
床暖房の寿命は何年? 給湯器による床暖房がおすすめな理由を詳しく!
2019/02/27
2019/03/27
「床暖房の導入を検討しているが、寿命は何年ぐらいか知りたい」「床暖房の導入費用はいくら必要なのだろう」とお考えではないでしょうか。床暖房があると、冬場でも足元が温かくて快適ですよね。導入するにしても、寿命やコスパなど納得してからにしたいことでしょう。
そこで今回は、床暖房の寿命について詳しく解説します。
この記事を読むことで、床暖房の寿命についてよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.床暖房の寿命は?
最初に、床暖房の寿命について見ていきましょう。
1-1.平均寿命は30年程度
床暖房の平均寿命は、30年程度です。ただし、床暖房に付随する熱源機は10~15年程度の寿命になります。そのため、床暖房自体が寿命を迎える前に、熱源機を交換することになるでしょう。
1-2.床暖房の仕組みと寿命
床暖房は、床下に熱源を配置して発熱させたり循環させたりすることで床を温めます。特に劣化しやすいのは、熱源機・床材です。床材に関しては、耐熱性のないものを使用すると反ってしまったり変色してしまったりすることがあります。床暖房自体の寿命は30年でも、部分的にメンテナンスや交換が必要になるのです。
1-3.寿命を迎えると十分に暖まらないなどの症状が出る
床暖房が寿命を迎える前には、以下のような前兆が見られます。
- 温まるまでに時間がかかりすぎる
- 温まらない部分がある
- 設定温度を上げても温かくならない
- 電源が入らない
- 異音がする
2.給湯器による床暖房について
給湯器による床暖房の仕組みや主な種類などを詳しく解説します。
2-1.給湯器による床暖房とは?
給湯器による床暖房とは、給湯器によってお湯を沸かし、床下の配管を循環させることで床を暖めるものです。給湯器によりお湯を沸かして給湯・暖房するシステムのことを、TESと呼ぶことがあります。なお、給湯器を導入すれば、床暖房だけでなく浴室やキッチンなどでも快適にお湯を使うことが可能です。
2-2.給湯器の床暖房の種類
給湯器の床暖房の種類には、以下のようなものがあります。
- 電気式:電気により熱源を発熱させて床を暖める
- ガス式:ガスにより温水を沸かして床を循環させて暖める
- ハイブリッド式:電気とガスの力を両立させて床を暖める
2-3.初期費用や光熱費はかかるが寿命が長い
床暖房は、設置費用などの初期費用や毎月の光熱費がかかりますが、寿命が長いのが特徴です。エアコンやファンヒーターは、初期費用が安くつくものの、買い替えサイクルが10年程度と短いのがデメリットとなります。床暖房は、1回導入すれば30年持つと考えれば大きなメリットと言えるでしょう。
3.給湯器による床暖房の設置メリット
給湯器による床暖房を設置するとどんなメリットがあるか詳しく解説します。
3-1.床暖房がおすすめのケースは?
以下のようなケースでは、床暖房の導入をおすすめします。
- エアコンやファンヒーターを使うと顔がのぼせて困る
- 暖房器具による一酸化炭素中毒が心配
- 足元が冷えて不快
- ハウスダストやダニなどのアレルギーがある
- 部屋全体を暖かくしたい
- 床に座って過ごす時間が多い
- 家族に高齢者や小さな子どもがいる
3-2.ガス温水式がおすすめ
給湯器の床暖房では、ガス温水式がおすすめです。ガス温水式は、パワフルで立ち上がりが早く、電気式より早く床を暖めることができます。また、ランニングコストも6畳程度の広さで毎日10時間程度使用した場合、月4,000円程度と電気温水式より月に約2,000円安上がりです。
3-3.正しく使用し定期的にメンテナンスを行うこと
床暖房の寿命を延ばすためには、以下のポイントに気をつけましょう。
- 使用説明書をよく読んで正しく使用する
- 定期的に清掃・メンテナンスをする
- 冬場は配管の凍結予防をする
4.給湯器による床暖房の設置工事と費用
給湯器による床暖房の設置工事や費用について詳しく見ていきましょう。
4-1.信頼できる業者を選ぶポイント
床暖房の設置工事は、信頼できる業者に依頼しましょう。具体的には、以下のポイントを参考にしてください。
- 床暖房の設置工事で実績が豊富
- 質問に対して丁寧に受け答えしてくれる
- 見積もりは無料
- リーズナブルな費用設定
- 希望の工期に合わせてくれる
- 顧客からの評判がいい
- 保証やアフターフォローが充実している
4-2.既存の床の上に設置・張り替えの2つがある
床暖房の設置工事には、既存の床の上に設置する方法と張り替えを行う方法の2種類がありあります。より簡単で工期が短いのが、既存の床の上に設置する方法です。ただし、床材によっては耐熱性に乏しく、対応できないことがあるので注意しましょう。また、床が高くなることも理解しておく必要があります。
4-3.ガス温水式床暖房は80万円程度~が費用目安
ガス温水式床暖房の設置は、80万円程度が費用目安となります。ただし、張り替えによる導入の場合は古い床材の撤去費用として、別途10~15万円程度かかることがあるでしょう。具体的な費用については、設置面積・種類・工事内容によって大きく異なるため、業者に見積もりをもらって確認してください。
5.床暖房の寿命に関するよくある質問
最後に、床暖房の寿命に関する質問に回答します。それぞれ確認しておきましょう。
Q.床暖房の寿命が短くなる使い方は?
A.たとえば、以下のような使い方をすると床暖房の寿命が短くなることがあるので気をつけましょう。
- 使っていないときも長時間つけたままにする
- 定期メンテナンスをしない
- 不具合があっても放置する
Q.子どもが床暖房の上で飛びはねると影響がある?
A.はい。床材が傷むだけでなく、場合によっては振動や衝撃によって内部配管や熱源に悪影響を与えることがあるので注意してください。
Q. 床暖房の上で眠ってもいい?
A.床表面の温度によっては、長時間肌に触れると低温ヤケドを起こす可能性があります。床暖房の上で眠りたいのなら、カーペットや毛布などを敷き、肌が直接床表面に触れないようにしてください。
Q.購入後30年以上経過しても特に問題がない場合は継続使用していい?
A.はい。ただし、目に見えない部分の劣化が進んでいる場合があります。今後不具合が出たら、寿命を迎えたと考えて交換を検討してください。
Q.床暖房を使わない季節のメンテナンス方法は?
A.使わない季節には、業者に定期点検を依頼することをおすすめします。オフシーズンのうちにチェックしておけば、冬場に安心して使うことができるでしょう。
まとめ
今回は、床暖房の寿命について詳しく解説しました。床暖房の寿命は約30年です。ただし、ガス温水式の場合、熱源機である給湯器の寿命が10~15年程度であるため、交換する必要があります。床暖房を導入する際は、初期費用だけでなくメンテナンス費用やランニングコストもしっかり考えて検討しましょう。ガスの料金プランも見直すのもいい方法です。床暖房の設置工事は、信頼できる業者によく相談して進めていきましょう。