給湯器が故障したときの対処法をご紹介!故障の原因と対処法について

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給湯器が急に故障し、慌ててしまったという経験がある人はいませんか? 給湯器が故障すると入浴だけでなく、炊事や暖房にも支障が出ます。特に、冬に故障すると生活に大きな影響が出るでしょう。しかし、給湯器が何の前触れもなく故障するケースよりも、何らかの前兆症状が現れているケースのほうが多いのです。つまり、故障の前兆を見逃さなければ、急な故障に慌てることもなくなります。

そこで今回は、給湯器が故障する原因や故障しそうなときに現れやすい症状、対処方法を紹介しましょう。

  1. 給湯器について
  2. よくある給湯器の故障
  3. 給湯器が故障したときの対処法
  4. 給湯器の選び方
  5. 給湯器の修理・交換について
  6. 給湯器修理・交換業者の選び方
  7. 給湯器についてよくある質問

この記事を読めば、給湯器を交換するタイミングなどもよく分かります。給湯器の調子がどうもよくないという人や、同じ給湯器を10年近く使っているという人は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.給湯器について

日本における給湯器メーカーはリンナイとノーリツの2大メーカーです。それぞれ、さまざまな種類の給湯器が登場しています。まずは、給湯器がどういうものか、種類や違いについて紹介しましょう。

1-1.給湯器とはどういうものか

使用している家庭も多い給湯器は、水をお湯に換える給湯機器です。別名、温水器ともいいますが、一般的には給湯器と呼ばれています。冬場や寒い気候の東北・北海道では給湯器が必要不可欠です。つまり、給湯器は生活に必要なものになります。

1-2.湯沸かし器・風呂釜・温水器の違い

給湯器には「湯沸かし器」「風呂釜」「温水器」とさまざまな呼び名があります。台所などに設置している小型タイプの給湯器は「湯沸かし器」、お風呂を沸かすために使用する大型タイプを「給湯器」というでしょう。湯沸かし器と温水器の違いは「大きさ」にあると思っておいてください。そして。「風呂釜」はお湯を沸かす釜のことです。浴槽にお湯をためる給湯器とは違い、風呂釜は浴槽に入っている水を再度温めることができます。

1-3.給湯器の種類

給湯器にはお湯の沸かし方によって種類が異なります。大まかにわけると「ガス給湯器(ガス湯沸かし)」「電気給湯器」「石油給湯器」の3種類になるでしょう。また、近年ではエコ機能に特化したエコジョーズなどハイブリッド給湯器が登場しています。

1-4.給湯器の仕組み

ガス給湯器はお湯を瞬間的に沸かしますが、電気給湯器はタンクの中に入っている水を温めてお湯にします。お湯の沸かし方や住宅の構造、家族構成などによって給湯器の仕種類は異なるものです。また、ノーリツの給湯器、リンナイの給湯器とメーカーによっても変わってくるでしょう。

給湯器には色々な種類があるんですね。
大まかにわけると「ガス給湯器」「電気給湯器」「石油給湯器」の3種類になりますが、最近はエコ機能に特化したハイブリッド給湯器が登場しています。

2.よくある給湯器の故障

急に給湯器からお湯が出ない状況になれば、生活に支障をきたす恐れがあります。特に、お湯を必要とする時期は困るものです。急な故障を防ぐためにも、事前によくある給湯器の故障内容をチェックしておきましょう。現在、故障している場合は当てはまる項目がないかどうか確認してください。

2-1.給湯器の水漏れ

給湯器の故障で最も多いのが「水漏れ」です。水漏れの主な原因は経年劣化や整備不良になります。急に水漏れが起きると焦る人がほとんどでしょう。一度冷静になってすぐに業者へ連絡してください。水漏れは絶対に放置してはいけません。すぐに壊れることはありませんが、放置すれば不完全燃焼が起きやすくなります。

2-2.お湯が出ない

お湯が出ない=故障とほとんどの人が結びつけます。しかし、実際お湯が出ないのは大した原因ではありません。たとえば、水栓が閉まっていた、ガスが遮断されていた、電源がオフになっていたなどさまざまです。お湯が出ないときは水が出るかどうか確認してください。そして、給湯器に異常が出ていないかどうかもチェックが必要です。

2-3.エラーコード

給湯器本体に問題が発生した場合、リモコンや給湯器の表示部分にエラーコードが出てきます。エラーコードの意味がわかれば故障の原因もわかるでしょう。取扱説明書にエラーコードの意味は記載されているのでチェックしてください。取扱説明書がない場合でも各メーカーのホームページで確認できます。

ノーリツ
リンナイ

2-4.故障の原因とは

故障の原因は給湯器の状態によって多種多様です。必ずしも○○が原因だとは断言できません。原因を突き止めるためにも、まずは給湯器の状態をチェックしてください。土地柄によっては雪が降って凍結が原因になることもあります。また、台風や大雨の後に給湯器が故障するケースも多いです。もし、建物の関係で落ちてくる雨が給湯器に直接当たるようなら設置場所の変更を考えなければなりません。

2-5.給湯器が故障する前に起こる前兆

異音がする、黒い煙が出る、設定温度よりもぬるい、追いだきができない、給湯温度がゆらぐなどすべては故障の前兆になります。1つでも当てはまる場合は、すぐに業者へ連絡するか、エラーコードが出ていないかどうか、給湯器の状態をチェックしてください。時間の経過とともに給湯器が故障しやすくなるでしょう。できるだけ早めの対処が大切です。

給湯器の故障は、水漏れやお湯が出なかったりするものがあるんですね。
このような故障は放置せずに、できるだけ早めの対処が大切です。

3.給湯器が故障したときの対処法

もし、給湯器が故障したとき、どう対処すればいいのでしょうか。業者に連絡したほうがいいケース、自分で対処できるケースがあります。給湯器の状態を見て迅速に対処しましょう。

3‐1.給湯器故障の対応策

すぐに業者へ連絡したほうがいいケースは、給湯器からガスの臭いが出ている場合です。ガスの臭いがする場合、ガス漏れが起きていて危険な状態にあります。素人が変に扱ってしまえば火災・爆発する恐れもあるでしょう。専門家が到着するまで触れないでください。水栓が閉まっている、電源がオフになっている、または軽度の水漏れであれば自分で対応策を考えることができます。

3‐2.確認方法

給湯器が故障したとき、確認すべきポイントがたくさんあります。まず、確認してほしいのが電源がオンになっているか、給湯器にエラーコードが出ていないかどうかです。お湯が出ないのなら水は出るのか確認してください。確認方法はとても簡単です。素人でもリモコンの表示を確認することはできるでしょう。自分でできる確認を済ませたうえで業者に連絡するといいですよ。

3‐3.注意点

給湯器の交換や修理には、ある程度費用がかかります。できるだけ費用を抑えようと、原因がわからないのに給湯器を扱う人は多いです。しかし、素人がわけもわからず修理すれば逆効果になります。余計に修理費用が高くなってしまうため、自分でできない修理はしないでください。原因がわからなければ、プロの業者に依頼したほうが安心です。

3‐4.問い合わせ先

給湯器の故障における問い合わせ先はメーカーか、または給湯器の修理・交換をしている業者になるでしょう。メーカーのお客様相談窓口はホームページから確認できます。業者への問い合わせはホームページ・電話から可能です。近くにある給湯器の業者を見つけて相談してください。

リンナイ問い合わせ先
ノーリツ問い合わせ先

すぐに業者へ連絡したほうがいいケースもあるんですね。
給湯器からガスの臭いが出ている場合は大変危険です。専門家が到着するまで触れないようにしましょう。

4.給湯器の選び方

ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスとメーカーによってあらゆる種類の石油・電気・ガス給湯器が出ています。一体、どの給湯器を選べばいいのか悩む人がほとんどでしょう。そこで、給湯器の選び方について説明します。

4‐1.目的別

大まかなポイントとしては「目的別」での選び方です。あなたは何のために給湯器を使いますか?給湯器を使う目的を明確にしてください。使用目的を明確にすることでベストな種類が選択できます。たとえば、家族の人数が多く、入浴時間がばらばらの場合は追いだき機能がついていると便利です。また、ガス・電気・石油の中からベストな沸かし方を選択しなければならないでしょう。主流はガス給湯器ですが、深夜料金が適用できる電気給湯器の人気も高いです。

4‐2.タイプ別

給湯器には壁掛・据置・マンションタイプの3種の設置タイプがあります。設置タイプは自宅の給湯器設置場所に合っているかどうか考えなければなりません。主に、戸建ての場合は壁掛・据置タイプが多いです。マンションはマンションタイプの屋外壁掛か、または玄関外に設置するPS設置型になるでしょう。

4‐3.給湯器の号数

給湯器の選び方で必要不可欠なのが「号数」です。号数は給湯能力を示すもので、家族の人数が目安になります。給湯能力とは1分間に何ℓのお湯を出せるかどうかを示すものです。家族の人数が多ければ多いほど、給湯能力(号数)のも大きくなります。1人~3人の場合は16号、2人~4人の場合は20号、4人以上は24号がベストです。

4‐4.給湯器の価格相場

給湯器の選び方で最も気になるのが給湯器の価格相場でしょう。家庭によって給湯器の値段における予算が決まっているはずです。予算内で抑えられると同時に、目的・タイプ・家族人数に合った給湯器を選ばなければなりません。価格は種類によって異なりますが、15万~40万円と非常に幅広いです。給湯専用や追いだき機能など機能面の差が値段に現れています。また、給湯器本体とは別に、取りつけ工事費用も必要です。

4‐5.人気・最新モデルを紹介

最新モデルとしては、エコジョーズなどエコに特化したハイブリッド給湯器です。ハイブリッド給湯器は消費エネルギーを抑えつつ、効率的にお湯を沸かすことができます。電気・ガス代が節約できるため、主婦層に人気のタイプです。ただし、エコジョーズは一般的なガス給湯器よりも価格が高めに設定されています。どの給湯器が合っているのか、さまざまな種類を比較するといいでしょう。

目的別で選ぶといいんですね。
使用目的を明確にすることでベストな種類が選択できるでしょう。

5.給湯器の修理・交換について

もし、給湯器が故障した場合、修理・交換をしなければなりません。一体どうすれば修理・交換ができるのか、詳しく説明します。

5‐1.修理方法

自分で対処できる内容ならいいですが、業者に依頼しなければいけないケースがあります。対処に困ったときは業者に依頼するのが1番安心です。給湯器の修理・交換をおこなっている業者はあるので、近くにある業者に1度問い合わせてみてください。

5‐2.給湯器の寿命と耐用年数

一般的に、給湯器の寿命はおよそ8年~10年といわれています。使用年数から8年近くなれば故障しやすくなるものです。また、設置場所や使い方によっては数年で故障する可能性もあります。

5‐3.交換時期・目安

給湯器の交換時期・目安は寿命と同じ8年~10年です。家庭によっては20年以上給湯器を使い続けたというところがあります。よって、すぐに壊れることはありません。しかし、家庭や状況・環境によって異なるため、交換時期・目安もばらばらです。給湯器に異常が頻繁に出てくるようなら交換時期と思っていいでしょう。

5‐4.給湯器の取りつけ工事について

新しい給湯器に交換する際、取りつけ工事をしなければなりません。古い給湯器を取りはずして新しい給湯器を取りつけるための工事です。取りつけ工事はプロに依頼すればすぐに終わります。ただし、本体価格のほかに取りつけ工事の費用がかかるでしょう。

5‐5.修理・交換の料金

保証期間内の故障であれば、無料で修理・交換をしてくれます。保証期間がすぎている場合は、別途料金が必要です。メーカーによる修理の場合、出張費+部品代+技術料の総額になります。故障している部分にもよりますが、およそ6,000円~数万円になるでしょう。一方、交換の料金は給湯器本体価格+取りつけ工事の総額になります。

給湯器の寿命はおよそ8年~10年なんですね。
給湯器に異常が頻繁に出てくるようなら交換時期と思っていいでしょう。

6.給湯器修理・交換業者の選び方

安心して給湯器修理・交換をするためにも、信用できる業者を選ばなければなりません。これから、失敗しない業者の選び方について説明していきましょう。

6‐1.業者を選ぶポイント

「スタッフの対応とスピード」「費用」「保証・アフターサービス」の3点が大きなポイントになります。できるだけ早めに修理・交換をしなければお湯が使えません。スタッフの対応が丁寧、かつスピードが速ければ速いほど、早く復旧できるでしょう。そして、修理・交換にかかる費用も納得できる金額でなければなりませんね。また、最大のポイントといえるのが「保証・アフターサービス」です。きちんと保証・アフターサービスが充実している業者は、修理・交換後にトラブルが起きても無償で対応してくれます。

6‐2.修理・交換方法

修理・交換をする前に、まず給湯器の状態チェックが必要です。業者がきちんとチェックしているかどうか確認しましょう。そして、チェック後、具体的な修理・交換方法を提示してくれます。きちんと内容が記載されているかどうか、修理・交換方法を説明してくれるかどうか1つずつ確かめてくださいね。

6‐3.トラブル対応

近年、悪徳業者とのトラブルが多発しています。悪徳業者に引っかからないためにも、慎重に業者を選ばなければなりません。もし、トラブルにあったときは国民生活センター・消費者センターに相談してください。早めの対応が肝心です。

国民生活センター

6‐4.アフターフォローと保険

優良業者はアフターフォローと保険が充実しています。メーカーによる商品保証はもちろんのこと、業者による工事補償も大切です。工事補償がきちんとしていれば、不具合があったときすぐに対応してくれます。ただし、天災による不具合や過失によるトラブルなどは無償保証の対象外になるでしょう。

業者を選ぶポイントがあるんですね。
大きなポイントは「スタッフの対応とスピード」「費用」「保証・アフターサービス」の3点です。悪徳業者に引っかからないためにも、慎重に業者を選ばなければなりません。

7.給湯器についてよくある質問

最後に、給湯器についてよくある質問を5つピックアップしたいと思います。給湯器の故障や修理・交換にかんする疑問は依頼する前に片づけておきましょう。

7‐1.取りつけ工事の費用はいくら?

新しい給湯器に交換する際、取りつけ工事が必要です。取りつけ工事にかかる費用は給湯器の種類によって異なります。全体的にはおよそ30,000円~40,000円になるでしょう。取りつけ工事費用をきちんと計算してから総額を出して検討してください。

7‐2.修理と交換の判断基準は?

よく、修理と交換どちらがいいの?と質問を受けますが、判断基準は使用年数と給湯器の故障原因です。使用年数が8年近い場合は交換したほうが効率的でしょう。まだ、2~3年の使用で故障原因が簡単なものであれば修理のほうがお得です。

7‐3.給湯器にはどんな機能があるの?

給湯器にはさまざまな種類があります。種類によってついている機能も多種多様です。たとえば、省エネに特化したお湯はりや追いだき、快適保温、たし湯、予約運転、配管洗浄までたくさんあります。自分の目的に合った機能を選ぶといいでしょう。

7‐4.古い給湯器の処分はどうすればいい?

取りつけ工事をする際、依頼する業者によっては古い給湯器を処分してくれるところがあります。ただし、古い給湯器の処分には別途費用が必要になるでしょう。費用がいくらかかるのか確認してください。

7‐5.即日対応はできるの?

在庫があれば当日工事ができることもあります。ただし、給湯器の注文に時間がかかるケースがほとんどです。急な故障で困らないためにも、時間に余裕を持って対処しなければなりません。

これで給湯器について知りたかったことがわかりました。
給湯器の故障で困った時にはぜひ参考にして適切な対処を行うようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?給湯器のお湯が出なくなるとつい焦ってしまいます。焦っていては正しい対処ができません。1度落ち着いて給湯器の状態を改めて確認してください。自分で確認すべき点を確認した後、業者へ相談するべきか、自分で対応するのか選択しましょう。自分で手に負えない場合はすぐ業者に相談したほうが安心です。迅速な対応をするためにも、給湯器にかんする基礎知識を身につけておきましょう。