【解説!】給湯器・室外機のうるさい異音で困ったら? 騒音対策や修理のポイント

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お風呂やお湯沸かしに毎日使う給湯器。機械ですのでさまざまな音が発生しまいます。給湯器や室外機の音は、いったん気になりだすとずっと気になってしまうものです。給湯器のうるさい異音を放置していると、ご近所迷惑になったり、一酸化炭素中毒などの事故につながる可能性も出てきてしまいます。

そこで今回は、給湯器からうるさい異音がする場合の対策やポイントなどのご紹介です。

  1. 給湯器の音について
  2. 給湯器の音のセルフチェック
  3. 給湯器の音への対応策について
  4. 給湯器設置場所と音の関係について
  5. 給湯器の異音について
  6. 給湯器のトラブルを業者に解決してもらうには?
  7. 給湯器の異音などについてのよくある質問

自宅や隣人の給湯器・室外機がうるさい、異音が気になる方はぜひこの記事を参考にしてみてください。今すぐできる対策や、メンテナンス・修理業者の選び方などもご紹介します。ぜひ最後まで読んでください。


1.給湯器の音について

給湯器は、お湯をわかしたり水を流したりする際に、さまざまな音が発生するものです。モーター音や排水の音であれば問題ありません。メーカーの説明書やHPなどで異音の種類が記載されていますので確認してみましょう。

1-1.給湯器から音が発生する原因

比較的一般的な給湯器の音についてご紹介します。異音ではありませんが、様子がおかしかったり、今までになっていなかったのに急に音が鳴るような場合には念のためメンテナンスを依頼するのが無難です。

1-1-1.ポンプの回転音

ウーンとうなるような音です。お湯を沸かす以外にも、お湯を混ぜたり残り湯の残量を調べるために鳴ることもあります。

1-1-2.ジュっと蒸発するような音

熱せられた熱交換器に結露水が垂れたときに、ジュっという蒸発音がする場合があります。

1-1-3.何かしらの電子音

リモコンや本体からのアラート音がする場合は説明書やメーカーHPで確認しましょう。メーカーや給湯器の種類によってアラート音が異なります。

1-2.給湯器の異音に注意

上記の他にも、さまざまな音があります。正常に稼働していても大きな音が出ることや、音の種類が違うこともあるため、異変を感じたらすぐにメンテナンスしてもらいましょう。

1-3.騒音問題について

大きな音はご近所迷惑になってしまいます。特に響く・うめくような音は、壁や床越しに案外遠くまで聞こえてしまうものです。給湯器の使用時間帯には注意しましょう。

もともと給湯器は音がするものなんですね。
はい。ただし、普段はしないする音が長時間続いた場合は要注意です。

2.給湯器の音のセルフチェック

2-1.セルフチェック方法

給湯器の音をチェックするには、給湯器の使用状況や時間帯・気温なども記録しておきましょう。何度の時にどういう使い方をしたらこういう音が何秒間鳴った、などと記録しておくと客観性のあるデータが取れます。

2-2.セルフチェック項目

給湯器の音は、上記に加えて以下の項目をチェックしましょう。

  • 音量
  • 音の種類
  • 周囲に聞こえているか(ベランダ・共有スペースの廊下・屋外などからも確認する)
ある程度音をセルフチェックすれば異常があるかどうか分かるんですね。
はい。給湯器を使用中にどんな音がどのくらいの時間、どのくらいの大きさでするのかチェックしておきましょう。

3.給湯器の音への対応策について

3-1.給湯器の設置場所

音の響きは設置場所によって大きく変わります。壁沿いや窓側などを避けておいたほうがよいでしょう。特に低く響く音の場合は、周りに反響しやすいものを置かないようにしてください。

3-2.給湯器を使用する時間帯

給湯器は使用している時以外にも音が出ることがあります。「深夜にお湯をわかしていないからOK」と油断している方は要注意です。給湯器使用後何時間まで音が出るかを逆算しておくとご近所迷惑になりにくいでしょう。

3-3.防振・防音シートなど

防音パッキンや防音シートを使うことで、音の反響を防ぐこともできます。あくまで防げるだけですので、うるさい異音が続く場合はメンテナンス・修理に出すなどして根本から解決してください。

3-4.注意点

給湯器の騒音対策は、ご近所トラブルになってからでは遅いです。人間の耳は、1回気になりだすと、今後は小さな音でもどんどん意識してしまいます。ご近所さんが気にしはじめる前に音を防ぐようにしましょう。

異音ではないのなら、防音シートなどで対応できるんですね。
はい。ただし、排気口をふさがないように注意してください。

4.給湯器設置場所と音の関係について

4-1.住居別の給湯器の向き・不向きについて

一軒家・分譲など住居によっては、今使用している給湯器が向いていない場合もあります。故障による異音の場合、買い替えが必要です。その際は、屋外壁掛けタイプや風呂釜タイプなど、必ず住居に適した給湯器を選ぶようにしましょう。設置すべき給湯器は、浴槽の穴数にもよるので自己判断で決めず、業者と確認すてください。

4-2.設置場所について

ベランダや屋外に給湯器・室外機を置く場合、音の方向や振動を確認してもらってください。日中と夜中では音の聞こえ方や響き方が異なります。

設置場所によって音が大きくなることもあるんですね。
はい。給湯器に問題がない場合は、業者に依頼して置き場所を変えてみましょう。

5.給湯器の異音について

5-1.音でわかる故障

5-1-1.ピーという高い音

ファンモーターの異変の可能性があります。

5-1-2.低くうなるような音

ポンプの回転音の場合は問題ありません。冬場には凍結防止のため、回転音が大きくなる場合もあります。ファンモーターの異変の可能性もあるので、今までと明らかに違う音の場合はメンテナンスに出しましょう。

5-1-3.キーンと響くような音

配管内の気圧が上昇している可能性があります。放置すると配管が破裂する危険性もあるため、ただちに使用をやめて電源を切り、修理を依頼してください。

5-1-4.爆発音のような音

不完全燃焼をおこしている可能性があります。ガスのにおいがしたら確実に不完全燃焼です。一酸化炭素中毒などの危険性があります。十分に換気をおこないながら業者に連絡を取り、指示を仰いでください。給湯器の故障で最も怖いのは、ガス漏れや不完全燃焼です。においをともなう爆発音がする場合は今すぐに給湯器をメンテナンス・交換したほうがよいでしょう。その他にも、通常とは明らかに異なる音が鳴る場合には、だましだまし使わずに必ずメンテナンスしてもらってください。

5-2.給湯器の異音対応策

給湯器メーカーに問い合わせをし、異音や使用状況などを伝えてください。点検員に直接見てもらうのが一番確実です。

5-3.相談窓口

給湯器には、メーカーや設置年度・担当者名・窓口などが記載されているはずです。記載された窓口に連絡を取り、メンテナンスの予約をおこないましょう。

5-4.メンテナンス・修理について

メンテナンス・修理に来てもらった際に、異音が再現しない場合もあります。点検員もプロですので、擬音で伝わる可能性もありますが、可能であれば異音がした際に録音しておくとよいでしょう。

5-5.注意点

いざ問い合わせをしようと思っても、業者が休みだったり、繁忙期(冬場など)のためすぐに来てもらえない場合もあります。給湯器の異音を感じたらなるべく早めに問い合わせをおこなってください。

故障のときだけ出る音があるんですね。
はい。当てはまるものがある場合は、至急業者に連絡して見てもらいましょう。

6.給湯器のトラブルを業者に解決してもらうには?

給湯器のうるさい異音が寿命や故障によるものの場合、給湯器を交換しなければなりません。給湯器設置業者についてまとめたのでご参照ください。

6-1.業者選びのポイント

給湯器設置業者を選ぶ際は、以下のポイントをおさえましょう。

  • 料金が安いこと
  • 給湯器の知識・経験が豊富であること
  • どの給湯器の設置でもできること
  • アフターサービス(工事保証など)がついていること
  • 無料見積もりをおこなっていること
  • 地域に対応していること

6-2.アフターサービスについて

給湯器は、寿命がくるまでは絶対に正常稼働するというわけではありません。10年たった途端に急に壊れるのではなく、徐々に機能が低下していきます。そこで重要なのが工事保証付きのアフターサービスです。給湯器の使用途中で異変があった際には無料で工事対応をしてくれる業者をおすすめします。

6-3.設置費用・修理費用・見積もりなど

給湯器のメーカーや型式・設置場所などによって費用は異なります。給湯器設置業者に見積もりや問い合わせをして料金を確認しましょう。その際は、無料見積もりをおこなっている業者がおすすめです。見積額を見てからのキャンセルができないのであれば、見積もりの意味がありません。

業者選びも大切なんですね。
はい。アフターサービスが手厚い業者に依頼するのがおすすめです。

7.給湯器の異音などについてのよくある質問

Q.隣人の給湯器・室外機がうるさいのですが・・・。
マンションやアパートなど、隣人の給湯器・室外機がうるさい場合に、直接クレームを言うとトラブルになってしまいます。管理会社や管理人に相談し、使用時間帯の考慮や防振・防音シートの設置を依頼してもらいましょう。

Q.給湯器の寿命は?
給湯器の寿命は、1日1時間使用したとして約10年とされています。使用状況などによって5年程度前後するでしょう。寿命の過ぎた(せまった)給湯器を無理して使いつづけると思わぬ事故の原因にもなります。異音の続く給湯器は早めにメンテナンス・修理に出しましょう。

Q.給湯器が点火しなくなってしまったのですが・・・。
給湯器から異音が続いたり、さらには点火しない場合にはすぐに修理業者を呼んでください。

Q.ガス給湯器の電源はこまめに消したほうがいいの?
昔は、電源を入れた状態=火種がついている状態ですので、電源を切ったほうが料金が安くなることがほとんどでした。現在は火種式の給湯器はほとんどなく、スイッチングによる寿命消費のほうが大きくなるので、電源はつけっぱなしにしておいたほうがよいでしょう。電源をONにしている際の待機電力もたかだか1~2W程度ですので電気代への影響も特にありません。

まとめ

給湯器の異音は、自分だけでなく周囲の方のご迷惑にもなってしまいます。うるさい異音が続く給湯器を使いつづけると、住民トラブル・一酸化炭素中毒など、思わぬ事故につながることもあるでしょう。給湯器が完全に故障してからでは遅いです。給湯器から異音がする方は、ぜひ今のうちにメンテナンス・修理をおこなっておきましょう。