給湯器のガス漏れは危険!正しい対処法と給湯器の修理・交換について

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お湯を沸かすために必要不可欠な機器が「給湯器」です。ほとんどの家庭で給湯器が使われているでしょう。お風呂や洗面所・キッチンなどさまざまな場面でお湯が必要になります。しかし、急に給湯器が故障すると、お湯が使えなくなり不便です。部品の交換など簡単な修理で済めばいいですが、ガス漏れの場合は非常に危険な状態といえます。そのため、素人が勝手に扱ってはいけません。対処法を1つでも間違えると大事故につながる恐れもあります。

そこで、本記事では、給湯器のガス漏れとは何なのか、対処法やガス給湯器の交換・修理など詳しく説明していきましょう。

  1. 給湯器のガス漏れについて
  2. 給湯器のガス漏れの対処法
  3. 給湯器のガス漏れ修理・交換について
  4. 給湯器のガス漏れにかんしてよくある質問

この記事を読むことで、給湯器のガス漏れが起こった際の正しい対処法と修理・交換のやり方について詳しく知ることができます。給湯器のガス漏れを修理したい方はぜひ参考にしてください。


1.給湯器のガス漏れについて

ガス給湯器の寿命はおよそ10年~15年です。長年使用していると、不具合や故障の症状が出てきます。その1つが給湯器のガス漏れです。ガス漏れはほかの不具合・故障よりも注意すべき症状になります。一体どのような原因でガス漏れが起きるのか、詳しく見ていきましょう。

1-1.主な原因

給湯器のガス漏れには、主に「部品の劣化」「内部の水漏れ」「耐用年数」と3つの原因があります。それぞれの原因について詳しくチェックしてください。

1-1-1.部品の劣化

給湯器のゴム管やパッキンなどの劣化が原因でガス漏れが発生します。給湯器の寿命が10年~15年でも、環境や使用頻度によって劣化スピードが異なるのです。使用頻度が多いほど部品も劣化しやすくなります。また、給湯器の設置場所が悪いと劣化する恐れもあるでしょう。給湯器のガス漏れは、配置場所にも大きく関係しているのです。給湯器全体に支障がない限り、部品の交換で済みます。

1-1-2.内部の水漏れ

給湯器内部の水漏れが原因で、ガス漏れが起きている可能性も高いです。ガス給湯器の水漏れは、さまざまな原因があります。中でも特に多いのが「経年劣化による水漏れ」です。給湯器を毎日使うほど、内部の部品も消耗します。7年~10年ほどたつと少しずつ傷み始め、水漏れが起こるのです。また、「整備不良」も水漏れの原因だといわれています。新しい給湯器からガス漏れが起きた場合は、取りつける際の整備不良が考えられるでしょう。設置した会社に連絡して、確認したほうが安心です。

1-1-3.耐用年数

10年を過ぎたあたりから、不具合や故障が出やすくなります。もし、購入してから10年以上のガス給湯器を使用している場合、新しい給湯器に交換したほうがいいでしょう。部品の交換や修理をしても再びガス漏れを起こす可能性が高いです。修理をするよりも新しい給湯器を購入したほうが、費用も節約できます。

1-2.ガス給湯器をどこから確認すべきか

まず、ガスがどこから漏れているのか確認してください。ゴム管や配管・内部の水漏れ・金属の腐食など、自分の目で確認できる場所をチェックしていきましょう。給湯器の外側に問題がなければ、内部に問題があると考えられます。ただし、給湯器の内部は素人ではわかりません。そのため、すぐに業者を呼んで内部を確認してもらってください。以下に、確認場所をまとめています。

  • 給湯器本体と配管・ゴム管をつなぐ部分に異常がないか
  • 給湯器の内部で水漏れを起こしていないか
  • 給湯器の金属部分が腐っていないか
  • 給湯器本体についている部品に穴があいていないか

1-3.注意点

給湯器のガス漏れは臭いがつきものです。「変な臭いがする」と思ったら、すぐに窓をあけて十分に換気をしてください。ガスを吸ってしまうと、一酸化炭素中毒を起こす恐れがあります。意識を失うこともあるので安全を確保しなければなりません。そして、ガス漏れをチェックしていきましょう。もし、途中で気分が悪くなったら作業をすぐに中断してください。無理をせずに、後は専門業者に任せるのが最も安全です。

2.給湯器のガス漏れの対処法

給湯器のガス漏れは、迅速に対処する必要があります。対処を誤れば、大事故につながる恐れもあるので注意が必要です。まずは、正しい対処法をしっかり把握しておきましょう。

2-1.最初にすべきこと

窓をあけて換気をした後、安全確保をしてください。すぐに給湯器を確認したいですが、まずは、ガスの元栓をしめることが大切です。ガスの元栓は室外機についています。ガスメーターやガスボンベなどとつながっている管の部分にあるつまみです。ただし、北海道などの寒い地域は屋内の給湯器についていることがあります。取扱説明書にガス元栓の位置を示しているので、チェックしてみてください。ガスの元栓をしめたら、ガス会社に連絡しましょう。そして、給湯器のリモコンに表示される「エラーコード」をチェックしてみてください。エラーコードは番号で表示され、給湯器に何が起きているのかわかります。給湯器メーカーやガス会社によってエラーコードが異なるものです。取扱説明書やメーカーのホームページに記載されているので、ぜひチェックしてみてください。

2-2.やってはいけないこと

給湯器がガス漏れを起こしている場合、やってはいけないことがあります。ガスは爆発や火災を起こす危険性を持っているため、扱いには十分に気をつけなければなりません。特に、以下の行為は絶対にしないでください。

  • 給湯器を止めずにそのまま使用する
  • 換気せずにガスを大量に吸いこむ
  • 給湯器の部品を勝手にいじる
  • 給湯器の近くで火を使う

中でも、給湯器を道具でいじる、自分で交換するのは絶対にやってはいけないことです。ガス給湯器の設置や取り扱いは、ガス設備士という資格が必要になります。素人が勝手にいじってしまうと、爆発や火災などの大惨事につながるのです。安全のためにも絶対に触れないでください。

2-3.相談窓口

一般的に、給湯器のガス漏れは、「ガス給湯器メーカー」「ガス給湯器販売業者」「ガス会社」のいずれかに連絡します。連絡をする際は、ガス給湯器のメーカー・号数・製造月日・症状を伝えましょう。具体的に伝えておいたほうが、スムーズに対応できます。少しでも給湯器のガス漏れを感じたら、すぐに連絡してくださいね。

3.給湯器のガス漏れ修理・交換について

それでは、給湯器のガス漏れ修理と交換について詳しく説明しましょう。修理・交換の見極め方や費用・業者選びのポイントなど事前に把握することが大切です。安全・安心にガス給湯器を使うためにも、必要な知識を身につけておきましょう。

3-1.修理について

給湯器を購入したばかりのガス漏れは、ほとんどのケース、部品の交換だけで済みます。整備不良や部品の不具合が原因になっているため、一部の部品交換で修理が完了です。ガス漏れでも修理で直るケースはあるので、まずは、業者に確認してもらってください。修理で済む場合は、費用も安く抑えることができます。

3-2.交換すべき場合

長年給湯器を使用している、経年劣化によるガス漏れは交換になるでしょう。中には、「交換は費用がかかるから嫌!」「何とか修理をしてほしい」と希望する方もいます。しかし、修理だけでは100%安全・安心とはいえません。何よりもガス給湯器を安心して使うことが大切です。さらに、再び不具合が起き、修理費用がかかります。ここは思いきって交換したほうがいいでしょう。また、交換の際は、新しい給湯器選びも大切なポイントになります。同じタイプにするか、違うものにするのか、ガス給湯器販売業者と相談しながら目的に合ったタイプを選んでください。

3-3.修理・交換の依頼について

ガス給湯器の修理・交換は、ガス給湯器販売業者か、ガス給湯器メーカーに依頼します。依頼後、すぐにガス給湯器の状態を確認し、適切な修理・交換をしてくれるでしょう。

3-4.費用について

ガス給湯器の修理・交換で最も気になるのが費用でしょう。ゴム管やパッキンなど部品の修理なら、数千円程度で済みます。ただし、給湯器内部にある部品の修理だと、数万円程度かかるでしょう。どの部品を交換するのか、業者・メーカーに確認したほうが安心です。そして、ガス給湯器本体を丸ごと交換する場合、数十万程度かかります。修理の倍以上の値段になりますが、安全・安心を確保すると思えば安いです。交換は、ガス給湯器の「本体価格」と「工事費用」の合計になります。しっかり見積もり内容を確認したうえで、依頼してください。

3-5.業者選びのポイント

整備不良がガス漏れの原因になるように、業者選びは大切なポイントです。安心して業者を選ぶためにも、以下の項目に注目してください。

  • 丁寧な対応で給湯器選びにアドバイスをする
  • ガス給湯器にかんして知識と経験が豊富
  • 豊富な種類の給湯器を取り扱っている
  • すぐにガス給湯器の交換・修理をする
  • ガス給湯器の修理・交換費用が良心的な設定
  • ガス給湯器の修理・交換後、保証などのアフターサービスがある

早急な対応が必要な給湯器のガス漏れは、信用できる業者への依頼が大切です。上記の項目に当てはまる業者は、安心して依頼できるでしょう。特に、業者のアフターフォローは要チェックです。アフターフォローが整っている業者は、修理・交換後も安心して使用できます。給湯器設置・交換ガイドは10年間の工事補償がついているのでご安心ください。10年以内に発生した不具合は、修理費用が無料です。

3-6.問い合わせ先

ガス給湯器の修理・交換の問い合わせ先は、ガス給湯器販売業者です。ホームページまたは電話にて問い合わせができます。より良い業者を選ぶためにも、無料見積もりを依頼してください。

4.給湯器のガス漏れにかんしてよくある質問

給湯器のガス漏れにかんしてよくある質問を5つピックアップしてみました。給湯器のガス漏れが気になる方や修理を考えている方は、ぜひチェックしてください。

4-1.ガスの元栓の閉め方とは?

元栓を「閉」の方向に回していけば完了です。ガスの元栓が回らなくなるまでしっかり閉めてください。事前に、ガスの元栓がどの箇所にあるのかチェックしておくといいでしょう。

4-2.ガス漏れ警報器とは?

ガス漏れを検知する機器のことを「ガス漏れ警報器」といいます。ガス漏れ警報器はガスのにおいを検知して知らせてくれるものです。そのため、警報器が鳴ったからといってガス漏れを防止することはできません。ガス漏れの早期発見に役立つ機器なので、給湯器と一緒に設置することをおすすめします。

4-3.ガス漏れ以外の症状も気になる……

給湯器のガス漏れ以外にも気になる症状があれば、納得できるまで見てもらいましょう。給湯器の修理・故障の知識が豊富な業者は、どのような症状にも的確に対応できます。安心できる業者に依頼するためにも、複数の業者を比較してみてください。

4-4.ガス漏れの危険性がある症状とは?

排気口や吸気口が万全な状態ではない場合、不完全燃焼が起こる恐れがあります。ガスを燃焼させてお湯を沸かすには、新鮮な空気が必要です。必要な空気が不足すると、不完全燃焼によって一酸化炭素が発生します。排気口・吸気口がつまっていないか、日ごろから確認しておきましょう。

4-5.給湯器のガス漏れを未然に防ぐポイントとは?

ゴム管やガス栓は、ガス漏れの原因になりやすいです。ひび割れ・穴があくなどの症状は劣化のあかしになるので、専門業者に取り替えてもらいましょう。素人がするよりも扱い方に慣れている専門業者に依頼したほうが安心です。

まとめ

給湯器のガス漏れは、非常に危険な状態です。すぐに換気をして、安全確保に努めてください。それから、給湯器に異常がないかどうか目で確認しましょう。給湯器の内部は素人では確認できません。むやみに扱うと爆発・火災の原因になるため、プロであるガス給湯器販売業者に依頼してください。給湯器の修理・交換実績と経験が豊富な業者ほど、迅速かつ的確に対応します。丁寧な対応か、工事補償などアフターサービスが整っているかどうかとチェックしましょう。そして、信用できる業者に修理・交換を依頼してください。給湯器のガス漏れは、早めの連絡が好ましいです。不安を解消するためにも、1度業者に相談しましょう。