エコキュートの賢い選び方を知りたい! メーカー別に徹底検証!

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エコキュートはさまざまなメーカーが販売しているため、どれが1番よいのか、どうすれば賢い選び方ができるのか迷う人も多いようです。それぞれのエコキュートには性能の特徴があるため、しっかりと比較しなければいけません。それでは、自分の家にあったエコキュートを見つけるには、どこを確認するべきでしょうか?

それでは、エコキュートを選ぶために確認しておきたいポイントをご紹介します。

  1. エコキュートはなぜ人気があるのか
  2. エコキュートを選ぶポイント
  3. メーカー別の特徴

1.エコキュートは人気があるのか

1-1.光熱費が安くなる?

エコキュートは電力による給湯器です。電気でお湯を沸かすのは電気代が高いように感じますが、必ずしもそうではありません。エコキュートは電力を用いて、自然冷媒ヒートポンプを動かし、大気の熱をくみ上げます。この方法で、実際の電気エネルギーと比べて3倍の熱エネルギーを引き出すのです。

そのため、電力を安く提供している夜間を利用するなら、光熱費を安くできるでしょう。とはいえ、夜間電力を使わないなら、光熱費が安くなるメリットも高くはありません。同時に、エコキュートの購入費用や工事費用も検討する必要があるでしょう。

1-2.非常用水としての活用方法

エコキュートの利点は省エネルギーだけではありません。エコキュートは、300リットルから500リットルの水をタンクに常時蓄えます。そのため、断水になっても心配がいりません。停電になっても、タンクから水を取りだせる仕組みになっているため、災害時の対策としても役立つのです。水は少し時間を置くことにより質がよくなります。そのため、タンクに貯(た)めるタイプのエコキュートはお湯の質もよいのです。お風呂に入るとその違いを実感できるでしょう。もちろん、貯水は別途準備して、ガス給湯器を用いるというのもひとつの方法です。

1-3.地球にやさしい

エコキュートはヒートポンプを活用しています。ヒートポンプとは電力を使って大気の熱をくみ上げる方法です。ヒートポンプはもともと冷蔵庫やエアコンなどでも用いられており、決して新しい技術ではありません。しかし、フロンガスではなく、二酸化炭素を用いるヒートポンプが開発されたため、地球にもやさしくなりました。この方法がエコキュートのヒートポンプにも利用されています。

2.メーカー別の特徴

2-1. お風呂にこだわる東芝キャリアのエコキュート

家族が多く、お風呂をよく使うのなら、東芝キャリアのエコキュートに魅力を感じるでしょう。東芝キャリアのエコキュートは、お風呂の除菌と防臭効果を強めるため銀イオンのお湯を供給するシステムになっています。銀イオンは細菌の増殖を抑えるため、お風呂のにおいや雑菌が気になるなら、銀イオン機能がついたエコキュートがおすすめです。特に家族で何人もお風呂を利用するなら、銀イオンのお湯は効果が期待でき、いつでもさわやかにお風呂を楽しめるでしょう。

2-2.水圧にこだわったダイキンのエコキュート

部屋の位置が高い場所にあると、水圧が弱くなり、シャワーの水の出が悪くなります。特に、エコキュートの水圧は、貯水タンクのからの給水となるため、水圧が弱くなりがちです。その問題を解消するために、ダイキンのエコキュートは3階にも強い水圧で給湯するエコキュートを開発しました。シャワーでもキッチンでも、しっかりした水圧で給湯があるのは便利です。

2-3.歴史と信頼で選ぶならコロナ

コロナは家庭用のエコキュートを初めて販売したメーカーです。そのため、省エネや環境に関する数々の受賞歴があります。デザイン性も優れており、2006年にはコロナのエコキュートがグッドデザイン賞を受けました。また、エコキュートの先駆者として、多機能のエコキュートを開発しており、省エネのための新たな機能も数多くあります。たとえば、お風呂に人が入ったときに自動的に追いだきが始まる機能などです。この機能は、お風呂にだれもいないのに追いだきを繰り返すといったムダをなくします。

3.エコキュートを選ぶポイント

3-1.機能を考えよう

エコキュートには、大きく分けて3種類の機能があります。家族構成やライフスタイルによって、どの機能が大切かを選ぶとよいでしょう。たとえば、「フルオート」はお風呂への機能に重点を置いています。お風呂にお湯をいれ、保温を行う、またはお湯をたすなどの機能を自動で行うのです。家族が多く、お風呂を利用する時間も別であれば、保温を常にできる「フルオート」機能は魅力でしょう。また、「オート」や「給湯専用」のように機能の少ないエコキュートもあります。光熱費を安くするには、機能の少ないエコキュートがおすすめです。

3-2.タンクのサイズを考えよう

家族の人数が多いなら、使用するお湯の量も多くなります。目安としては、1人あたり80リットルから100リットルのタンク容量が必要だと考えてください。ですから、2人暮らしなら200リットルほどのタンク容量で大丈夫です。6人家族なら500リットルから600リットルのタンク容量が必要でしょう。タンクのお湯がなくなると、お湯の供給が途切れてしまいます。この点が、ガス給湯とは異なる不便さです。

3-3.費用も計算しよう

エコキュートは、暖房も含めてオール電化の家庭におすすめです。そうすれば、夜間電力の活用も効率的にできるでしょう。また、オール電化であれば、太陽光発電システムを導入し、光熱費を削減できます。エコキュートは、ほかの給湯器よりも最初の購入費用が高いため、導入費用を含めた全体のコストも計算しなければなりません。費用や利用頻度を考えるなら、ガス給湯器の利用のほうが全体的に格安となるケースもあるでしょう。

まとめ

エコキュートは、機能、タンクのサイズ、全体の費用などを計算して選ぶべきです。オール電化の家であれば、長い目で計算したときに、エコキュートのほうが光熱費が安く済むこともあるでしょう。また、夜間電力を利用しないなら、エコキュートでも光熱費が高くなる危険も忘れてはいけません。生活スタイルと総合費用をよく考えて、賢く給湯器を選びましょう。