
ニキビを早く治したい!洗顔の正しいやり方は?
2015/10/05
2020/04/24
「青春のシンボル」、と言われた時代もあったニキビ。しかし、現在ではニキビは年代にかかわらず肌が荒れているときに出るもの、という認知されています。ニキビができると、見た目も悪いですし化粧もうまくできません。何とか早く治したいと思う方も多いでしょう。
そこで、今回はニキビができたときの肌に優しい洗顔方法をご紹介します。思春期にできるニキビと大人になってからできるニキビは、原因が違うのです。ですから、洗顔方法も異なります。単にしっかり洗えばよい、というわけではありません。ニキビに悩んでいる方は必見です。
1.ニキビの原因は?
洗顔方法をご紹介する前に、ニキビができる原因をご説明します。思春期にできるニキビと、それ以外の年代にできるニキビの違いは何でしょうか?
1-1.ニキビの原因はアクネ菌の異常繁殖
洗顔料のCMなどで、「アクネ菌」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。アクネ菌とは肌に常駐している菌のひとつです。このアクネ菌は、通常では肌に取りつこうとする細菌などを退治してくれています。
しかし、何らかの原因でこのアクネ菌が異常に繁殖してしまうと、皮脂などがつまった毛穴に入りこんで炎症を起こすのです。これが、ニキビの正体。アクネ菌は空気を嫌う嫌気性菌のため、空気が少ない場所を好みます。ですから、つまった毛穴の中で繁殖するのですね。
1-2.思春期にニキビができやすい理由は?
思春期というのは、中学生~高校生にかけての年代です。ちょうど二次性徴が起こる時期。このとき、男女とも男性ホルモンの分泌が活発になります。男性ホルモンが増えると皮脂の量が増えるため、毛穴がつまりやすいのです。そのため、Tゾーンとよばれる額から鼻筋にかけての場所にニキビができやすいでしょう。
男性ホルモンの分泌は、二次性徴が完了すれば少なくなります。ですから、ニキビができやすいのは数年間だけ、という人も多いでしょう。しかし、対処法を間違えると肌が荒れやすくなったりニキビの跡が残ったりします。
1-3.大人のニキビができる理由は?
20代以降にできるニキビも、毛穴のつまりが引き金になります。しかし、毛穴がつまる原因が複雑に絡み合っているケースが多いため、完璧に治すまでには時間がかかるでしょう。ストレスや食生活の乱れでも肌の調子が悪くなり、ニキビが発生します。
また、生理前になると「黄体ホルモン」が分泌されますが、このホルモンは皮脂の分泌を増やす効果があるのです。ですから、生理前にもニキビができやすくなります。大人のニキビはあごのラインに沿った、通称Uゾーンにできやすいのが特徴。人によっては背中やデコルテにニキビができる人もいます。
2.やってはいけない洗顔方法は?
ニキビは早く治したいものです。しかし、これからご紹介するような洗顔方法は逆効果にしかなりません。気をつけましょう。
2-1.水や熱いお湯で洗顔する
洗顔は温度も大切です。冷たすぎる水や熱いお湯はどちらも肌にとって負担が大きすぎます。「冷たい水で顔を洗わないと目が覚めない」という人もいますが、ニキビができたときはほかの方法で目を覚ましましょう。また、入浴中に浴槽の熱いお湯で顔を洗ってもいけません。
2-2.ゴシゴシと洗う
毛穴の汚れを落とそうと、手のひらで強く顔をこすってはいけません。ニキビができた肌はいたんでいます。優しく洗ってください。
2-3.1日に何度も洗う
毛穴をつまらせるのは皮脂ですが、皮脂には皮膚を守る役目もあります。ですから、1日に何度も洗顔料で顔を洗えば、必要な皮脂まで取り去ってしまうでしょう。そうなると、肌の角質が固くなり、かえってニキビが治りにくくなるのです。
また、皮脂を取り去ってしまえば、体は皮脂がたりないと判断し、より多くの皮脂を分泌します。ですから、洗えば洗うほど皮脂が多くなるケースもあるでしょう。
3.ニキビができたときの洗顔方法は?
では、ニキビができたらどのように洗顔をすればよいのでしょうか? この項では、そのやり方の一例をご紹介します。
3-1.洗顔の基本は1日2回
ニキビができたときの洗顔は基本的に朝と夜、1日2回行います。それ以上顔を洗うと、必要な皮脂も落ちてしまうでしょう。ただし、部活動などを行って汗をたくさんかいたときは、洗顔してください。汗も毛穴をつまらす原因になります。
10代は皮脂の分泌が盛んですから、2回とも洗顔料を使ってください。20代以降の場合は、乾燥肌や敏感肌ならば、洗顔料は夜だけ使いましょう。オイリー肌や普通肌は、朝晩洗顔料を使ってかまいません。
3-2.ぬるま湯で洗おう
洗顔は35度~37度程度のぬるま湯で行います。顔を洗う前にまず手を洗って清潔にしましょう。入浴中に顔を洗う場合は、まず浴槽に入って体を温めて毛穴を開かせてください。そうすれば、毛穴の中の汚れが落ちやすくなります。朝も、蒸しタオルを顔に当ててから洗顔をすると、毛穴が開いて汚れがよく落ちるでしょう。
3-3.洗顔料はよく泡立てる
洗顔料は自分の肌に合ったものを使いましょう。使う場合は、ネットなどでよく泡立てるのです。ネットがない場合はごく少量のお湯の中に入れてよくかき混ぜると泡立ってきます。この泡を使って洗いましょう。メイクをしている場合は、まずクレンジングオイルでメイクを落としてから洗顔料で洗います。
3-4.Tゾーン、Uゾーン、デリケートゾーンの順番で洗う
洗顔をするときは、額から鼻筋にかけてのTゾーン、あごのラインのUゾーンの順番で洗います。指の腹でくるくると泡を滑らすようにして洗いましょう。
決してゴシゴシこすってはいけません。この2か所を洗い終わったら、まぶたからほほにかけて同じように優しく丁寧に洗ってください。ニキビは潰さないように気をつけましょう。
3-5.ぬるま湯で洗い流して清潔なタオルでふく
洗顔が終わったら同じようにぬるま湯で泡を丁寧に洗い流し、清潔なタオルでふいてください。家族でタオルを共有している場合は、ニキビができた時期だけ自分専用のタオルを使いましょう。綿製の柔らかいものが一番です。
その後は、通常の肌のお手入れを行いましょう。ニキビに薬を塗る場合は、用法と用量を守って使ってください。また、男性の場合もニキビができているときは化粧水などで保湿性を高めましょう。
おわりに
今回は、ニキビができたときの洗顔方法についてご説明しました。
まとめると
- ニキビはどの年代でもできるが、原因が異なる。
- ニキビを早く治そうと何度も洗顔したりゴシゴシこすったりしてはいけない。
- 洗顔のやり方は優しく、丁寧に。
- 手やタオルも清潔にしよう。
ということです。ニキビは洗顔だけでなく、食生活を見直しても改善しやすいもの。油脂を取りすぎると皮脂も増えます。20代以降はお酒のおつまみに注意しましょう。特に、ビールに合うおつまみは脂っこいものが多いです。食物繊維が豊富な和食が、ニキビを治すには効果的。
また、夜更かしもお肌にとってはよくありません。ニキビを早く治したいのなら、遅くとも12時には眠るように努力しましょう。