ガス給湯器の交換で失敗しない知識とコツを解説します!

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ガス給湯器は、使いたいときにお湯を使うことができるのでとても便利です。でも、「ガス給湯器について知りたい」「でもどんな製品を選ぶべきかよくわからない」などと考えている人も、多いことでしょう。

そこで今回は、ガス給湯器の交換で失敗しない知識とコツについて、あらゆる方向から解説します。ガス給湯器の導入や交換について疑問がある人は、ぜひ記事を読んでください。

  1. ガス給湯器の基礎を学ぼう
  2. 給湯器の種類あれこれを解説
  3. 給湯器の選び方で失敗しないために
  4. 給湯器のトラブルや故障の対応はこうする
  5. 給湯器の交換について覚えておきたいこと
  6. ガス給湯器の便利な機能を活用しよう

記事を読み終えるころには、ガス給湯器について詳しくなっていることでしょう。


1.ガス給湯器の基礎を学ぼう

ガス給湯器の交換で失敗しないためには、基礎をきちんと学ぶことが大切でしょう。基礎知識がきちんと身に付いていれば、業者とのやり取りもスムーズに進みます。ひとつずつ、確認していってください。

1-1.ガス給湯器とはどんなものか

ガス給湯器とは、ガスを使ってお湯を温める機器のことを指します。ガスが燃焼するときに出る熱エネルギーで、水温を上げる仕組みと理解すると良いでしょう。ガス給湯器は、使いたいときにすぐにお湯を使うことができることで生活を便利にしているのです。

1-2.ガス給湯器を使う目的

ガス給湯器を使う目的は、やはりお風呂がメインとなるでしょう。大量のお湯が必要になるお風呂などに、ガス給湯器があるととても便利です。また、キッチンでの食器洗いや床暖房にも使用することもあるでしょう。

ガス給湯器はガスを熱源とした給湯器なんですね。
はい。最も一般的なものといえます。

2.給湯器の種類あれこれを解説

給湯器にも、さまざまな種類があります。ここでは、代表的な給湯器の種類と性質について学んでいきましょう。

2-1.ガス給湯器

ガス給湯器は、ガスが燃焼するときに出す熱エネルギーを利用して水温を上げるタイプの給湯器です。ガス給湯器のメリットは、設置費用が安いこととお湯を供給する能力が高い点などがあるでしょう。家族の多いご家庭には、ガス給湯器のメリットを大きく感じることができるはずです。デメリットとしては、稼働中の音対策が必要な点と屋内設置の場合は、屋外への排気設備が必要になる点があるでしょう。

2-2.電気給湯器

電気給湯器は、電気を利用してお湯を供給するタイプの給湯器です。深夜時間帯など、電気料金が安いときにお湯を沸(わ)かす設定をすることでリーズナブルにお湯を使うことも可能でしょう。電気給湯器のメリットは、機種によってランニングコストが安いこと。また、クリーンなエネルギーを利用していることでしょうね。デメリットは、初期費用が高いことや、寒冷地では熱効率が悪いことでお湯が温(あたた)まるまで時間がかかることなどがあります。

2-3.ハイブリッド給湯器

ハイブリッド給湯器は、ガス給湯器と電気給湯器の両方のメリットを組み込んだ給湯器です。状況に応じて、ガスと電気を選んで給湯することができるので効率の良さが最大のメリットとなるでしょう。また、ランニングコストも安く設定できる点もあります。ただし、初期費用は高くなることがデメリットとなることを覚えておきましょう。

2-4.そのほかの方式の給湯器

ガスや電気を使用するタイプの給湯器以外には、石油給湯器も存在します。石油給湯器は、石油や灯油を燃料として給湯するもので、一般家庭用ではなく大きな施設用に向いているタイプと言えるでしょう。メリットは、給湯能力が高いので大量のお湯の供給ができること。デメリットは、石油や灯油の独特の臭(にお)いがあることや燃料タンク設備を作る必要がある点です。

給湯器にはいろいろな種類があるんですね。
はい。種類によって熱源や給湯の方法が異なります。

3.給湯器の選び方で失敗しないために

給湯器は、めったに買い替えるものではありませんよね。購入後に、失敗したと思わないためにも、給湯器の選び方を確認しておきましょう。

3-1.目的別の給湯器の選び方                            

給湯器をどんな目的で使うかによって、選び方も異なってくるでしょう。お風呂が大好きな家族が多い場合は、給湯能力を重視して選ぶべきです。給湯にかかわるランニングコストを抑えたい場合は、細かな給湯設定がしやすいタイプの給湯器を選ぶと良いでしょう。目的によって、最適な給湯器のタイプは異なりますよ。

3-2.タイプ別の給湯器の選び方

大家族のご家庭には、大容量の給湯ができるタイプを選ぶべきです。毎日、家族がお風呂に入ったり多くの食器を洗ったりすることを考えると、給湯能力が高いタイプがおすすめと言えます。また、マンションなどで設置スペースに限りがある場合は、コンパクトな設置スペースでも対応できるものを選ぶと良いでしょう。家族構成や自宅の環境によって、最適な1台を検討してください。

3-3.価格別の給湯器の選び方

給湯器を導入したり、交換したりするためには、初期費用が必要になります。内訳は、給湯器の工事費用と給湯器本体の費用などとなるでしょう。初期費用としては、安いものでも20万円から30万円ほどは見積もっておく必要があります。しかし、給湯器は使用頻度(ひんど)や必要な給湯量によって選ぶもの。また、ランニングコストも考えると高ければ高いほど良いとは言えないのも事実でしょう。ただし、価格が高い給湯器は、高機能で便利という面もあるのでカタログの情報を参考にしたり、業者の話を聞いたりして予算に応じて検討してみてください。

失敗しないためのポイントは複数あるんですね。
はい。ぜひ覚えておきましょう。

4.給湯器のトラブルや故障の対応はこうする

給湯器は、基本として毎日使うものです。使用頻度(ひんど)が高いために、トラブルや故障も付き物だと考えておいてください。ここでは、給湯器のトラブルや故障への対応を考えてみましょう。

4-1.給湯器の故障でよくあるタイプを学ぼう

給湯器の故障で、よくあるタイプを以下に挙げてみましょう。

  • 給湯ができない
  • お湯の温度が上がらない
  • 追い焚き機能を使うことができない
  • 給湯器周辺から水漏(も)れがある
  • 異臭や異音がする

給湯器なのに、お湯が使えない状態なのは困りますよね。また、機器の故障によって追い焚き機能が使えなくなったり、リモコン操作が不能になったりすることもよくある故障と言えるでしょう。給湯器周辺からの水漏(も)れや、異臭が異音がするなどの故障は早めに対応しないと、思わぬ事故の可能性も出てくるので注意しましょう。

4-2.給湯器の故障の症状別で対応策を確認

では、給湯器の故障の症状別で、対応策を簡単に確認しましょう。給湯器をリセットして、やり直すことで正常に動作することがあるので試してみてください。リセットしても直らない場合は、修理や交換を検討しましょう。

4-2-1.給湯ができない・お湯の温度が上がらない

水は出てくるけれど、お湯が出なかったりお湯の温度が上がらなかったりする場合は、給湯器のセンサー部分にエラーが出ていることが原因の可能性があります。まずは、給湯器の説明書を読んでリセットの方法を確認してください。リセットしても、お湯が出なかったりお湯の温度が上がらなかったりする場合は、センサー部分の部品の故障や寿命が考えられるでしょう。何度リセットしても直らないときは、修理や交換のタイミングと考えてください。

4-2-2.追い焚き機能を使うことができない

追い焚き機能を使うことができないときも、給湯器のセンサーエラーの可能性を考えてください。給湯器をリセットして、再度追い焚き機能に問題があるか確認しましょう。リセットで直るのならば、問題ありません。

4-2-3.給湯器周辺から水漏(も)れがある

給湯器周辺から水漏(も)れがある場合は、給水管や配水管が破損している可能性があります。また、給湯器本体の給水タンクのひび割れも考えることができるでしょう。いずれにしても、水漏(も)れが判明したときは速やかに業者に連絡を取ってください。

4-2-4.給湯器から異臭や異音がする

給湯器から異臭や異音がする場合は、給湯器の故障でもダメージが大きな部類と考えて良いでしょう。特に、ガス給湯器を使用しているときに異臭を感じることはガス漏れの可能性もあります。ガスの元栓を閉めてから、速やかに業者に連絡を取ってください。業者の対応が完了するまでは、給湯器を使うことは避けましょう。

4-3.給湯器が故障した場合の問い合わせ先

給湯器が故障したときには、購入した販売店や交換業者に問い合わせましょう。親切な販売店や業者は、迅速に対応してくれます。故障したときに連絡先がわかるように、販売店や交換業者の連絡先情報をきちんと保管しておくようにしてください。また、給湯器のメーカーに問い合わせることも考えましょう。中でも、よくある故障の場合は、メーカーのホームページに対応策が載っていることもあるのでチェックしてみてください。

4-4.給湯器の修理料金の目安

給湯器の修理料金の目安は、どこを修理するかによって大きく異なります。1回の修理につき、数千円から数万円程度は、必要になると考えてください。ただし、給湯器を購入した業者に独自の保証制度がある場合は、無償修理の対象になる場合があります。まずは、購入したときの業者に修理の見積もりを出してみましょう。無償修理の対象かどうかも、同時に聞いてください。

リセットしても直らなかったら業者に修理を依頼するといいんですね。
はい。いきなり直ったからといっても放置してはいけません。

5.給湯器の交換について覚えておきたいこと

さて、古い給湯器から新しい給湯器へ交換するときに、覚えておきたいことを学ぶことにしましょう。給湯器の交換をスムーズに行うためにも、大切ですよ。

5-1.給湯器の寿命や耐用年数を確認

給湯器にも、寿命があります。給湯器にもさまざまなタイプがありますが、総じて耐用年数は10年から15年程度と考えて良いでしょう。毎日給湯を行うことは、少しずつ機器内部の部品を消耗(しょうもう)することになるのです。購入後10年以上経過している場合は、そろそろ給湯器の寿命だと考えてください。

5-2.給湯器の交換時期について

給湯器の交換時期は、給湯器の耐用年数である10年以上を目安に考えると良いでしょう。購入したときに、10年後の交換を目安に設定することは、交換費用を計画的に貯蓄するためにも有効です。もちろん、耐用年数を経過しても問題無く使用できる例はたくさんあるでしょう。しかし、多くの場合で給湯能力が落ちたり、運転時の異音が大きくなったりなど不具合が出てくるもの。耐用年数を超えたタイミングが、交換時期としてふさわしいことに変わりは無いでしょう。

5-3.給湯器の交換目安を確認

給湯器の交換目安は、給湯機能が落ちたと感じたりランニングコストが増えたと感じたりしたタイミングとなるでしょう。耐用年数を過ぎていたり、修理よりも新品への交換が安いと判明したりした場合も、交換目安ですね。また、もっと便利な機能が欲しいと感じたときにも交換を検討すると良いでしょう。

5-4.給湯器の交換料金の目安

給湯器の交換料金の目安は、おおよそ3万円ぐらいからと考えておくと良いでしょう。この料金は、あくまでも交換料金だけです。当然ながら、新しい給湯器の料金は含まれていませんので注意してください。さらに、古い給湯器の回収費用が必要になることもあります。サービスの良い交換業者の中には、古い給湯器の回収を無料サービスしているところもあるのでチェックしてみてくださいね。

耐用年数は10年前後なんですね。
はい。それを過ぎたらいつ故障してもおかしくないと思いましょう。

6.ガス給湯器の便利な機能を活用しよう

ガス給湯器には、便利な機能が付いているものです。せっかくですから、ガス給湯器に付いている機能を活用しましょう。

6-1.ガス給湯器は給湯以外の機能を活用すると便利

ガス給湯器は、給湯以外の機能を活用するととても便利です。たとえば、高齢の家族や子どもが安全に入浴できているか確認するインターホン機能をしようすると、安心でしょう。また、お風呂の準備が完了をしたことを知らせるメロディー機能や、好きな音楽を聴きながら入浴できる機能などを使うのもおすすめです。単にお風呂を用意する目的で使うのではなく、家族の安全を確認したり、楽しくお風呂に入ったりするために活用していきましょう。

6-2.人気の機種には便利な機能が付いている

新しくて人気の機種には、便利な機能がたくさん付いていることが大きな特徴と言えるでしょう。今、特に不自由なく給湯器を使っている人でも、人気の機種に付いている便利な機能は魅力的に感じるはずです。交換時期がやってきた給湯器をお使いの人は、人気の機種に付いている便利な機能をチェックしてみてください。使ってみたい機能が、たくさんみつかることでしょう。

ガス給湯器には、いろいろな機能がついている機種もあるんですね。
はい。ぜひ活用しましょう。

7.給湯器の交換業者の選び方

それでは、給湯器の交換業者の選び方をお話しします。良い業者を選ぶことは、給湯器の交換で失敗しないためにも大変重要ですのでしっかり学んでください。

7-1.給湯器の交換業者を見分けるポイント

給湯器の交換業者を見分けるポイントは、以下の通りです。

  • 給湯器について豊富な知識を持っていること
  • 給湯器交換の豊富な経験があること
  • 高価な製品ばかりすすめてこないこと
  • 対応が親切で丁寧であること
  • 利用者の声がおおむね良好であること
  • できれば見積もりが無料であること

良い業者は、利用者からの評価が高いことは、言うまでもありません。給湯器の交換について豊富な知識と実績を持っていることも、必要でしょう。そのほかの点については、高価な製品ばかりすすめてこないことが重要です。給湯器の交換は、頻繁(ひんぱん)に行うことではありません。ここぞとばかりに、高価な製品を売りつけるような業者は選ばないでくださいね。

7-2.トラブル対応の良さを重視しよう

業者を選ぶときは、トラブル対応の良さも重視するべきです。給湯器は、毎日使う家庭が多いことでしょう。お風呂には、毎日入る習慣になっていることが多いからです。つまり、給湯器は使用頻度(ひんど)が高い製品であると言えるでしょう。しかし、使用頻度が高い分、トラブルが発生することも多くなります。給湯器のトラブルは、家庭にとってある意味致命傷となるでしょう。給湯器が故障してしまうと、お風呂に入ることができなくなるからですね。トラブル対応の良さは、給湯器を快適に使い続けるためにも欠かすことができない点だと覚えておきましょう。

7-3.ガス給湯器交換後のアフターフォローもチェック

ガス給湯器交換後のアフターフォローについても、チェックをしておきましょう。トラブル対応についても言えますが、アフターフォローの良さも業者によって差が出る部分です。給湯器を快適に使うためには、定期的にメンテナンスが必要になるはず。中には、売りっぱなしの業者も多く、購入後はほとんど連絡をくれないという苦情も耳にするぐらいです。購入後の無料点検の有無や、使用するときの相談窓口の有無など、アフターフォローがしっかりしている業者を選びましょう。

業者もよく選ぶ必要があるんですね。
はい。値段だけで選んではいけません。

8.ガス給湯器にかんするよくある質問

それでは、ガス給湯器にかんするよくある質問にお答えしていきます。給湯器の交換にかんする理解を深めるためにも、確認してみてください。

Q.給湯器は同じメーカーの製品に交換した方が良い?
古い給湯器から新しい給湯器に効果するときは、同じメーカーの製品に交換した方が良いのでしょうか。同じメーカーの製品にするか、変更するかについては、いずれもメリット・デメリットがあります。同じメーカーの製品を選ぶことは、操作に慣れやすいなどのメリットがあるでしょう。また、別のメーカーの製品に変更することは、今までに無い機能を使用できるチャンスにもなります。古い給湯器の機能に不満が無い場合は、同じメーカーの製品に交換しても良いでしょう。しかし、何らかの不満を持っている場合は、良い機会なので別のメーカーの製品も積極的に検討してみてください。

Q.給湯器で沸(わ)かしたお風呂で入浴剤の使用は可能?
給湯器で沸(わ)かしたお風呂に、市販の入浴剤を使用することは注意が必要です。まずは、使用している給湯器の説明書を読んでみてください。たとえば、多くの場合、追い焚き機能を使用しないようにとの注意書きがあるはずです。追い焚き機能を使うときに、入浴剤の成分が給湯器の劣化を早める恐れがあることは覚えておいてください。入浴剤をまったく使用してはいけないわけでは、ありません。しかし、給湯器を傷めないためにも、十分に注意して使用しましょう

Q.給湯器を長期間使用しないときの注意点は?
長期間、家を留守にするなどで給湯器を使用しないときは、メーカーや機種によって湯沸かし機能を停止するようにしましょう。湯沸かし機能を停止することで、無駄な電気代を節約することができます。また、目安として1か月以上使用しないときは、水抜きをしておくことを忘れないでください。水抜きを行うことで、冬場の凍結やタンク内のカビ発生を防ぐことができますよ。

Q.冬の低温は給湯器に悪影響がある?
冬に低温になることは、給湯器の故障の原因になることがあります。特に、気温がマイナス4度以下になると給水管の凍結が心配になるでしょう。給湯器にも、寒冷地仕様のタイプがあります。寒冷地に住んでいる人は、必ず寒冷地仕様の給湯器を選んでください。問題は、寒冷地以外に住んでいる人が給湯器を使用している場合です。天気予報などを常にチェックして、排水管の凍結が予測されるときはきちんと水抜きを行っておきましょう。排水管が凍結して破損することを防止できますよ。

Q.給湯器の追い焚き機能を使うときの注意点は?
追い焚き機能を使用するときに、入浴剤を使用しているときは注意が必要でしょう。新たにお湯を給水するタイプの追い焚き機能は、それほど心配はありません。しかし、冷めたお湯を再度給湯器の中で循環して温(あたた)めるタイプでは、入浴剤の成分が風呂釜を傷める原因となります。また、給湯部分は非常に熱くなっていることでしょう。うっかり体が触れることは、ヤケドの原因となるので注意してください。

まとめ

今回は、給湯器について深い知識を身に付けていただくために解説をしてきましたがいかがでしょうか。中でも、ガス給湯器は毎日の生活を楽で豊かにするためには欠かすことができない存在になっています。新しくガス給湯器を導入したい人も、また、古いガス給湯器の交換を考えている人も、ぜひ記事の内容を参考にして満足な結果を手に入れてくださいね。