メガネの正しい洗い方とは?皮脂や化粧品汚れには中性洗剤が効果的

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メガネは、自己流のお手入れ方法では思わぬトラブルが起きてしまいます。
触っていないのにレンズが汚れてしまう・拭いてもなかなかきれいにならない・キズがついてしまったなどの悩みが多いものです。
メガネは、フレームとレンズを加工した繊細なもの。お手入れも慎重に行わなければ、歪(ゆが)みやキズが発生する原因にもつながります。メガネが長持ちするためにも、正しいお手入れ方法を知っておくことが大切でしょう。
今回は、メガネの汚れやお手入れ方法についてご紹介します。また、お手入れのときに注意すべきことなども知っておくようにしてください。

  1. メガネの汚れとは? 
  2. レンズの洗い方
  3. フレームの洗い方
  4. メガネをお手入れで注意すべきこと
  5. まとめ

1.メガネの汚れとは?

いつの間にか汚れが付着してしまうメガネ。汚れの原因となっているのはどのようなものなのでしょうか?汚れをそのまま放置しておくと、視界も悪くなってしまいます。汚れの性質を知り、お手入れの参考にしてみてください。

1-1.ほこりや花粉

レンズに付着しやすいのは、空気中に浮遊しているほこりや花粉などハウスダストです。ハウスダストは比較的落としやすい汚れですが、目に見えない汚れでもあります。ハウスダストが付着した状態で乾(から)拭きし、レンズにキズがついてしまうこともあるので注意してください。

1-2.化粧品

化粧品など油分を含むものが付着すると、フレームの変形を引き起こすことがあります。レンズの曇りが発生することもあり、通常の洗い方では落としにくい汚れです。 

1-3.汗・涙・皮脂

人間の体には無数の汗腺があります。メガネのフレームは耳の後ろで皮脂や汗が付着しやすく、頑固な汚れになることも少なくありません。メガネをかけていて、自然と滑り落ちるのが気になることもあるはずです。皮脂や汗などが原因になっていることもあるでしょう。
また、レンズに涙が付着し、シミのような汚れが残ることもあります。

2.レンズの洗い方

レンズに汚れがあると、視界が曇ったように白くなり、見えにくくなってしまいます。レンズに施されているコーティング加工は熱に弱い性質があり、洗うときは水またはぬるま湯を使うように心がけてください。

2-1.中性洗剤で洗う

台所用中性洗剤を使って洗うときれいになります。水洗いだけでは落としきれない汚れも、中性洗剤を使うことですっきり落とすことができるのです。
ハウスダストが付着したまま拭き取るのは、レンズのキズを引き起こす原因ですので、中性洗剤で汚れを落とす方法が安全でしょう。
中性洗剤は、ハウスダストだけではなく皮脂や化粧品をすっきり落とす作用があり、レンズの曇りも解消してくれるのです。
使い方は中性洗剤をレンズに1滴たらし、水で薄めて汚れを洗い流します。柔らかい布で水滴を取り除いてください。

2-2.メガネが濡(ぬ)れたらすぐに拭き取る

雨や入浴後に水滴が付着することがあるでしょう。水分は、放置したままにしておくと、レンズのシミやフレームのサビに発展することがあります。
メガネに汚れを残さないためにも、濡(ぬ)れたらすぐに拭き取るように心がけてください。普段から汚れを残さないことも、メガネが長持ちする秘訣(ひけつ)です。

3.フレームの洗い方

長年メガネを愛用していると、汗がフレーム内部に浸入して硬くなってしまうことがあります。メガネの継ぎ目であるテンプルと呼ばれる部分の動きが悪くなるのです。
メガネは、フレームに歪(ゆが)みや変形が起こると、矯正不良などに発展することもあります。レンズ同様、取り扱いには十分注意してください。

3-1.歯ブラシでこする

テンプルの部分に皮脂や汗が溜(た)まり、動きが悪くなっているようなら、濡(ぬ)らした歯ブラシに中性洗剤をつけて軽くこすってみてください。
レンズ部分にあたらないように注意しましょう。様子を見ながらこする場所を変えてみてください。

3-2.鼻あて部分は最も汚い

メガネの鼻あて部分は、汗と皮脂が最も付着しやすく、汚れが蓄積しやすいポイントです。汚れがあるとメガネが正しい位置で止まらず、滑り落ちる原因にもなります。こまめに洗い、メガネを正しく使えるようにしてください。
濡(ぬ)らした歯ブラシで軽くこすり、水でしっかりすすぎます。2〜3滴の中性洗剤をつけると、汚れがすっきりきれいになるでしょう。
近年普及している鼻あて部分のシリコンパッドは、メガネの滑り止め効果があります。しかし、1年を目安に寿命だと捉(とら)え、劣化しているなら交換するようにしてください。鼻あて部分だけ交換することもできます。変色や変質が気になる場合、交換した方が美しい状態を維持できるでしょう。

4.メガネをお手入れで注意すべきこと

メガネのレンズは繊細で、誤った方法でお手入れするとキズつけてしまうこともあります。メガネのお手入れで注意すべきことをご紹介しますので、正しくお手入れを行うように心がけてください。

4-1.ハンドソープや石鹸(せっけん)は使わない

メガネのお手入れには、必ず中性洗剤を使用してください。ハンドソープや石鹸(せっけん)は、酸性やアルカリ性であることが多いもの。メガネのレンズはプラスチック製のものがほとんどで、ハンドソープや石鹸(せっけん)を使用するとコーティング加工が剥(は)がれてしまいます。フレームの変形を起こす原因にもなりますので、洗剤の種類にも注意してください。

4-2.湯は使わない

レンズもフレームも、湯を使ってしまうと歪(ゆが)みや変形の原因となります。入浴中にメガネを洗う方もいますが、なるべく避けるようにしてください。
ぬるま湯か水で洗うことをおすすめします。

4-3.粗い布では拭き取らない

レンズのキズを防ぐためには、洗い方だけではなく拭き取る布にも注意したいものです。ティッシュは繊維が粗く、乾(から)拭きするとコーティングが剥(は)がれてしまいます。拭き取るときは、柔らかい布を使ってください。メガネクリーニング用の布を使用しましょう。

5.まとめ

メガネの洗い方についてご紹介しました。

  • メガネの汚れとは? 
  • レンズの洗い方
  • フレームの洗い方
  • メガネをお手入れで注意すべきこと

メガネの汚れは、ほこり・花粉・皮脂・汗・化粧品などです。水洗いだけで落ちない場合、中性洗剤を使うときれいに落とすことができます。洗うときは歪(ゆが)みや変形の原因となる湯の使用は避け、水またはぬるま湯を使ってください。
フレームは汗や皮脂が付着して硬くなることがあります。中性洗剤と歯ブラシで軽くこするといいでしょう。メガネのキズを防ぐため、拭き取るときも柔らかい布を使うようにしてください。