浴室暖房乾燥機が故障したときの対処法を紹介! 修理か交換かの判断基準は?

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浴室暖房乾燥機が故障した場合、修理か交換かどちらにすべきか悩んでしまうものです。新しく購入したばかりなのに交換するのはもったいないですし、修理を依頼することになるとどのくらいの時間がかかるのか、費用はいくらかかるのか気になることでしょう。

そこで、本記事では、浴室暖房乾燥機が故障した際の対処法や修理・交換方法などについて解説します。

  1. 浴室暖房乾燥機の故障にはどんなものがあるのか?
  2. 修理か交換かの判断基準は?
  3. 浴室暖房乾燥機を修理・交換するには?
  4. 修理・交換業者に依頼する方法
  5. 浴室暖房乾燥機の故障に関してよくある質問

この記事を読むことで、浴室暖房乾燥機が故障した場合、修理か交換かの判断基準なども分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.浴室暖房乾燥機の故障にはどんなものがあるのか?

まずは、浴室暖房乾燥機の主な故障の症状をチェックしておきましょう。

1-1.異音がする

これまで聞いたことのないような音が浴室暖房乾燥機から鳴り始めたら、それは故障のサインである可能性が高いでしょう。特に、浴室暖房乾燥機からギシギシと音がしたり、キュルキュルという音が鳴ったりしている場合は、モーター内のベアリングが故障していると考えられます。モーター内のベアリングが故障すると自分ではどうにもならないので、メーカーに点検・修理を依頼することになるでしょう。

1-2.乾燥・暖房の性能が落ちた

浴室暖房乾燥機の性能が落ちたように感じたり、換気風量が少なくなったりする場合も故障のサインです。内部のフィルターが目詰まりを起こしている恐れもあるため、一度フィルターを確認してください。フィルターを掃除してもそのままの状態であれば、故障している可能性が高いでしょう。

1-3.電源がつかない

リモコンのスイッチを押しても電源が入らない場合も浴室暖房乾燥機が故障しているサインです。電源がつかなくなると浴室暖房乾燥機が使えなくなってしまうため、何かと不便に感じるでしょう。ただ、部分電盤の電源ブレーカーが落ちている可能性もあるので、まずは分電盤を確認してください。分電盤が正常に作動していても電源がつかない場合は、メーカーに相談することをおすすめします。

2.修理か交換かの判断基準は?

ここでは、浴室暖房乾燥機が故障した際、修理か交換か判断する基準をいくつか紹介します。

2-1.平均寿命の10年を経過しているか

浴室暖房乾燥機が故障した際、修理か交換か悩むケースがほとんどでしょう。そんなときは、平均寿命を目安に考えてみてください。浴室暖房乾燥機の平均寿命はおよそ10年といわれています。使用頻度やメーカー・型番によって多少の差はありますが、10年近く使い続けている浴室暖房乾燥機は不具合が起きやすくなるので要注意です。修理に出したとしてもすぐほかの箇所が壊れたり、部品が劣化したりする恐れがあるため、修理よりも交換のほうがいいでしょう。

2-2.部品保有期間についても考える

平均寿命の10年を目安にするだけでなく、部品保有期間についても考えて修理か交換かを選びましょう。部品保有期間とは、メーカーが補修用部品を保有している期間のことです。メーカーによって部品保有期間は異なりますが、6年に設定しているところがほとんどでしょう。部品保有期間が過ぎている場合、浴室暖房乾燥機を修理したくても必要な部品が手に入らなくなります。その場合は、交換を選択することになるでしょう。

2-3.修理・交換それぞれの費用を比較する

修理と交換にかかるそれぞれの費用を比較するのも判断基準の1つです。故障箇所によっては、新しく交換したほうが修理費用よりもお得になる可能性があります。修理費用にお金がかかるのであれば、新しい浴室暖房乾燥機を購入したほうがお得です。故障サインが現れた際は、まず修理にいくらぐらいの費用がかかるのかメーカーに確認するといいでしょう。

2-4.今使っている浴室暖房乾燥機に不便を感じないか

修理を依頼するか、交換するか悩んだ際は、今使っている浴室暖房乾燥機に不便を感じないか改めて考えてみてください。不便を感じたり、使いづらくなったりしているのであれば、新しい浴室暖房乾燥機に交換したほうがいいでしょう。浴室暖房乾燥機は頻繁に使う設備でもあるため、不便を感じてしまうと生活にも支障をきたす恐れがあります。新しい浴室暖房乾燥機を購入したほうが、快適な生活を送ることができるでしょう。

3.浴室暖房乾燥機を修理・交換するには?

ここでは、浴室暖房乾燥機を修理・交換する方法とポイントを解説します。

3-1.メーカーに連絡する

浴室暖房乾燥機を修理に出したい・交換したい場合は、メーカーに連絡するのが一般的です。手元に取扱説明書があれば、そこに記載されているメーカーの連絡先に電話してください。そして、最初に故障の症状を具体的に伝えます。そこで、修理対応が可能かどうか判断され、修理対応ができない場合は後継機種を案内されるでしょう。メーカーは直接販売を行っていないため、新しい機種に交換する場合は販売店を教えてもらえます。

3-2.購入店・業者に連絡する

メーカーが分からない・メーカーそのものがなくなっている場合は、購入店または修理・交換業者へ依頼する方法があります。手元に保証書があれば、そこに購入元・設置業者の連絡先が記載されているはずなので確認してみてください。修理と交換が可能なら取り扱い機種・工事内容・費用や保証などをチェックしてから正式に依頼しましょう。ただし、販売業者や設置業者によっては、すでに浴室暖房乾燥機の取り扱いを終了していたり、後継機種の案内ができなかったりするケースがあります。必ずしもすべての業者が対応しているわけではないので注意しましょう。

3-3.家電量販店・ホームセンターに依頼する

近くに家電量販店やホームセンターがあれば、浴室暖房乾燥機の修理と交換が依頼できる可能性もあります。ただし、浴室暖房乾燥機の普及率はまだ低めな点から、浴室暖房乾燥機を置いている量販店が少なめで対応していないところもあるでしょう。また、見積もりから商品の取り寄せ・設置までに日数がかかるケースもあります。さらに、取り扱い台数が少ないために見積額が高く設定されるデメリットもあるのでその点を踏まえた上で依頼してください。

4.修理・交換業者に依頼する方法

ここでは、修理・交換業者に依頼する方法とポイントを解説します。

4-1.実績のある業者へ依頼する

浴室暖房乾燥機の修理と交換方法はさまざまですが、業者に依頼する際は実績を確認することが大切です。前述したように、日本における浴室暖房乾燥機の普及率は約20%と低めですので、対応できる修理・交換業者が限られています。中には、きちんと正しい方法で設置しなかったり、高額な機種を無理にすすめたりするような悪徳業者が存在しているので注意しなければなりません。きちんと正しく設置してくれるか・実績がホームページ等に掲載されているかなどをチェックしてから依頼しましょう。

4-2.商品の種類やサービス内容を確認する

修理・交換業者によって、取り扱っている浴室暖房乾燥機の種類が異なります。そのため、ホームページ等でどのような商品を扱っているのか必ず確認してください。さまざまな商品を扱っている業者ほど選択肢が広がるでしょう。また、中には、お得なサービスを提供している修理・交換業者があります。たとえば、浴室暖房乾燥機本体と工事費がセットになったサービスなどです。本体の購入と設置を別々に依頼するよりも、まとめて依頼できるセットのほうが時間も手間もかかりません。

4-3.修理・交換費用は約3万~20万円

一般的な浴室暖房乾燥機の修理費用は約3万~7万円、設置費用は約8万~20万円です。ただし、あくまで目安ですので、故障箇所や機種によっては割高になる可能性があります。具体的な費用を知りたい方は、修理・交換業者に無料見積もりを依頼するといいでしょう。また、浴室暖房乾燥機の施工場所と価格相場に関しては下記を参考にしてください。

  • 浴室暖房乾燥機+工事費:約8万~20万円
  • 交換工事費:約4万~20万円
  • 新設工事費(換気扇あり):約6万~8万円
  • 換気用モーター交換工事:約3万~5万円

4-4.修理・交換業者選びのポイントをチェック!

どの修理・交換業者に依頼すればいいのか分からない方は、下記のポイントを参考にしてください。

  • 浴室暖房乾燥機の修理・交換実績があるか
  • 幅広い機種をそろえているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

上記のポイントを踏まえた上で複数の業者を比較するといいでしょう。複数の業者を比較することで、業者ごとの特徴が分かり、悪徳業者を見極めることもできます。

5.浴室暖房乾燥機の故障に関してよくある質問

浴室暖房乾燥機の故障に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.古い浴室暖房乾燥機を使い続けるデメリットは?
A.電気代が高くなってしまうことです。古い浴室暖房乾燥機は稼働するためにたくさんの電力を消耗してしまいます。特に、10年以上使い続けている浴室暖房乾燥機ほど、電力を消耗してしまいやすいので電気代が高くなってしまうでしょう。できるだけ、電気代を抑えたいと思っている方は最新機能がついている浴室暖房乾燥機を選んでください。最近、登場している浴室暖房乾燥機は省エネ機能が備わっているため、効率よく使うことができるでしょう。

Q.トラブルに間違われやすい症状は?
A.浴室暖房乾燥機からパキッ・ピシッという音が聞こえる場合、これは異常ではありません。浴室暖房乾燥機は熱の影響で収縮することがあります。その収縮が起きているときに、パキッ・ピシッというような音を立てることがあるのです。また、使用していないときに室外熱元気からポンプ音がしたり、温風が出るまで時間がかかったりするのも通常ですので心配いりません。どうしても不安になってしまう方は、一度メーカーに相談してみてください。

Q.ネットで機器本体だけを購入するのもアリか?
A.ネットで浴室暖房乾燥機の本体だけを購入し、設置業者に取り付けを依頼する方法もありますが、あまりおすすめしません。本体の購入と設置を別々に依頼することになるため、時間と手間がかかりますし、交換できない機種を間違って購入してしまう恐れがあります。また、取り付けだけを行ってくれる業者は少なく、見つかったとしても工事費が割高になるでしょう。保証などのアフターサービスも見込めないケースがほとんどですので、別の方法で交換することをおすすめします。

Q.浴室暖房乾燥機の故障につながるNG行為は?
A.長時間使用しないときに電源を切ってしまうことです。旅行や出張などで長く家を空ける場合、節電対策のために電源を落として出かける方が多いでしょう。けれども、熱源機や浴室暖房乾燥機の電源を切ってしまうと、凍結予防運転が動かなくなってしまいます。特に、寒い地域や冬場は凍結予防運転が重要になってくるので電源を切るのはNGです。長時間使用しないときは、熱源機の取扱説明書に従って対応してください。

Q.長く使い続けるためのポイントは?
A.定期的に掃除をすることが、浴室暖房乾燥機を長く使い続けるためのポイントです。フィルターの目詰まりで性能が落ちてしまうため、定期的に掃除しましょう。掃除の際に用意するものは中性洗剤・ふきん・綿棒・掃除機などです。掃除方法に関しては、下記の手順を参考にしてください。

  1. 浴室暖房乾燥機を開けて、フィルターのホコリを掃除機で吸い取る
  2. フィルターを取り外し、水かぬるま湯ですすぐ
  3. 綿棒を使って汚れをやさしくこすり落とす
  4. 汚れが落ちないときは中性洗剤を使う
  5. フィルターをきれいに洗い流し、風とおしのいい場所で干す
  6. 乾燥したふきんでカバーとファンについているホコリを拭き取る
  7. 乾いたフィルターを元の位置に戻して完了

まとめ

浴室暖房乾燥機の平均寿命は10年といわれているため、購入してから2〜3年であれば修理を依頼したほうがいいでしょう。逆に、10年以上経過していて古い機種は修理費用が高くなったり、修理に必要な部品がそろわなかったりするので買い換えをおすすめします。修理か交換か考える際は、まずは購入年月や状態をチェックしてみましょう。また、修理・交換を業者に依頼する場合、なるべく信用できる業者を選んでください。