
革靴はどう洗う?洗い方と臭いの取り方を詳しくご紹介!
2016/04/30
2019/12/02
社会人なら1足は持っているのが「革靴」です。普通の靴よりもお手入れが難しい、大変だと感じる人は多いでしょう。面倒くさいと思いがちですが、革靴もしっかりとお手入れをしていかなければなりません。長く履き続けるためにも革靴の知識を身につけてください。
これから、革靴の洗い方や臭いの取り方、簡単にできるお手入れについて詳しく説明していきます。
1.革靴の洗い方
革靴は洗い方やお手入れの仕方で困るものです。一般的なお手入れはブラシ・革靴専用のクリーナーで磨く方法になりますが、洗濯はできるのでしょうか。そこで、革靴の洗い方について詳しく説明します。
1‐1.革靴を洗うために必要な道具
革靴を洗う前に必要な道具を用意しましょう。必要な道具は、すべて簡単に手に入るものなので安心してください。最低限必要なものは「サドルソープ」「スポンジ」「ぼろきれ」「ミンクオイル(靴クリーム)」「靴磨きクロス」「防水・消臭スプレー」の6点です。靴用洗剤や保革剤も準備しておくと役立つでしょう。サドルソープはなかなか耳にしませんが、革専用の石けんになります。
シューズショップやホームセンターでおよそ800円~1,200円で手に入るでしょう。そして、スポンジはできるだけやわらかいもの、泡立ちが良いものを選んでください。以上の道具を用意しておけば、自宅で簡単に洗うことができます。
1‐2.革靴の洗い方
では、革靴の洗い方を早速紹介していきましょう。まず、やわらかい布で革靴についているホコリや汚れを落としていきます。革靴のひもはきちんと取ってくださいね。そして、水を含んだスポンジで靴の表面全体をぬらしていきましょう。ある程度ぬらしたら、サドルソープをスポンジに適量つけて泡をたてます。
結構、泡立ちの良いサドルソープばかりなので、すぐに泡が出てくるでしょう。泡を革靴全体にぬりこむようにスポンジをあててください。力を強くいれなくても小さな円を描くようにやさしくぬることが大切です。ぼろきれでキレイに泡をふき取った後はキレイなタオルで再びふき取ってください。もし、革靴の内側に泡がついたときはしぼったタオルでふき取りましょう。
1‐3.洗濯機で洗える革靴
洗濯機で靴を洗う方法は欧米では当たり前になっています。しかし、日本ではなじみのないやり方になるでしょう。「本当に洗濯機で洗えるのか」「革靴が傷んでしまうのではないか」と不安になる人も多いはずです。洗濯機で洗える革靴にはかぎりがあります。
革靴のメーカーによって、洗濯機で洗える革靴が出てきているのです。
また、洗濯機の中にも靴が洗濯できるタイプがあります。洗濯機で洗える革靴ならいいですが、不安な人はやめておいたほうがいいでしょう。革靴の中には、エナメルやスウェードタイプ、キャンバス地が入っている革靴など洗えないタイプもあります。よって、革靴を洗う前に洗ってもいいタイプかどうか確認することが大切です。
2.革靴についた臭いの取り方
2‐1.重曹で臭いを取る方法
毎日履き続けるほど靴の中に嫌な臭いがこもってしまいます。革靴を脱いだとき、嫌な臭いがただよってくるでしょう。特に、ほかの靴よりも革靴は通気性が非常に悪いです。夏場はすぐに蒸れてしまい、臭いがさらに悪化しやすくなります。冬場も臭いがこもりやすいので適度に風をとおしていかなければなりません。
革靴についてしまった臭いは「重曹」で取りのぞくことができます。重曹は掃除グッズとしても重宝するものです。実は、重曹には消臭作用と吸湿作用があります。繁殖した雑菌を殺菌して、湿気を取ってくれるのです。重曹を使った臭いの取り方はとても簡単なので安心してください。
まず、通気性の良い袋に重曹を100gほどいれましょう。帰宅後、革靴の中に袋を投入するだけです。今朝まで投入しておくと臭いが消えます。重曹でも取れない場合は、靴専用の臭い取りを利用するのも1つの方法でしょう。
2‐2.乾燥剤や新聞紙を利用する
自宅にあるもので革靴の臭いを取ることができます。たとえば、お菓子などの商品に入っている乾燥剤です。乾燥剤には除湿効果と消臭効果があります。使い古したストッキングや靴下の中に乾燥剤をいれて一晩中置いてください。革靴の中に乾燥剤をいれることで、ある程度の臭いを取ることができます。
また、乾燥剤のほかにも新聞紙が効果的です。新聞紙を取っている家庭なら簡単にできるでしょう。革靴の中に入るほどの大きさに新聞紙を丸めてください。乾燥剤と同じく、新聞紙も一晩中革靴の中にいれておきます。新聞紙についているインクがしみこんでいる臭いを取りのぞいてくれるでしょう。気軽にできるので、ぜひ1度試してみてください。
3.簡単にできる革靴のお手入れ
3‐1.革靴を洗った後のお手入れが大切
革靴を洗ったら終わりではありません。汚れをキレイにして臭いを取りのぞくには「洗った後のお手入れ」が必要になります。革靴を洗った後は、丸めた新聞紙を革靴の中にいれてください。新聞紙をいれるのは革靴の形を整えるためでもあります。そして、完全に乾燥するため陰干しをしましょう。
太陽の光にあててしまうと革靴が傷むので日陰に干してください。革靴が完全に乾いたら新聞紙を取り出してミンクオイル・靴クリームで保湿します。革靴は保湿することが大切です。栄養を与えなければ形が崩れてしまうでしょう。ミンクオイルや靴クリームがなじむまで2~3時間ほど待ってください。
なじんだと思ったら次は靴磨き用クロスで丁寧に磨いていきます。最後の仕上げとして、防水スプレーを表面に、消臭スプレーを内側にふきかけてください。きちんとお手入れをするかどうかで、革靴の状態が変わるでしょう。
3‐2.基本は3か月に1回
革靴のお手入れは毎日しなくても大丈夫です。基本は「3か月に1回」のお手入れになります。革靴のお手入れは普通の靴よりも時間と手間がかかるものです。毎日するのは大変なので、最低でも3か月に1回してください。
季節ごとにお手入れをするといいでしょう。洋服の衣替えと一緒に革靴のお手入れをすると覚えておけば忘れません。
また、革靴を洗うときは基本ぬるま湯を使います。熱湯を使って洗う人もいますが、逆に革靴が傷む恐れもあるのです。安心して洗うためにも32℃~35℃前後のお湯がちょうどいいでしょう。高価な革靴ほど慎重に洗わなければなりません。
自分でするのが不安な人は、靴専門のクリーニング店に依頼してください。プロの人がクリーニングしてくれるので、安心して任せることができます。
まとめ
革靴の洗い方や革靴についた臭いの取り方、簡単にできる革靴のお手入れについて説明しました。革靴は最低でも3か月に1回のお手入れが必要です。必要な道具を準備すれば自宅で簡単にお手入れできます。革靴はほかの靴よりも入念に扱わなければなりません。お手入れ方法を間違ってしまえば、傷んで形が崩れてしまうでしょう。基本的な知識を身につけて上手にお手入れをしてくださいね。
そして、お手入れと一緒にしみついた嫌な臭いも取りのぞいていきましょう。革靴は非常に通気性が悪いです。履いた後は新聞紙や乾燥剤をいれる、消臭スプレーをかけるなど工夫をしてください。日ごろのおこないが長く使い続けるコツになります。