります。
4.お風呂の石鹸カスを掃除する方法
お風呂の石鹸カスを掃除する方法を主な手順に沿って解説します。
4-1.石鹸カスが付着している周囲をザッと掃除する
石鹸カスの掃除をする前に、付着している周囲をザッと掃除しておきましょう。最初にヌメリ汚れなどを掃除しておくことで、石鹸カスに洗剤の成分が届きやすくなり、より高い効果を期待できます。石鹸カス掃除の前に洗剤を使用する場合は、中性洗剤がおすすめです。お風呂掃除用の中性洗剤は幅広い汚れに対応しており、効率よくキレイにすることができます。なお、使用後は洗剤成分が残らないようシャワーでよく流した後、水分を拭き取っておくようにしましょう。
4-2.石鹸カスの種類に応じた洗剤を使用してこする
石鹸カスの種類に応じた洗剤を使用して、メラミンスポンジや古歯ブラシなど、場所に応じた道具でこすってみてください。しつこい汚れには、状況に応じてつけ置きを活用しましょう。石鹸カスが付着した部分に、洗剤を含ませたキッチンペーパーを覆うようにしてかぶせ、さらに食品用ラップを重ねて20分程度放置してください。洗剤成分が浸透して石鹸カスがゆるみ、簡単に落としやすくなります。
4-3.よくシャワーで流してから水分を拭き取る
石鹸カスが落ちたら、洗剤成分をシャワーでしっかり流しましょう。流し残しがないよう、しっかりチェックしてください。石鹸カスが落ちると、お風呂本来の美しさが戻るはずです。なお、仕上げにから拭きをして水分を残さないようにしましょう。水分を残さないことで、水あかの付着やカビの繁殖を防ぐことができます。
5.お風呂の石鹸カスを掃除するときの注意点
お風呂の石鹸カスを掃除するときには、いくつか注意点があります。
5-1.ステンレスには酸性洗剤を長時間使用しない
ステンレス製の蛇口や浴槽の石鹸カスを掃除するときは、酸性洗剤を長時間使用しないことを心がけましょう。ステンレスがさびてしまう原因になります。石鹸カスがしつこく付着している場合でも、つけ置きをし過ぎると素材を傷めてしまうことがあるので注意しましょう。ステンレス製のものに酸性洗剤を使用した後は、すぐにシャワーでよく流しておくことが大切です。
5-2.大理石には酸性洗剤や研磨効果のある洗剤を使用しない
大理石のお風呂には、酸性洗剤を使用してはいけません。酸性洗剤により、大理石表面のツヤが失われたり変色したりすることがあります。また、重曹など研磨効果がある洗剤も使用しないでください。大理石の表面が、研磨効果により傷付いてしまいます。いったん傷が付いてしまうと、元に戻すことができません。また、傷の中に汚れが入り込んで不衛生になりやすいのもデメリットです。
5-3.酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜて使わない
酸性洗剤と塩素系洗剤は、絶対に混ぜないでください。混ぜてしまうと有毒ガスが発生して、最悪の場合命にかかわることがあります。酸性洗剤と塩素系洗剤が混ざらないようにするには、別々の場所に保管し、使用するときは片方だけを準備しましょう。また、万が一のときを考えて、石鹸カスの掃除中は、常に窓を開けたり換気扇を回したりして、風とおしのよい状態にしておくことも大切です。
6.お風呂に石鹸カスが付着するのを予防する方法
普段から気を付けることで、お風呂に石鹸カスが付着するのを予防できます。
6-1.適量の石鹸を使用する
体を洗うときに、適量の石鹸を使用するように心がけましょう。適量の石鹸を使用したほうが、体の汚れ落ちがよくスッキリするほか、お風呂に石鹸カスが付着するのを予防し、掃除が簡単に済むようになります。節約のためであっても、石鹸の使用量が少ないと体の汚れに対して十分に対応できず、酸性石鹸が多く発生するので注意しましょう。
6-2.体を洗うときに泡を飛ばさない
体を洗うときは、泡を飛ばさないように気を付けることも大切です。体を勢いよくゴシゴシ洗うと、泡が激しく飛び散ってお風呂の床や壁・天井などに飛び散ります。目が届きやすい場所ならすぐにシャワーで流すことができますが、天井など目が届きにくい場所ではそのままになり、石鹸カスが付着しがちです。体を洗うときは泡が飛ばないよう気を付けると共に、シャワーで流すときも必要以上に水圧を上げないようにしてください。
6-3.入浴後に軽く掃除しておく
入浴後に軽く掃除しておくと、石鹸カスの付着を防ぐことができます。同時に石鹸カス以外の汚れもたまりにくくなり、普段の掃除がグッと楽になるのもメリットです。入浴後は、石鹸カスが付きやすい部分を中心に50℃程度のシャワーで流しましょう。その後、冷水シャワーをかけて冷やしてから水分を拭き取っておくと、カビや雑菌の繁殖も同時に抑えることができておすすめです。
7.お風呂の石鹸カス掃除に関するよくある質問
最後に、お風呂の石鹸カス掃除に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。
Q.お酢を使用すると石鹸カスが落ちると聞いたのですが?
A.お酢は酸性なので、アルカリ性の金属石鹸を落とすことができます。ただし、酸性石鹸には効果がありません。
Q.石鹸カスの種類が判断できないときはどうする?
A.金属石鹸と酸性石鹸では、対応する洗剤の性質が異なります。したがって、石鹸カスの種類が判別できないときは、酸性もしくはアルカリ性洗剤のいずれかを使用して、汚れ落ちを確認してみてください。たとえば、金属石鹸なら酸性の洗剤でよく落ちるはずです。反対に、アルカリ性の洗剤を使用しても、金属石鹸には効果がありません。
Q.液体ボディーソープなら石鹸カスが発生しない?
A.いいえ。液体ボディーソープでも石鹸カスは発生します。
Q.お風呂の石鹸カス掃除の頻度は?
A.特に決まりはありませんが、1か月に1回程度掃除することをおすすめします。普段から石鹸カスが付着しないように心がけていれば、頻繁に掃除しなくても十分にキレイな状態を保つことができるでしょう。
Q.石鹸カスの付着がひどくて自分では掃除できない場合はどうする?
A.ハウスクリーニング業者に掃除を依頼することを検討してみてください。高度な技術と除去効果の高い洗剤により、効率よく石鹸カスを落としてもらえます。なお、お風呂の換気扇や天井なども含め、お風呂全体を掃除してもらえるプランなどもおすすめです。
まとめ
今回は、お風呂の石鹸カス掃除について詳しく解説しました。お風呂の石鹸カスは、付着してすぐに掃除するのが一番です。放置するとそのほかの汚れと混ざって固まり、取りづらい汚れに変化するので注意してください。また、石鹸カスには金属石鹸と酸性石鹸の2種類があり、それぞれ性質が異なります。そのため、効率よく落とすには、対応する洗剤を使用することが大切です。石鹸を使用する以上、石鹸カスの付着を完全に防ぐことはできません。しかし、普段から気を付けることで、付着を予防することは可能です。石鹸カスの掃除方法だけでなく、予防方法も併せて理解しておきましょう。