
徹底解説!給湯器から異臭がする…臭いの原因や対処法について
2017/04/10
2017/04/17
給湯器が臭くなるのは、故障や不具合など何かしらの原因が考えられます。お風呂やお皿洗いで必要になる給湯器が急に壊れてしまうと、生活にも支障が出るものです。特に、給湯器のまわりがガス臭くなったときは、すぐに対処しなければなりません。しかし、給湯器の知識を持っていない素人が勝手に扱うのは非常に危険です。そこで、本記事では、給湯器が臭い原因や確認すべきこと、給湯器の故障・修理・交換などについて詳しく説明します。
この記事を読むことで、給湯器が臭い原因を知ることができ、正しい対処・修理・交換方法がわかります。異臭で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.給湯器が臭い原因や危険性について
給湯器の臭さを解決するためには、原因を突き止めなければなりません。そこで、給湯器が臭いとはどんな状態か、主な原因、危険性・注意点について詳しく説明します。
1-1.給湯器が臭いとはどんな状態か
ガスの臭いがする・こげ臭い・生臭い・酸っぱい臭いがするなど、給湯器から異臭が発生するケースがあります。異臭が出てくるのは、何かしらの不具合・不調が起きているあかしです。臭いの種類によっては、勝手にさわると爆発・火災の危険性があります。間違った処置をしないためにも、きちんと正しい対処法を把握しておかなければなりません。
1-2.主な原因とは
給湯器の異臭で考えられる原因は、プロパンガスの残量不足とガス漏れです。プロパンガスを使用している場合のガスの臭いは、ガスの残量が少なくなっている可能性があります。そもそも、ガスは透明無臭ですが、人が気づきやすいように臭いを人工的につけているのです。ガス残量が少なくなると、臭い成分が沈殿するため、ガス臭く感じます。ただし、プロパンガスが十分な場合、または都市ガスを利用している場合のガスの臭いは、ガス漏れの可能性が高いのです。放置は危険なのですぐにガス会社へ連絡してください。
1-3.危険性・注意点について
ガス漏れを放置していると、引火して火災・爆発が起きる恐れがあります。給湯器やガスの近くに火を近づけるのは危険です。異変を感じたら、すぐにガス会社へ連絡してください。また、勝手に給湯器をさわるのも危険なので注意が必要です。ガス漏れに気づくまで時間がかかる場合もあるため、事前にセンサーや警報器を設置するのも対策の1つでしょう。
2.給湯器が臭い場合に確認すること
給湯器が臭い場合に、確認しなければならないことがあります。どんな臭いがするのか、煙が発生していないかなど、確認すべき内容を把握しておきましょう。また、やってはいけないことや業者に連絡すべきケースについても説明します。
2-1.どんな臭いか
まず、給湯器からどんな臭いがしているのか確認してみてください。給湯器から発生する臭いによって、どのような状態になっているのか、原因がわかります。臭い別に、考えられる原因を以下にまとめてみました。
- ガス臭い:ガス漏れの可能性あり。プロパンガスの場合は、残量が減っている可能性がある
- こげ臭い:給湯器の中でホコリがつまり、不完全燃焼が生じている可能性がある
- 生臭い:電気給湯器に生じやすく、滞留水から異臭が発生している可能性がある
- 酸っぱい臭い:給湯器自体の不具合が起きている
2-2.煙が発生していないか
異臭と同時に、煙が発生していないか確認しましょう。黒煙が出ている場合は、不完全燃焼を起こしています。そのため、早急に給湯器の修理・交換が必要です。煙が出ている給湯器は熱効率も落ちている可能性があるため、交換の可能性が高いでしょう。
2-3.ガス漏れのチェック
給湯器のガス漏れは、火災・爆発など大事故につながる恐れがあります。すぐに対処しなければなりませんが、ガス会社・給湯器業者へ連絡すると同時に、ガス漏れのチェックもしてください。ガス漏れのチェックを行う際は、以下の項目に注目しましょう。
- ゴム管・配管と本体の接続部分が腐食していないか
- ガス給湯器内部で水漏れを起こしていないか
- ゴム管に穴があいていないか・亀裂が入っていないか
- 金属が腐食して、穴があいていないか
確認してもわからない場合は、無理にチェックする必要はありません。目で確認できる範囲内で大丈夫です。
2-4.やってはいけないこと
異臭が出ているときは、ガス漏れが起きている可能性があります。そのため、すぐに換気してください。換気をしなければ、ガスが室内にたまり、一酸化炭素中毒になる恐れがあるからです。また、給湯器をそのまま使い続けてはいけません。そのまま使い続けると、ガス漏れが悪化してしまいます。
2-5.業者に連絡すべき場合
異臭と同時に煙が出ている・こげ臭い・酸っぱい臭いがする場合は、すぐに給湯器業者・ガス会社に連絡してください。給湯器が不完全燃焼を起こしている可能性があります。不完全燃焼を放置しておくと、火災・爆発・一酸化炭素中毒など、命にかかわる大事故につながるものです。また、給湯器から異音がするなど、異臭のほかに気になる症状が出ている場合もすぐに連絡しましょう。
3.給湯器の故障や寿命などについて
お風呂やお湯を使うときに必要不可欠なのが給湯器です。そもそも、給湯器にはどのような種類があり、どんな故障が考えられるのでしょうか。耐用年数・寿命についても見ていきたいと思います。
3-1.給湯器の種類
給湯器の種類は、ガス給湯器・電気給湯器・石油給湯器・ハイブリッド給湯器の4つにわけられます。それぞれの特徴について以下にまとめてみました。
- ガス給湯器:熱源がガスの給湯器。狭いスペースで設置でき、給湯器本体は安い。光熱費が割高
- 電気給湯器:熱源が電気の給湯器。深夜料金を使ってお湯を沸かすため、光熱費が安い。ただし、給湯量に上限があり、貯水タンクを設置しなければならない
- 石油給湯器:熱源が灯油の給湯器。月々の光熱費は灯油の価格で異なる。灯油タンクの設置が必要
- ハイブリッド給湯器:熱源が電気とガスの給湯器。ランニングコストは安いが、初期費用が高い
3-2.給湯器の故障について
異臭のほかにも、給湯器でよくある故障はたくさんあります。たとえば、お湯・水が出ない、お湯にならない・温度が安定しない・異音がする・お湯が白くにごるなどです。それぞれ、何かしらの原因があるため、どのような状態になっているのか確認する必要があります。原因はさまざまですが、給湯器の寿命がよくある故障原因です。
3-3.耐用年数・寿命について
故障する前に買い替えをしておけば、急に使えなくなる心配はありません。スムーズに買い替えをするためにも、耐用年数・寿命を把握する必要があります。給湯器の種類によって異なりますが、平均寿命は約8年~10年です。使用年数が8年近くなるあたりから、給湯器の不具合・不調が出始めるようになるでしょう。
4.給湯器の修理・交換について
給湯器が故障した場合は、すぐに修理・交換を行わなければなりません。修理内容や交換すべき場合、修理・交換の依頼、費用、業者選びのポイントなどについて詳しく説明します。
4-1.修理について
新しい給湯器に買い替えたばかりであれば、交換よりも修理をおすすめします。基本的に、給湯器の部品供給期限は製造終了から10年です。製造終了して10年以上の給湯器は、故障をしても部品がそろわずに修理できない可能性があります。製造終了していない給湯器であっても、給湯器の寿命となる8年を目安に、修理か故障かを考えてください。
4-2.交換すべき場合
新しい給湯器を設置したばかりであっても、ガス漏れや煙が出ている場合は不完全燃焼を起こしています。不完全燃焼を起こした給湯器をそのまま使うのは非常に危険なため、新しい給湯器への交換が必要です。故障内容によっては、修理では対応できない場合があります。給湯器業者やガス会社と相談しながら、交換すべきか判断してください。
4-3.修理・交換の依頼について
修理・交換の依頼は、給湯器業者に頼むことがほとんどです。給湯器メーカーやガス会社にも依頼できますが、給湯器業者に依頼したほうが修理・交換が同時にできます。また、給湯器業者は、さまざまな不具合・不調に対応しており、実績のあるところであれば作業もスムーズにできるものです。給湯器の本体価格が安く購入できる可能性もあるため、ぜひ利用してみてください。
4-4.費用について
故障内容によって修理費用が異なります。以下に、修理内容ごとの目安をまとめてみたのでぜひチェックしてみてください。
- 燃焼系:17,000円~33,000円
- 電装系:6,000円~46,000円
- 安全装置系:7,500円~58,000円
- 水制御系:10,000円~35,000円
- 操作リモコン系:16,000円~38,000円
また、交換の場合は、新しい給湯器の本体価格+設置工事の合計費用となります。給湯器の種類や業者によって変わりますが、給湯器の本体価格が180,000円~400,000円、設置工事にかかる費用が30,000円~40,000円です。合計で、200,000円~450,000円ほどかかることになります。
4-5.業者選びのポイント
給湯器業者の中には、設置工事後に追加料金を請求する悪徳業者も存在しています。悪徳業者に引っかからないためにも、業者選びのポイントを押さえておきましょう。
- 丁寧かつスピーディーな対応
- 最新の給湯器がそろっているか
- 即日工事に対応しているか
- 知識・経験豊富なスタッフや有資格者が在籍しているか
- 工事補償が充実しているか
- 見積もり内容に不備がないか
4-6.問い合わせ先
給湯器・住宅設備の激安販売・設置工事を行っている「給湯器設置・交換ガイド」は、年中無休で相談を受けつけています。どのようなことでもすぐに対応しているので、ぜひお問い合わせください。電話はもちろんのこと、ホームページの送信フォームからも可能です。
5.給湯器や臭いなどにかんしてよくある質問
給湯器や臭いなどにかんしてよくある質問を5つピックアップしてみました。
5-1.臭いのほかに、わかりやすい寿命のサインとは?
異音がする・給湯温度が一定しない・エラーコードが頻繁に出る・湯量が少なくなったなどの場合は、給湯器の寿命が近づいているサインです。修理か交換で悩んだときは、臭いのほかに目立つ不具合や不調がないか確かめてください。
5-2.設置したばかりなのに、臭いがする原因とは?
設置工事や組み立ての際に使用した油が原因になっている可能性があります。その油が燃焼時に臭いを発生させているのです。臭いの原因が確認できれば、異常が起きているわけではないので、しばらく様子を見ましょう。それでも、気になる場合は、業者に相談してみてください。
5-3.エコ給湯器とは?
近年、注目をあびているのがエコ給湯器です。エコ給湯器は自然の力でお湯を沸かす給湯器で、熱源の違いによってエコジョーズ・エコフィール・エコキュートの3種類にわかれます。エコジョーズはガス、エコフィールは石油、エコキュートは電気が熱源です。
5-4.給湯器の交換費用を安く抑えるコツとは?
複数の業者から出た見積もりを比較してみてください。そして、交換費用が最も安い業者に依頼しましょう。しかし、見積もりだけで選ぶと失敗する可能性があります。見積もりだけでなく、業者スタッフの対応や保証内容なども比較してください。
5-5.使っていないときにガスの臭いがする……どうすべきか?
給湯器を使っていないときでも、配管や装置の不具合によってガス漏れする可能性があります。使っていないのにもかかわらず、ガス漏れを起こしている場合は、給湯器のガス栓を閉じてください。そうすれば、ガス供給が止まるのでガス漏れも起こしません。それから、給湯器業者・ガス会社に連絡しましょう。
まとめ
いかがでしたか? 給湯器から異臭がする場合は、どんな臭いが漂っているのかによって原因も異なるものです。業者がスムーズに作業できるように、事前にどのような臭いがするのか確認しておきましょう。もし、ガスの臭いがしている場合は、ガス漏れしている恐れがあります。ガス漏れを放置していると、一酸化炭素中毒や火災・爆発の可能性が高まるので要注意です。すぐに、給湯器業者か、またはガス会社に連絡してください。あらかじめ、正しい対処法を把握しておけば、スムーズに修理・交換ができます。