風呂上がりに立ちくらみを起こす原因は? 安全な対処の仕方を紹介!

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お風呂は気持ちがいい反面事故も多いです。特に、風呂上がりの立ちくらみにヒヤッとした方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、風呂上がりの立ちくらみが起こる原因や対処の仕方をご説明します。お風呂は裸で入る場所。また、水もありますから体の自由が利かなくなるととても危険な場所です。風呂上がりに立ちくらみをしやすいという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. なぜ、立ちくらみが起こるのか?
  2. お風呂は危険がいっぱい?
  3. 立ちくらみの対処法は?
  4. 立ちくらみを予防する方法は?

1.なぜ、立ちくらみが起こるのか?

  • 湯船から出ようと思ったら、急に目の前が真っ白になった。
  • 体の自由が利かず、危うくお湯の中に倒れそうになった。

と言う経験をした方は少なくないでしょう。お風呂上がりの立ちくらみには、「起立性低血圧」という正式名称があります。地球には重力がありますから、すべての物質は下へ下へと行こうとするのです。血液も同じ。それを心臓が鼓動の力で脳へと押し上げています。しかし、急に立ち上がると重力に従い血液が一気に下半身に流れていくのです。

その結果、一時的に脳が血液不足になって貧血状態になります。これが起立性低血圧です。学校の集会などで、立ち上がった瞬間に倒れてしまった経験がある方もいるでしょう。風呂上がりの立ちくらみもそれと同じです。入浴中は熱いお湯につかっているため、血管が拡張して普段より多めの血液が流れます。そのときに、頭は湯船の外に出ていますから、通常ならば脳へ行く血液は少なくなるのです。

しかし、お湯につかることで水圧が体全体にかかっているので、心臓には普段よりも多めの血液が戻ります。ですから、脳にも血液が十分に流れるのですね。でも、お湯から上がると水圧が消滅するため、一気に血液が下半身に流れて脳は貧血状態になります。
これが、立ちくらみの原因です。

立ちくらみは20代~30代の女性に多いですが、男性でも起こす場合があります。また、高齢者も2割の方に発症が認められているのです。

2.お風呂は危険がいっぱい?

浴室は、家の中でも危険な場所です。裸で入りますから、身を守るものが何もありません。さらに、浴槽のふちや浴室の床は固いです。立ちくらみを起こして転倒し、頭を強く打ち付ければ大変なことになります。

立ちくらみは数秒でも意識を失うことがあるのです。もし、意識を失ってお湯の中に倒れこんでしまえば、溺死する可能性もあります。あまり知られていませんが、毎年浴室内の転倒事故で多くの命が失われているのです。転倒する理由はいろいろありますが、立ちくらみも転倒理由のひとつになっています。

3.立ちくらみの対処法は?

お風呂から立ち上がったときに目の前が真っ白になったら、とりあえず何でもよいのでつかまって転倒を防ぎます。浴槽のふちやシャワーフックなどがつかまりやすいでしょう。そのまま頭を低い姿勢にたもち、めまいが収まるまで待ってください。倒れると思ったら腰を落として尻もちをつきましょう。これで、頭を打つことは避けられます。

4.立ちくらみを予防する方法は?

では、立ちくらみを予防するにはどうしたらよいのでしょうか? この項では、立ちくらみを予防する方法をご紹介します。

4-1.ゆっくりと立ち上がって浴槽から上がる

勢いよく浴槽から立ち上がるほど、全身の血液が下にさがりやすくなります。ですから、浴槽から上がる際は、まず浴槽のふちをしっかりとつかんで頭を低くして立ち上がってください。そうすれば、立ちくらみが起こりにくくなります。

4-2.肩までお湯につからない

お風呂に入ったら肩までつかるというのが伝統的な入浴方法です。しかし、肩までお湯につかるとその分、血管が拡張する範囲が広くなるでしょう。そのため、立ちくらみを起こしやすくなります。

また、41度以上に熱いお湯に短時間つかるのも、立ちくらみを起こしやすいでしょう。立ちくらみを起こしにくくするためには、ぬるめのお風呂に半身浴をするのがお勧めです。みぞおちくらいまでしかお湯につからないと、温まらないのでは?と思うかもしれません。しかし、20分~30分程度入っていれば上半身まで温まります。肩が冷えるという場合は、タオルをかけたりシャワーを浴びたりしながら入りましょう。

4-3.飲酒後すぐに入浴しない

飲酒をすると血管が拡張されて、体中に流れる血液の量が増えます。この状態でさらに入浴すれば、立ちくらみを起こしやすくなるのです。また、入浴して血流がよくなれば、酔いが一気に回る可能性があります。ですから、飲酒後によい気分で入浴するのはやめましょう。

また、あこがれている方も多いですが、お風呂に入りながらの飲酒も危険です。自宅のお風呂だけでなく、旅行先などでも気をつけましょう。

4-4.高齢になったら浴室のリフォームを考えよう

日本の古い浴槽は、正方形で底が深いものが多いです。ですから、どうしても肩までつかる入浴法になってしまいます。また、底が深ければ高齢になると勢いをつけないと立ち上がれなくなることも多いです。つまり、より立ちくらみを起こしやすくなります。

現在主流の浴室は、底が浅いですし浴槽の中に段差がついているのです。ですから、一度浅い部分に腰かけてから、立ち上がることもできるでしょう。また、手すりがあれば勢いをつけなくても立ち上がれます。自宅の浴槽が正方形で深い形の場合は、リフォームを検討しましょう。今は、介護保険でリフォームできるケースもあります。

4-5.入浴中に大きな音がしたら安全確認をしよう

しかし、いくら気を付けても、立ちくらみを完全に防ぐことはできません。ですから、家族と住んでいる場合は、浴室から大きな音がしたら確認に行く習慣をつけましょう。
また、深夜に入浴して立ちくらみを起こした場合、朝まで気づいてもらえないこともあります。立ちくらみをしやすい人は、できるだけ家族が起きている時間に入浴してください。

また、飲み会などから帰ってきて酔いが回った状態なら、シャワーだけで済ませましょう。浴槽に入るとそのまま眠ってしまったり立ちくらみを起こしやすくなったりする可能性があります。さらに、風邪をひいたり熱があったりするときの入浴は控えましょう。

おわりに

今回は、風呂上がりに立ちくらみが起こる原因とその対処の仕方をご紹介しました。
まとめると

  • 立ちくらみは脳の一時的な貧血で起こる。
  • 浴室内で意識を失ったり倒れたりすると危ない。
  • 肩までお湯につかって急に立ち上がると立ちくらみを起こしやすい。
  • 半身浴をすれば立ちくらみは起こしにくい。

ということです。

特に、高齢者になるととっさに体が動かなくなります。立ちくらみを起こしたな、と思ったら次の瞬間には倒れているかもしれません。今の高齢者は元気な方が多いですが、トイレとお風呂は早めにリフォームしておいた方がよい場合があります。手すりがあり、浴槽内に段差がついているだけでも、だいぶ違うでしょう。

また、ひとり暮らしをしている方も注意してください。ひとり暮らしの場合は、たとえ倒れていても誰も気づいてくれません。ですから、立ちくらみを起こしやすいなと思ったらお風呂ではなくシャワーで入浴を済ませましょう。