
給湯器のエラーに対処する方法を紹介!その故障、修理できますか?
2016/08/05
2020/07/03
「給湯器のエラーが出たときはどうしたらよいのか?」と疑問に思う人は多いでしょう。エラーが表示されたということは、給湯器に何らかの不具合が生じている可能性があるということです。故障内容を確認し、どのように対処すべきなのか考えなければなりません。
この記事では、給湯器のエラーコードの見方や故障した際の対応策についてまとめて解説しましょう。
- 給湯器のよくある故障は?
- 給湯器のエラーは故障のサイン?
- 給湯器のエラーコードの見方とその対応策
- 給湯器の故障につながる重要なエラーに注意しよう!
- 「給湯器の故障かな?」と思ったら
- 給湯器のエラーに関するよくある質問
この記事を読むことで、給湯器にエラーが出た際にどうするべきなのかわかります。重要なエラーを見逃さず、給湯器の故障に正しく対処しましょう。
1.給湯器のよくある故障は?
給湯器に起こりがちな故障には、以下のようなものがあります。あてはまる症状があるときは注意しましょう。
1‐1.最も多いトラブルが「水漏れ」
給湯器のトラブルで最も多いのが、水漏れです。給湯器が水漏れを起こす原因はいくつかあり、給湯器を長期間使用していなかった場合や、経年劣化によってパッキンなどの部品が破損した場合が考えられます。給湯器が水漏れを起こしていると、不完全燃焼してしまう可能性もあるため、放置しておくのは危険です。早めに業者に連絡をして対処してもらいましょう。
1‐2.「お湯が出ない」時に確認することは?
給湯器を使っていると、突然「お湯が出なくなった」というトラブルが起こりやすいものです。この場合、断水や凍結が原因になっている場合もあるため、業者を呼ぶ前に確認しておくことをおすすめします。リモコンにエラーコードが出ているときは、故障原因を特定できる可能性があるでしょう。まずは自分で確認し、給湯器の故障かどうかを見極める必要があります。
1‐3.雪や雨が原因で故障することも!
屋外設置型給湯器の場合は、雨風や雪などの影響を受けて故障することもあります。外部設置用に作られていても、強烈な台風などのあとには「お湯が出ない」などのトラブルが起こりやすいのも事実です。また、寒冷地では配管が凍結することによってお湯が出なくなることもあるため、配管の保温対策が必要になります。
1‐4.故障の前兆とは?
給湯器が突然故障することは少なくありません。しかし、何らかの前兆が現れる場合もあるのです。前兆となるサインを見逃さないようにしておけば、不具合が起きたときにすぐ対処することができるでしょう。給湯器が故障する前兆となる症状には、以下のようなものがあります。
- 異音や異臭がする。
- お湯が出るまで時間がかかる。
- お湯の温度が安定しない。
- 途中で電源が落ちる。
2.給湯器のエラーは故障のサイン?
給湯器に不具合が生じた場合、リモコンにエラーコードが出て気づくこともあります。エラーはどのようなときに出るのでしょうか。
2‐1.リモコンに出るエラーコードとは?
リモコンに表示されるエラーコードによって、不具合の原因をある程度特定できる場合もあります。そのため、エラーコードが表示されたときは、取り扱い説明書を見て自分で確認する必要があるでしょう。エラーコードは2桁または3桁の英数字で表示されることがほとんどです。
2‐2.エラーはどんなときに出るのか?故障とエラーの違い
エラーが表示されたからと言って必ずしも故障したわけではありません。エラーコードは給湯器に何らかの不具合が生じたときに表示されるものであり、自分で対処できることも多いのです。たとえば、ガス栓が開いていない・水抜き栓のフィルターが汚れているなどが原因でエラーが出ることもあります。その場合は、ガス栓を開いたりフィルターを掃除したりすることで簡単に解決するでしょう。このように、給湯器の手入れ不足や機器の接触不良が起こった際にも、エラーコードが出る場合も少なくありません。
3.給湯器のエラーコードの見方とその対応策
給湯器にエラーコードが出たときはどうしたらよいのでしょうか。メーカー別の見方とその対応策についてご紹介します。
3‐1.エラーが出たときの対応策
エラーコードが出た場合、必ずしも自分で対応できるとは限りません。しかし、どのような原因でどのような問題が発生しているのか知ることはできるでしょう。原因と症状を知ることで、自分で対応できるか業者を呼ぶべきかを判断することもできます。エラーが出たときには、まず取り扱い説明書でエラーコードの内容を確認し、どのように対応するべきか考えてみてください。取り扱い説明書がなくても、メーカーのホームページを見れば確認することが可能です。
3‐2.平成7年以降の給湯器はエラーコードが統一されている
平成7年以降、給湯器のエラーコードは各メーカーで統一されるようになりました。そのため、平成7年以降に購入した給湯器であれば、メーカーに関係なく同じコードで故障確認が可能になったのです。ただし、その前に購入した給湯器は、メーカーごとにエラーコードが異なるため注意が必要でしょう。
3‐3.代表的なエラーコードとその対応策
給湯器に起こりがちなエラーには、以下のようなものがあります。どのようなエラーコードが表示され、どのように対応するべきなのか知っておきましょう。
- 「011」 給湯燃焼タイムオーバー…給湯器の電源を入れ直してみてください。
- 「012」 ふろ燃焼タイムオーバー…給湯器の電源を入れ直してみてください。
- 「111」 給湯側点火不良…電源をオフにして、ガス栓とガスメーター・ガスの残量を確認してください。
- 「140」 過熱防止装置作動…給湯器の修理または交換を検討する必要があります。
4.給湯器の故障につながる重要なエラーに注意しよう!
エラーコードの中には、給湯器の故障につながる重要なものもあります。見逃すことのできないエラーにはどのようなものがあるのでしょうか。
4‐1.見逃すと危険なエラーコードもある!
給湯器のエラーコードが出た場合、内容によっては自分で解決することも可能です。しかし、自分で何とかしようとするには危険な場合もあるということを覚えておきましょう。改善のためには専門の知識が必要だったり、修理が不可能で買い替えなければならなかったりするケースもあるのです。自分で判断できない場合は、メーカーのコールセンターに問い合わせて判断を仰いでください。
4‐2.危険なのはどんなエラーか?
特に危険なのが、過熱防止装置が作動してしまった場合です。このエラーが出ているときは、給湯器の電源を切っていても、給湯器内に残っている熱いお湯が出てくる可能性があります。この場合は給湯器の使用をやめて、メーカーに問い合わせてみてください。
4‐3.エラーコードが出た場合のNG行為
給湯器の買い替えにはお金がかかります。業者に修理を依頼するにしても、時間がかかることもあるでしょう。できれば自分で何とかしたいと思う気持ちはわかります。しかし、「修理または交換を検討する必要があります」という指示がある場合は、必ずメーカーや専門業者に相談するようにしてください。場合によっては大きな事故につながることもあるため、自分で解決しようとするのは危険です。
5.「給湯器の故障かな?」と思ったら
エラーコードを確認して給湯器の故障が疑われる場合は、どうしたらよいのでしょうか。対応策や確認の方法などをまとめてみました。
5‐1.給湯器の故障別対応策と確認方法
給湯器にはさまざまな故障が起こります。故障の内容別に対応策と故障を確認する方法をご紹介しましょう。
5‐1‐1.お湯が出ない場合は?
給水元栓やガス栓が閉じていないか確認してみてください。また、給湯器の電源が入っているか、電池切れの可能性はないかもチェックしましょう。電源プラグが抜けていないか、リモコンのスイッチが入っているかを確認して、問題がないようなら故障の可能性が高いと言えます。
5‐1‐2.お湯の温度が安定しない場合は?
お湯を使っていて「温度が安定しない」と思うときは、循環アダプターのフィルターにゴミが詰まっていないか確認してみてください。また、お湯を出し続けると定期的に冷水になるタイプの給湯器もあるため、確認が必要です。給湯温度の設定が適切かどうかもチェックしてから、故障かどうか判断しましょう。
5‐1‐3.追いだきができない場合は?
ポンプの呼び水が不足している可能性があります。また、浴槽内のフィルターが汚れていると機能しなくなることもあるため、汚れが詰まっていないか確認してみましょう。近隣で断水を行っていないようなら、給湯器が故障している可能性があります。
5‐3.給湯器が故障したときの注意点
給湯器の故障を確認できた場合は、いくつか注意点があるため知っておいてください。
5‐3‐1.給湯器の寿命を把握しておく
給湯器の調子が悪くなったとき、修理か交換で迷う人は多いでしょう。どう対処すべきか決める際には、給湯器の寿命について考えてみてください。一般的に、給湯器の寿命は10~15年と言われています。購入から10年以上経過している給湯器は、修理に出したくてもメーカーが部品を保有していないなどの理由で、費用と時間がかかってしまうでしょう。寿命を迎えた給湯器にかんしては、修理よりも買い替えの方がお得な場合もあるのです。
5‐3‐2.業者選びのポイントを知っておく
給湯器の修理または交換を依頼する業者は、慎重に選ぶ必要があります。業者選びのポイントは以下のとおりです。
- 実績のある業者であるかどうか。
- スピーディーに対応してくれるか。
- 価格設定が明確であるか。
- アフターフォローはしっかりしているか。
上記のような業者を選ぶことで、スムーズに対応してもらうことができるでしょう。
5‐4.問い合わせ先について
給湯器の修理または交換を希望している場合は、メーカーまたは専門の業者に依頼することになるでしょう。業者に依頼する場合は、ホームページで問い合わせ先を確認してみてください。
6.給湯器のエラーに関するよくある質問
給湯器のエラーが出て困っている人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。
Q.給湯器の修理にはどのくらいの費用がかかりますか?
A.保証期間内であれば無償で修理してもらうことが可能です。保証期間は製品によって異なるため、確認しておきましょう。保証期間を過ぎている場合の修理費用は、メーカーや業者によってまちまちです。出張費に加えて、技術料や部品代がかかるということを覚えておきましょう。
Q.給湯器のエラーが出た場合、自分で直すことができるのはどの程度までですか?
A.フィルターの汚れや機器の接触不良などが原因でエラーが出ている場合は、自分で直すことが可能でしょう。エラーコードに従っても直らない場合は、メーカーか業者に連絡することをおすすめします。
Q.給湯器から異臭がする場合はどうしたらよいですか?
A.煙が発生していないかを確認し、窓を開けて換気してください。特にガスの臭いがする場合は、早急に業者に連絡しましょう。
Q.給湯器の調子が悪く、業者に連絡しようと思っています。問い合わせる前に調べておくことにはどのようなものがありますか?
A.ガス給湯器のメーカーと品番・使用年数をすぐに伝えることができるように調べておきましょう。いつから、どのような不具合が生じたのかもメモにまとめておくことをおすすめします。
Q.エラーコードが表示される回数が多くなってきました。給湯器の寿命が近づいているのでしょうか?
A.その可能性は高いでしょう。無料で点検してくれる業者もあるので依頼してみてください。
まとめ
給湯器のエラーが出る原因や対処法などをまとめて解説しました。お湯は毎日使うものなので、給湯器が突然使えなくなると困るでしょう。購入から10年前後の給湯器にかんしては、寿命が近づいている可能性があります。普段から給湯器の様子をよく観察して、エラーが出たらすぐに対応できるようにしておきましょう。