都市ガスとプロパンガスの違い、それぞれのメリット・デメリットとは?

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水や電気と並んで、ガスはライフラインのひとつです。
ガスには、都市ガスとプロパンガスがありますが、その違いについては知らない方も多いでしょう。
そこで、今回はこのふたつの違いや特徴をご紹介します。
プロパンガスは高いというイメージを持っている方もいますが、それには理由があるのです。
また、それぞれのメリット・デメリットもご紹介しましょう。これから家を建てたり買ったりする方は、ぜひこの記事を読んでガスの違いについて学んでみてください。

  1. 都市ガスとプロパンガスの違いとは?
  2. 都市ガスとプロパンガス、それぞれのメリット・デメリットは?
  3. プロパンガスが切れてしまった、ということはないの?
  4. プロパンガスが爆発したりすることはないの?
  5. プロパンガスの料金が高いなと感じたら?
  6. おわりに

1.都市ガスとプロパンガスの違いとは?

まず始めに、都市ガスとプロパンガスの違いをご紹介します。
供給方法の違いだけではありませんよ。

1-1.都市ガスとは?

都市ガスとは、ガス会社によって地中を通したガス管を使い供給されるガスのことです。
メタンを主原料とした天然ガスで、マイナス160度に冷やしたうえで圧縮して気体のまま各家庭へ供給されます。
ちなみに、都市ガスはボンベなどに液化することはできません。
東京や大阪などの大都市は、ほぼすべて都市ガスによってガスが供給されています。

1-2.プロパンガス

プロパンガスは、LPガス(液化石油ガス)を専用のボンベに詰めたものです。
LPガスは天然ガスと違い、ブタンやプロパンを原料としています。
常温でも圧縮すれば液化するので、ボンベに詰めることができるのです。
カセットコンロ用のガスを振ってみると、水のような音がするでしょう。
あれにもLPガスが詰められているのです。
プロパンガスは、ガス管が通されていない場所で給湯器やコンロの燃料として使われています。
ガス管が伸びるにつれて徐々に都市ガスへ切り替わるところもあれば、離島など物理的に都市ガスがひけないので、プロパンにするしかない地域もあるでしょう。

2.都市ガスとプロパンガス、それぞれのメリット・デメリットは?

では次に、都市ガスとプロパンガスのそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
意外と知られていないことも多いのです。

2-1.都市ガスのメリット・デメリットとは?

都市ガスは、大小合わせて200ほどのガス会社から各家庭へ供給されています。
都市ガスは、電気や水道と同じライフラインですので、ガス会社が勝手に値段を決められません。
ですから、プロパンガスに比べると料金が分かりやすいです。
また、都市ガスが供給されている場所では、契約できるガス会社は1社だけなので迷うこともないでしょう。
都市ガスのデメリットは、ガス会社で規格が違うことです。
東京や大阪などの大都市のガス会社は共通のものを使っていますが、そのほかのも約7種類のガスがあります。
それぞれ熱量などが違うため、規格が違う都市ガスではコンロや給湯器などのガス器具が使えないこともあるでしょう。
ですから、全国を転勤しているという方や遠い場所にマイホームを建てるという方は、ガスの規格を確認したうえでガス器具を買いましょう。
また、都市ガスは災害などでガス管が壊れてしまうと、復旧までに時間がかかります。

2-2.プロパンガスのメリット・デメリットとは?

プロパンガスは、全国共通です。ですから、LPガス用のガス器具を買えば全国どこででも使えるでしょう。
また、プロパンガスは都市ガスに比べて高いというイメージがありますが、一概にガスの料金だけが高いわけではありません。
都市ガスやプロパンガスを各家庭に引くには、メーターやガス管などの設備費用が必要です。
家の前までの太いガス管はガス会社の負担で作りますが、各家庭内の敷地内からコンロや給湯器までのガス管は、利用者の負担になります。
都市ガスはそれを一括請求しますが、プロパンガスはメーターやガス管の料金をガス代に月々上乗せして請求するのです。
ですから、プロパンガスの方が導入費は安いでしょう。
しかし、プロパンガスは自由料金で料金が決められます。
プロパンガスを扱っている業者は数千もあり、しかも契約した時期によっても料金は違うのです。
ですから、料金が適正かどうかわかりにくい場合もあるでしょう。

3.プロパンガスが切れてしまった、ということはないの?

プロパンガスを利用していると心配なのが、ガス切れです。
プロパンガスはボンベが空っぽになれば切れてしまいます。
ですから「交換が遅かったら、ガス欠になるのでは?」と心配する方もいるでしょう。
しかし、現在のプロパンガスは、残量をコンピューターで一括管理しているところも多いです。
ですから、残量が少なくなるとすぐに交換に来てくれるでしょう。
プロパンガスは外に置いてあることがほとんどですから、交換時に家にいなくてはならない、ということもありません。

4.プロパンガスが爆発したりすることはないの?

カセットコンロに使われているガスボンベは、取り扱い方が悪いと爆発することもあります。
屋外に備えつけてあるガスボンベも爆発するのでは?と心配になる方もいるでしょう。
しかし、プロパンガスのボンベによる爆発事故はここ10年で1件も起きていません。
東日本大震災のときでさえ、プロパンガスが爆発することはありませんでした。
また、プロパンガスはボンベさえあれば短いガス管でガスの復旧は可能です。
ですから、震災が起こったときなどはプロパンガスの方が復旧は早いでしょう。
逆に、気をつけなければならないのは、ガス漏れが起こったときです。
都市ガスは空気より軽いので換気扇を回せば、ガスは屋外へ出ていきます。
しかし、LPガスは空気より重いので室内の下にたまるのです。
ですから、通常の換気方法では排気が難しいこともあります。
また、ガス警報器をつける位置も都市ガスとプロパンガスでは違うのです。
プロパンガスを設置しているのに、ガス警報器が高いところにある場合はすぐに下の方へ移動してください。
警報器の役割を果たしていません。

5.プロパンガスの料金が高いなと感じたら?

プロパンガスの料金がどうも高すぎる気がする、という場合はインターネットを利用して適正価格を調べてみましょう。
今は、プロパンガスの料金の適正価格を計算して、新しい業者を紹介してくれるサイトもたくさんあります。
自宅のガス代が気になるという方は、そのようなサイトを利用して、適正価格を調べてみましょう。
あまりかけ離れている場合は、プロパンガス会社を変更する方法もあります。

6.おわりに

いかがでしたか?
今回は都市ガスとプロパンガスの違いをご紹介しました。
ライフラインの整備が進めば、都市ガスを使う地域はもっと広がるでしょう。
しかし、それがいつになるかは分かりません。
現在のところ都市ガスかプロパンガスを自由に選択できる、という地域はないのです。
ですから、プロパンガスを利用している地域の方は、供給会社を変更できる方法もある、ということを覚えておくとよいでしょう。
ただし、プロパンガスを扱う会社の中には、最初は料金が安かったのにすぐに値上げを申し出るところもあります。
そのような会社は、安い料金で顧客を集めてその後料金をスライド式であげていくケースが多いでしょう。
そのような会社は、使用量や基本料金を徴収票に書いていないことも少なくありません。
ですから、極端に安い料金を提示された場合は基本料と1平方メートル当たりの使用量を聞いてください。
すぐに答えられないような会社は要注意です。