水道の凍結防止について知りたい! 蛇口の凍結対策を徹底解説!

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冬場は、水道の凍結が心配ですよね。水道が凍結してしまうと、水が使えなくなって生活にさまざまな支障が出てしまいます。また、水道の凍結で水道管が破裂してしまう恐れがあるので注意しましょう。外気温が氷点下になることが予想されるときは、適切な凍結対策が必要不可欠です。しかし、実際にどんなことを行うべきなのか、よくわからないことも多いことでしょう。

そこで今回は、水道の凍結防止について詳しく解説します。

  1. 水道の凍結について
  2. 水道の凍結の原因について
  3. 水道の凍結の解消方法は?
  4. 水道の凍結防止について
  5. 水道の凍結防止に関するよくある質問

この記事を読むことで、水道の凍結に関してよくわかり、正しく対策・予防できるようになります。まずは、記事をじっくり読み進めてみてください。


1.水道の凍結について

最初に、水道の凍結について、前兆や症状など詳しく解説します。

1-1.水道の凍結とは?

水道の蛇口をひねると、すぐに水が出てきます。道路の下などにある給水管から、各家庭に引き込まれた水道管が、常に水で満たされているからです。しかし、気温が氷点下以下になれば、水道管の中の水が凍結してしまいます。凍結した先からは、水が流れなくなるため、生活に大きな支障が出るのです。

1-2.水道が凍結する前兆や症状について

水道が凍結する前兆や症状としては、以下のようなものがあります。

  • 蛇口から出る水に勢いがない
  • 水の勢いに強弱がある
  • 水に小さな氷が混ざる
  • 水がまったく出ない
水道は凍結することがあるんですね。
はい。寒冷地では決して珍しくありません。温暖な地域でも激しい寒波がくれば凍結することがあります。

2.水道の凍結の原因について

水道が凍結する原因や放置した場合について詳しく解説します。

2-1.水道が凍結する原因は?

外気温が氷点下になることが原因で、水道水が凍結してしまいます。真冬で氷点下の日が続くときは注意しましょう。特に、-4℃以下になると凍結しやすくなるので対策が必要です。また、真冬に旅行などで対策をせずに出かけてしまい、水道が凍結してしまうこともあるので気をつけてください。

2-2.水道の凍結を放置するとどうなる?

水道の凍結を放置すると、水道管が破裂する恐れがあります。水は凍結するときに、空気を含んで膨張するからです。水道管が破裂してしまうと、修理が完了するまで水道が使えなくなるだけでなく、水もれにより使用料金が高くなります。また、地域内の各所で凍結が多発すると水道業者の対応が追い付かず、修理が遅れてますます不便になることでしょう。凍結を確認したら、すぐに水道業者に連絡してください。

水道は-4℃以下になると凍結する可能性が出てくるんですね。
はい。ですから、厳冬期は多くの地域で水道が凍結する可能性があります。

3.水道の凍結の解消方法は?

水道の凍結解消方法について、自分でできるものとプロに依頼する場合のそれぞれを詳しく解説します。

3-1.自分でできる凍結解消法

水道が凍結してしまった場合は、以下の解消法を試してみてください。いずれの方法でも、急激に温度を上げすぎないようにすることが大切です。

  • 水道管に布を巻き、上からぬるま湯をかける
  • 凍結部分に使い捨てカイロを当てる
  • 凍結部分にドライヤーを当てる

なお、日中になって気温が上がれば凍結は自然に解消されます。水道を使用する予定がないときは、待ってみるのもひとつの方法です。

3-2.水道の凍結解消をプロに依頼する場合

水道の凍結解消は、プロの業者に依頼することもできます。自治体のホームページなどで調べ、指定業者に連絡し、作業を依頼しましょう。自治体の指定業者なら適正価格にて修理してもらえます。指定業者以外に依頼する場合は、費用だけでなく、評判や対応の良さなど総合的に判断して決めましょう。中には、法外な費用請求をしてくる悪徳業者もいます。万が一のときに慌てないためにも、指定業者の連絡先を控えておくといいでしょう。

3-3.水道の凍結解消法でしてはいけないこと

水道が凍結したときに、早く解消しようとして熱湯をかけることはやめてください。水道管が破損する恐れがあります。また、水が出ないときに蛇口を無理に回すのもやめましょう。元どおりになったときに、蛇口が破損していると水が止まらなくなります。凍結解消法は、急がず・焦らず行うことがコツです。

自分で凍結を解消させることもできるんですね。
はい。日中に気温が0℃以上になるならば、時間が立てば自然と解凍されることも多いでしょう。

4.水道の凍結防止について

水道の凍結防止について、具体的な方法を解説します。

4-1.凍結防止策の重要性

水道の凍結が予想できるときは、事前に防止策を行っておきましょう。適切な凍結防止の対策を行えば、水道管の破裂のリスクが低くなり、水が使えなくなる状況を回避できます。凍結防止策を日ごろから学び、必要なときに行えるようにしておきましょう。

4-2.水道の凍結防止策

水道の凍結が予想されるときは、以下のことに気をつけましょう。

  • 当面の飲用水をやかんやポットなどに確保する
  • 水道を少しずつ出したままにし、水道管にいつも水が流れているようにする
  • 蛇口付近など水道管が露出している部分に布を巻くなどして保温する
  • 湯わかし器や風呂の水抜きをする
  • 水道凍結防止グッズ(専用ヒーターなど)を使う

また、冬場に長期間不在にするときは、水抜き栓を閉めて水抜きをしておきましょう。水抜き栓は、給水管が建物内に入る前に取りつけられています。水抜き栓の位置は、あらかじめ確認しておくと安心です。

4-3.水道の凍結防止に関する注意点

水道の凍結防止策は、早めに対策することが肝心です。たとえば、翌朝に凍結する可能性が高いのなら、前夜の早い時間から準備しておきましょう。実際には、翌朝ではなく夜中から凍結する可能性があるからです。また、対策は丁寧に行ってください。中途半端に行っても、十分な効果が出ず、無意味になってしまいます。

凍結防止対策をとることが重要なんですね。
はい。特に普段は水道管が凍らないような地域で大寒波が来る場合は、しっかりと対策をとりましょう。

5.水道の凍結防止に関するよくある質問

最後に、水道の凍結防止に関するよくある質問に回答します。それぞれ確認し、参考にしてください。

Q.水道が凍結しやすい部分は?
A.水道管が露出している部分です。たとえば、蛇口付近・水道メーター付近を始め、屋外にむき出しになっている部分を探してください。地中の水道管よりも、気温の低下の影響を受けやすいため、保温や水抜きなどの対応をし、凍結を防ぎましょう。

Q.水抜き栓の扱い方は?
A.水抜き栓は、通常全開の状態になっています。閉めるときは、右に回してください。完全に閉めることがコツです。中途半端に閉めてしまうと、水が地下に無駄に流れるだけになり凍結防止の効果がないので注意しましょう。凍結の心配がなくなったときは、左に回して再度全開に戻してください。通常どおり、水道を使えるようになります。

Q.古い水道管だと凍結で破裂する可能性が上がるのですか?
A.古い水道管は、材質が経年などの理由でもろくなっていることがあります。また、連結部分にゆるみやゆがみがある可能性もあるため、凍結することで破裂しやすいのです。古い水道管を使用している場合は、早めに業者にチェックしてもらい、必要に応じて交換してもらいましょう。

Q.マンションなど集合住宅の場合はどうすればいいですか?
A.マンションなどの集合住宅は、水道管にあらかじめ凍結対策を施しているため、一戸建て住宅よりも凍結しにくいと言われています。しかし、外気温が-4℃以下になるなど、厳しい寒さが予想されるときや冬場に長期不在となるときは、管理人に連絡し対応を仰ぎましょう。

Q.水道管が凍結した後に水道代が跳ね上がったのですが?
A.凍結によって水道管が破損し、水もれしている可能性があります。自治体に連絡し、委託業者を紹介してもらい、調査を依頼しましょう。水もれが発見された場合は、速やかに修理してください。なお、原則として修理代は依頼者負担となります。一般的な相場は、2万円~となりますが、状況にもよるので業者に確認してください。

まとめ

今回は、水道の凍結防止について詳しく解説しました。特に寒い日は、水道が凍結してしまう恐れがあります。普段から防止策を学び、適切に対策することで凍結を予防しましょう。自己判断で「大丈夫だろう」と思い込み、何も対策しなかった結果、凍結してしまって後悔しても遅いのです。水道が凍結すれば、洗面・歯みがき・風呂などが使えないだけでなく、トイレにも困ります。また、キッチンでも水が使えないので調理に支障が出るでしょう。水が使えなくなるのは、想像以上に深刻です。特に寒い日は、水道の凍結対策を万全にしてください。