給湯器のお湯がぬるい・出ないときはどうする?正しい対処法を伝授!

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア

給湯器は、私たちの生活に必要不可欠なものとなりました。しかし、お湯がある生活に慣れていると給湯器の調子が悪くてお湯がぬるいときや、出ないときに困るのも事実です。このままでは、お風呂に入ることもできません。きちんと対処するためには、正しく原因を突き止めることや、どこを確認するべきかを知ることが重要です。

今回は、給湯器のお湯がぬるい・出ないとき、何をするべきかを解説します。

  1. 給湯器のお湯がぬるい原因は?
  2. 給湯器のお湯がぬるい場合に確認すること
  3. 給湯器について学ぼう
  4. 給湯器の修理や交換について
  5. 給湯器のお湯がぬるいことに関するよくある質問

この記事を読むことで、給湯器のお湯がぬるい・出ないときに適切な対応ができます。また、給湯器の修理や交換についてもスムーズに進めることができるでしょう。まずは、記事を隅々まで読んでください。いざというときに役に立ちますから、しっかり学びましょう。


1.給湯器のお湯がぬるい原因は?

最初に、給湯器のお湯がぬるい原因について主なものを3つ解説します。原因を学ぶことは、問題解決のためにも必要なことです。

1-1.給湯器の設定温度が低すぎる

給湯器の設定温度が低すぎると十分な熱さのお湯が出ません。設定温度を確認して、50度程度に調整しましょう。その後、お湯を出してみてぬるくなければ完了です。設定温度を調整してもお湯がぬるいままの場合は、ほかの原因を考えましょう。たとえば、設定パネルのセンサーが故障していることで指示が給湯器本体に届いていない可能性もあります。

1-2.混合栓の故障

蛇口から出るお湯や、給湯器で沸かしたお湯に水を混合して温度を調節しています。この混合栓が故障している場合、水が規定よりも多く混合することでぬるく感じることがあるのです。蛇口から出るお湯の温度を高めにしても、変わらないときは故障の可能性が高くなります。速やかに業者にチェックしてもらいましょう。

1-3.水圧の変化

水圧の変化がお湯をぬるくしていることがあります。たとえば、キッチンとお風呂で同時にお湯を使った場合などにぬるく感じるのであれば水圧の変化が原因です。同時に、お湯の出方も勢いが無くなっていることを確認してください。すぐにできる対策としては、お湯を同時に使わないことになるでしょう。もしくは、同時に使った場合に十分な水圧を得ることができるように調整する必要があります。

1-4.そのほかの原因

そのほかにも、給湯器本体が故障しているとお湯がぬるくなるものです。また、冬期の冷え込みによる影響なども考えることができます。給湯器本体を外部に設置しているときは、外気温の影響を受けやすいからです。いずれの原因であっても、お湯がぬるいようでは不満が残ります。お湯を快適に使うためには、給湯器の不具合を一刻も早く直しましょう。

給湯器のお湯がぬるくなっても、故障とは限らないんですね。
はい。まずは設定温度などを確認しましょう。

2.給湯器のお湯がぬるい場合に確認すること

給湯器のお湯がぬるいと感じた場合、確認するべきポイントがあります。修理か故障か適切に判断するためにも、しっかり理解しておきましょう。

2-1.チェックするべき部分

まずは、操作パネルやリモコンの液晶表に「エラー番号」が出ていないか確認しましょう。エラー番号が出ているときは、給湯器の説明書を参考にして対応してください。また、操作パネルやリモコンの動作不良のこともあります。センサーの故障による操作不良の場合は、修理が必要です。また、ガス給湯器の場合は、ガス栓に異常が無いかなどもチェックしましょう。

2-2.修理か交換か考えよう

給湯器の不具合を見つけた場合、修理か交換か迷うことでしょう。判断基準としては、以下を参考にしてください。

  • 保証期間内の故障:修理
  • 簡単な部品交換・調整で直る:修理
  • 主要部品の交換や複数部位の調整が必要:修理より交換をおすすめ
  • 寿命や修理・調整・部品交換不可の場合:交換

2-3.確認時にやってはいけないこと・注意点

ガス給湯器を使っている場合、ガスの臭(にお)いがしていないか確認しましょう。ガスの臭(にお)いがしているときは、ガス漏(も)れの危険があります。まずは、窓を開けるなどして十分に換気をしてから、ガスの元栓を閉めてください。石油給湯器の場合は、不完全燃焼を起こしていると一酸化炭素中毒の危険が高くなります。やはり、十分な換気が必要です。いずれにしても、給湯器の確認のときには近くで火を使わないように気を付けましょう。電気給湯器は、水漏(も)れによる感電に注意してください。

2-4.こんなときは業者に連絡しよう

  • 操作パネルの設定を直しても改善しないとき
  • 何をやっても給湯器がまったく動作しないとき
  • 給湯器が異常に発熱しているとき
  • 給湯器から異臭や異音がするとき

自分では対応できないと感じたり給湯器の異常を感じたりしたときは、速やかに業者に連絡しましょう。

確認した上で故障の可能性がある場合は、業者に連絡すればいいんですね。
はい。故障を放っておいてはいけません。

3.給湯器について学ぼう

給湯器について詳しく学びます。種類や故障の内容・耐用年数なども知っておきましょう。

3-1.給湯器について

給湯器には、使用する燃料の種類によってさまざまなタイプがあります。主なものは、下記をご覧ください。

  • ガス給湯器
  • 石油給湯器
  • 電気給湯器
  • エコキュート(電気給湯器の種類で空気の熱でお湯を沸かすタイプ)
  • ハイブリッド給湯器(ガスと電気の両方を交互に使うタイプ)

3-2.給湯器の故障について

給湯器は、毎日使うことが多いため、故障する確率も高くなります。お湯がぬるい・出ない以外の故障で主なものは下記のとおりです。

  • 本体や配管からの水漏(も)れ
  • 操作パネル・リモコンの故障
  • 給水バルブの故障(水が出ないなど)
  • 給湯器本体の基盤のショート
  • 追い炊きができないなど特定の機能だけが利用不可になる
  • まったく動作しない

3-3.給湯器の耐用年数・寿命について

給湯器の耐用年数は、約10年です。使用頻度が高くなると寿命も短くなります。お湯がぬるい・出ないことのほかにも不具合が出てくるようになったら寿命を考えてみましょう。なお、寿命を迎えた給湯器は、早めに交換してください。特に、ガス給湯器・石油給湯器は故障すると不完全燃焼を起こす可能性があるので気を付けましょう。

給湯器の寿命は10年前後なんですね。
はい。しかし、使い方しだいで寿命は長くも短くもなります。

4.給湯器の修理や交換について

給湯器の修理や交換について、詳しく解説します。トラブルが起きたときに慌てないようにしっかり学びましょう。

4-1.給湯器の修理について

給湯器が不具合を起こしている場合、まずは修理を検討してください。簡単な部品の交換や調整で直すことができれば、安上がりです。ただし、中には給湯ユニットなどの主要部品の交換が必要なこともあります。なお、給湯器の故障は素人では直すことができません。経験豊富な業者に依頼して、きちんと直してもらいましょう。

4-2.給湯器を交換すべき場合

業者が点検した結果、修理では対応できないこともあります。部品交換しようにも、修理用の部品がメーカーで在庫切れとなり、再生産の見込み無いこともあるでしょう。また、長年使用した給湯器は寿命を迎えていることも多いものです。十分に役目を果たした給湯器は、交換しましょう。新しいものに交換すればまた快適にお湯を使うことができるようになりますよ。

4-3.給湯器の修理・交換の依頼について

給湯器の修理や交換は、信頼できる専門業者に依頼しましょう。お湯を使うことができないと不便なため、できるだけ早く対応してもらうように依頼してください。信頼できる業者は、給湯器の不具合がとても困ることを理解しています。急な依頼でも嫌な態度を取らない業者なら、安心して修理や交換の依頼ができることでしょう。

4-4.給湯器の修理・交換の費用について

  • 簡単な部品交換・調整の場合:数千円程度から
  • 主要部品(給湯ユニットなど)の交換修理の場合:数万円から数十万円程度
  • 給湯器本体を丸ごと交換の場合:数十万円から

状況によっては、修理や部品交換での対応よりも新品への買い替えがお得になります。修理費用が高くなる場合は、業者に相談してみてください。

4-5.給湯器の修理・交換を依頼する業者の選び方

給湯器の修理や交換は、以下のポイントを満たす業者に依頼してください。

  • 給湯器の修理・販売の実績が豊富である
  • 給湯器に関する知識に富み、多くの種類を販売している
  • 無理に高い機種を進めてこない
  • 希望の納期をできるだけ優先してくれる
  • アフターサービスが充実している
  • 質問や問い合わせの対応が素早くて親切
  • 顧客からの評判がいい
ある程度年月が経って故障した給湯器は、交換がおすすめなんですね。
はい。時間がかかることもあるので、給湯器の調子が悪いと思ったらできるだけ早く業者に依頼して見てもらいましょう。

5.給湯器のお湯がぬるいことに関するよくある質問

最後に、給湯器のお湯がぬるいことに関する質問に回答します。実際のトラブル時にとても役に立つのでそれぞれ確認しておきましょう。

Q.使い始めのお湯がぬるいのは故障ですか?
故障ではありません。給湯器の中のお湯が出てくる前に配管内の水が出るため、使い始めのお湯がぬるく感じるのです。特に、給湯器から遠い位置にある設備ではお湯が出てくるまでに時間がかかります。お湯を使うときは、出始めの冷たい水が体にかからないように気を付けてください。

Q.お湯の温度を常に一定に保つことができないのですか?
お湯が熱くなったりぬるくなったり頻繁に繰り返す場合は、ほかの場所で同時に使っていないか確認してください。また、以前は温度が安定していたのなら、故障している可能性が高くなります。いずれにしても、そのままでは、想定以上に熱いお湯が急に出てきたときに危険です。速やかに業者に依頼してください。

Q.最新式の給湯器に交換すればお湯の温度も安定しますか?
現在、お湯がぬるくなっている原因にもよります。給湯器の不具合や寿命のためにお湯の温度が安定していない場合は、最新式の給湯器にすることで快適な温度を保つことができるでしょう。まずは、お湯がぬるい原因を探ってください。なお、寒冷地(北海道など)では、寒冷地仕様の給湯器を指定しましょう。外気温に影響を受けずに、お湯の温度が安定しやすくなります。

Q.電気給湯器からガス給湯器に交換するメリットは?
ガス給湯器は、使いたいときに使いたい分だけお湯を使うことができます。また、お湯の水圧が高いため、お湯の出が悪くてイライラすることが無いことが特徴です。都市ガスを使っている家ならばガス代も安く済むでしょう。もしも、電気温水器を使っていて給湯能力に不満がある場合は、ガス給湯器への交換を考えてみてください。

Q.冬場になるとお湯の温度が下がるのはどうしてですか?
外気温の影響を受けるからです。もともとの水温が低くなるため、沸かすのに時間がかかります。また、冬場は大量にお湯を使いがちになるため、湯量が不足しがちであることも原因です。湯量が不足しがちな場合は、給湯器を大容量のものに交換すると改善します。交換のタイミングで、検討してみてください。

まとめ

今回は、給湯器のお湯がぬるい・出ないときの正しい対処法について解説しました。お湯を満足に使うことができない生活は、想像以上に不便なものです。いつでも安心してお湯を使うことができるように、給湯器の不具合を発見したときはただちに対処しましょう。最新式の給湯器は、省エネ対応など、機能も向上しています。寿命と判断した場合は、できるだけ早く交換を考えてください。