自分でできる!? 湯沸かし器のホース交換方法と注意点
2018/08/01
2023/03/22
湯沸かし器のホースから水漏れやひび割れなどのトラブルが発生したとき、「自分で交換できるのか?」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?
実は、湯沸かし器のホースは比較的簡単に交換することができます。しかし、注意点を守らなければ、簡単に故障の原因にもなりかねません。
そこで今回は、湯沸かし器のホース交換方法や注意点、業者に依頼したほうがよいケースなどについて解説します。湯沸かし器のトラブルに遭遇したときには、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読めば、湯沸かし器のホースを交換する目安などもよく分かるでしょう。湯沸かし器の調子が悪いという人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.湯沸かし器のホースの種類と役割
はじめに、湯沸かし器のホースの種類と役割を解説します。
1-1.湯沸かし器とはどんなもの?
湯沸かし器とは「ガス瞬間湯沸かし器」とも呼ばれる小型の給湯器です。主にキッチンなどお湯をたくさん使う場所で使われます。給湯器よりも小型な分、安価で取りつけも簡単です。
1-2.出湯管
湯沸かし器のホースは2つあります。1つは「出湯管(しゅっとうかん)」と呼ばれるお湯を出すホースです。給水管を通して湯沸かし器の中に入った水は、ガスで沸かされて出湯管から出てきます。
1-3.ガスホース
ガスホースは、ガスを湯沸かし器内に供給しています。ガスホースが劣化して安定して湯沸かし器内にガスが供給されないと、立ち消えなどの原因となるので注意しましょう。
2.湯沸かし器のホース交換が必要なケースは?
この項では、湯沸かし器のホース交換が必要なケースや自分で行う方法などを紹介します。
2-1.湯沸かし器のホース交換が必要なケースは?
湯沸かし器の出湯管はビニール製なので、使っていると劣化していきます。特に、出湯管はお湯が通るので劣化しやすいでしょう。出湯管が劣化すると水漏れが起こるようになります。また、水漏れが起こらないまでも、ホースのひび割れが目立つようになったら交換時期と考えましょう。
また、ガスホースも経年により劣化します。ガスホースに細かいひび割れや傷がついていたり、変色していたりする場合は、交換が必要です。
2-2.出湯管は自分で交換可能?
出湯管は、自分で交換することができます。小型湯沸かし器のメーカー(パロマやリンナイなど)から部品を取り寄せるか、住宅設備機器を取り扱っているホームセンターなどで部品は購入可能です。
一方、湯沸かし器は特定ガス消費機器に指定されているため、ガスホースの交換は液化ガス石油整備士(LPガスの場合)やガス可とう管接続工事監督者の有資格者や、有資格者の監督下でなければ交換できません。ですから、ガスホースが劣化した場合は業者に交換を依頼しましょう。
2-3.劣化したホース類を使い続ける危険
出湯管が劣化したまま使い続けていると、水漏れがひどくなります。また、ガスホースが劣化するとガス漏れやガス爆発の危険性が高まるでしょう。ホースのひび割れや傷、変色など劣化の兆候を発見したら、できるだけ早く交換しましょう。
3.湯沸かし器のホース交換の手順
この項では、出湯管の交換手順を紹介します。
3-1.準備するもの
給湯器のホースを交換する場合、まず新しいホースを購入しましょう。出湯管の形はメーカーごとに異なるため、給湯器のメーカーを確認し、メーカーから直接取り寄せたりインターネット通販などを利用して購入したりしてください。
出湯管の値段は数千円が相場です。出湯管の交換に特別な工具は必要ありません。ただし、場合によっては管を切る必要があるため、カッターを準備しておくといいでしょう。
3-2.ホースを交換する前に行っておくこと
ホースを交換する前に、ガスの元栓を閉め、給水栓を閉めておきましょう。給水栓を開けっぱなしにしておくと、水漏れの危険があります。
3-3.交換方法
ホースの交換方法が、リンナイがサイトで写真入りの説明を掲載しています。また、パロマも動画で交換方法を解説しているので、まずは確認して交換しましょう。2人で交換するとやりやすいはずです。
3-4.ガスホースの交換方法
ガスホースはLPガスと都市ガスでホースの種類が違います。ホースを間違えるとガス事故の原因となるので注意しましょう。また、ガス栓(元栓側)がコンセント型の場合は、ガス管ソケットという接続器具が必要です。
交換する前に確認をしてください。ガスホースは長めに買ってカットして使う方がおすすめです。ガスホースをつなぐ際に特別な道具は必要ありません。なお、交換は必ず業者に依頼しましょう。
4.業者に交換を依頼する方法
この項では、業者に交換を依頼する方法を解説します。
4-1.業者にホース交換を依頼した方がおすすめのケースは?
前述したように、湯沸かし器のガス管は有資格者か有資格者の監督下でしか交換できないので、業者に依頼しましょう。また、給湯器が古くてメーカーに問い合わせても部品がない場合や、自分で交換する自信がない場合も、業者に依頼した方がいいですね。なお、給湯器が古い場合は全体的な交換をすすめられることもあります。
4-2.ホース交換を行ってくれる業者とは?
湯沸かし器のホース交換は、湯沸かし器を取り扱っていガス会社の直営ショップや、住宅設備機器を販売する会社に依頼できます。湯沸かし器を購入したショップが分かっている場合は、そこに依頼するといいでしょう。交換時間は数時間で、費用は1万円前後が相場です。
4-3.業者の依頼は早めに行う
冬は、給湯器や湯沸かし器のトラブルが多くなりがちな時期です。業者に依頼しても予約がいっぱいの場合は、すぐに対応できないこともあります。湯沸かし器が使えないと不便なので、調子が悪くなったら早めに依頼しましょう。
5.湯沸かし器のホース交換に関するよくある質問
この項では、湯沸かし器のホース交換に関するよくある質問を紹介します。
Q.賃貸住宅の場合は、勝手にホース交換をしてもいいでしょうか?
A.賃貸住宅の場合は、湯沸かし器も家の備品なのでまず大家さんや管理会社に連絡してください。
Q.湯沸かし器のホースの寿命はどのくらいですか?
A.だいたい8年~10年で劣化が目立つようになるでしょう。
Q.ホースの劣化を防ぐ方法はありますか?
A.無理な曲げ方をしたり、直射日光に当てないようにしたりすれば劣化をある程度防げるでしょう。
Q.湯沸かし器本体の寿命はどのくらいですか?
A.10~13年ほどなので、長年使った湯沸かし器のホースが劣化した場合は本体ごと交換した方がよいケースもあります。
Q.自分で出湯管を交換をした場合、どのくらいの時間がかかるでしょうか?
A.DIYに慣れていれば数時間で行えますが、半日くらいは時間を取っておくといいですね。
まとめ
今回は湯沸かし器のホース交換について解説しましたが、他にも家庭の水回りには様々な問題が起こることがあります。水漏れや水圧の低下、排水の詰まりなどの問題がある場合は、プロに相談することをおすすめします。
また、家庭の水回りに関する情報や便利なグッズ、リフォームのアイデアなどもあわせてチェックしてみてください。快適な住まい作りに役立つ情報が盛りだくさんです。