【重要】給湯器の寿命は何年くらい?こんな症状が出たら要注意

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「給湯器が突然故障し、困ってしまった」という経験がある人は多いことでしょう。給湯器は8~13年程度で寿命を迎えます。その前に特徴的な症状が出ることもありますが、気づかない人も珍しくありません。寿命の前兆を見逃すと、「ある日突然給湯器が壊れ、お湯が使えなくなった」と慌てることになります。

そこで今回は、給湯器の寿命や、寿命が近い給湯器にありがちな症状などを解説しましょう。

  1. 給湯器の寿命は何年くらい?
  2. 給湯器の種類によって寿命の長短はあるの?
  3. こんな症状は要注意
  4. 修理と交換、どっちがお得なの?
  5. 給湯器が故障しやすい条件ってあるの?
  6. 給湯器を交換したい場合の注意点とは?
  7. おわりに

この記事を読めば、給湯器を交換するタイミングや新しい給湯器の選び方、業者への依頼方法などもよく分かります。給湯器の寿命について知りたいという人は、ぜひ読んでみてくださいね。

給湯器の寿命って?


1.給湯器の寿命は何年くらい?

給湯器の寿命

給湯器は、ご家庭によって使い方にかなり差があります。
毎日お湯をたくさん使うご家庭もあれば、毎日シャワーを浴びるときにしか使わないというご家庭もあるでしょう。
どのくらい給湯器を使っているかという目安は、ガス代や電気代、そして水道代を見れば分かります。
給湯器の燃料に使われているものの料金と水道代が高額なほど、給湯器を使う頻度も高くなっているのです。
当然、給湯器を使うと部品の消耗も激しくなりますから、寿命は短くなりがちでしょう。
しかし、5年も6年も短くはなりません。給湯器の寿命は10年~15年と言われています。
つまり、どんなに使っても正常な使い方をしていれば、10年は問題なく使えるでしょう。

給湯器の寿命は10年~15年なんですね。
どんなに使っても正常な使い方をしていれば、10年は問題なく使えるでしょう。

2.給湯器の種類によって寿命の長短はあるの?

給湯器の種類によって寿命

給湯器には、燃料にガス、電気、石油を使うものがあります。
また、瞬間式と貯湯式というふたつのシステムがあるのです。
燃料の違いによる寿命の差は、ほとんどありません。
ただ、石油給湯器は北国に多いので、冬はどうしても使用量が増えます。
その結果、ほかのふたつを燃料にする給湯器よりも若干ですが、寿命が短い傾向にあるのです。
また、貯湯式は瞬間式に比べて構造が単純。
ですから、故障しにくいというメリットがあります。
逆に、エコキュートやエコジョーズといった大気熱を利用した給湯器は、構造がかなり複雑になっているのです。
ですから、貯湯式に比べるとわずかではありますが故障しやすいでしょう。
そのため、維持費がかかることもあります。

寿命の差は、ほとんどないんですね。
ただ、石油給湯器は北国に多く、冬はどうしても使用量が増えるため、ほかの給湯器よりも若干ですが、寿命が短い傾向があります。

3.こんな症状は要注意

給湯器こんな症状は要注意

では、給湯器の寿命が近いとどのような症状が出やすいのでしょうか?
この項では、その一例をご説明します。

3-1.お湯の温度が一定でなくなる

給湯器の調子が悪くなると、お湯の温度が不安定になります。
もともと、シャワーなどは出してから1分くらいはお湯の温度が定まりません。
しかし、給湯器の寿命が近くなると、お湯を使っている最中にも温度が変化します。
水になるのならまだよいのですが、急に熱湯が出てくることもあるのです。
そうなると、ヤケドの危険もありますからできる限り早く交換しましょう。

3-2.異音がする

もともと、給湯器は運転中に音がします。
しかし、寿命が近くなると今まで聞いたことのない音がするでしょう。
特に、ガス給湯器で小さい爆発音のような音がする場合は要注意。
ガスが正常に燃えていない可能性があります。

3-3.お湯がぬるい

給湯器の寿命が近くなると、火力が弱くなり高温に設定してもお湯がぬるいままです。
このような症状で「あれ?給湯器の調子が悪い?」と気がつく人も少なくないでしょう。

3-4.黒い煙が給湯器から上がる

このような症状が出たら、すぐに給湯器の使用を中止しましょう。
火事になる危険性があります。
なお、白い煙は問題ありません。
また、黒い煙がすぐに出なくなったとしても、ガス給湯器の場合は不完全燃焼で一酸化炭素が発生することもあります。
そうなると、中毒を起こすこともあるでしょう。
どちらにしろ、黒い煙が出たら給湯器の寿命と考えてください。

お湯の温度が一定でなくなったり、異音がする場合は要注意なんですね。
また、高温に設定してもお湯がぬるい場合や黒い煙が上がっていたりしたら寿命のサインと考えてください。

4.修理と交換、どっちがお得なの?

給湯器の修理と交換

給湯器が故障すると、修理と交換のどちらのしようか悩む方もいるでしょう。
故障の度合いにもよりますが、やはり年数がたった給湯器の故障は深刻なものが多いです。
そこで、約7年~8年をひとつの目安としましょう。
5年程度しか使っていない給湯器が故障した場合は、よほど深刻な場合を除いて修理の方がよいです。
しかし、7年以上使った給湯器は10年をひとつの区切りとして考えた場合、残りの寿命はかなり少なくなっています。
たとえ修理したところで、すぐに寿命を迎えてしまうかもしれません。
ですから、10年に近いほど、故障したら買い替えましょう。

7年~8年を目安にするんですね。
10年に近づくほど残りの寿命はかなり少なくなっています。修理したところで、すぐに寿命を迎えてしまうので、故障したら買い替えましょう。

5.給湯器が故障しやすい条件ってあるの?

給湯器が故障しやすい条件

給湯器は、もともと外に取りつけるものが多いのです。
ですから、雨風にさらされてもそれほど影響はありません。
しかし、排気口などをふさがれると、故障しやすいでしょう。
給湯器周辺を囲ってしまったり、排気口を荷物でふさいだりしてしまうと排気や排熱がうまくいかずに故障しやすくなります。
また、家族やライフスタイルと給湯器が合っていなくても、故障しやすくなるでしょう。
給湯器には号数があります。
号数が大きいものほど、たくさんのお湯を一度に沸かせるのです。
ですから、キッチンと浴室の両方でお湯を使いたい機会が多い場合は、大きな給湯器の方がよいでしょう。
小さい給湯器を無理に使っていると、故障しやすくなります。
なお、キッチン用のガス瞬間湯沸かし器で浴槽に給湯しようとしてはいけません。
あのサイズの給湯器は、浴槽にいっぱいになるくらいのお湯は一度に沸かせないのです。
たとえ成功したとしても、故障しやすくなります。

排気口などをふさがれると、故障しやすいんですね。
家族やライフスタイルと給湯器が合っていなくても、故障しやすくなります。キッチンと浴室の両方でお湯を使いたい機会が多い場合は、大きな給湯器の方がよいでしょう。

6.給湯器を交換したい場合の注意点とは?

給湯器を交換時の注意点

給湯器に寿命がきて交換したいということになった場合は、早めに業者に連絡するとよいでしょう。
完全に壊れてから交換しようとすると、時間がかかる場合もあります。
特に、ガスから電気のように燃料を換える場合は配管工事も必要になることもあるでしょう。
さらに、エコジョーズやエコキュートのような最新式の給湯器は、室外機を設置する場所も必要です。
ですから、「給湯器が壊れてしまってすぐに交換したい」という場合は、今まで使っていた給湯器と同じタイプのものを利用しましょう。
それならば、半日程度で交換できます。
逆に、家を建てたりリフォームしたりする場合は、どの給湯器が一番ライフスタイルに合っているのか考えてから選ぶとよいでしょう。
ちなみに、冬場は給湯器の故障が多くなります。
寒くなりきる前に、給湯器の調子が悪い人は一度着業者に見てもらいましょう。

交換したい場合は早めに業者に連絡したほうがいいんですね。
はい。完全に壊れてから交換しようとすると、時間がかかる場合もあります。

7.おわりに

給湯器の寿命のまとめ

いかがでしたか?
今回は、給湯器の寿命についてご説明しました。
まとめると

  • 給湯器は10年~13年程度は問題なく使える。
  • 無理な使い方をしていれば、寿命が何年かは短くなる可能性がある。
  • 調子が悪い給湯器を無理に使ってはいけない。
  • 調子が悪いと思った給湯器は早めに交換しよう。

ということです。
給湯器は外にある場合も多いですから、故障する寸前まで気がつかないことも多いでしょう。
しかし、お湯の温度が一定しなくなったら要注意です。できるだけ早めに業者に相談してください。
古い給湯器の場合は、交換に時間のかかる場合もあるでしょう。
また、マンションなどの集合住宅の場合は、給湯器の規格が統一されていることもあります。
その場合は、マンションの管理会社に相談してみてください。
賃貸の場合は寿命ならば大家さんの負担で交換してくれます。
自分で壊してしまった場合は、自費になるので注意してください。
給湯器の説明書を見れば、取扱店も書いてあるはずです。