入浴中の汗の量や注意点は? お風呂上りのスキンケアも必要?

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気温も上がり、お風呂に入るのが気持ちの良い季節になりました。しかし、入浴中には意外と多くの汗をかいていることをご存知ですか? また、入浴がダイエットに効果的だと思っている方もいるかもしれませんが、実はそれは誤解かもしれません。

そこで今回は、お風呂に入るとかく汗の量や、入浴時に気をつけることについてご紹介します。お風呂の温度や湯船に入る時間などによって、汗の量は大きく変わってきます。また、ダイエット効果についても実際はどうなのか、正しい知識を身につけておきましょう。

お風呂がますます心地よくなる、汗をかきすぎない入浴の方法や入浴剤の効果についても詳しく解説します。ぜひこの記事を読んで、お風呂タイムをもっと充実したものにしてみてください。

  1. 入浴中にかく汗の量はどのくらい?
  2. 入浴中にかく汗とダイエットの関係
  3. 効率的に汗をかく入浴法は?
  4. 温泉の入り方にも応用しよう

1.入浴中にかく汗の量はどのくらい?

「熱いお風呂に肩までつかる」という入浴方法は日本独特です。外国人でも日本式の入浴スタイルを気にいる方が多くいますが、この入浴方法はひとつ問題があります。それは、汗をたくさんかくということです。「入浴中に汗なんかかくの?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、気が付かないだけで実際には汗をかいているのです。

試しに湯船につかって5分後くらいに、手をよくぬぐって額に触れてみましょう。じんわりと汗をかいているのが、実感できるはずです。42度のお湯に15分つかれば、約800ミリリットルの汗をかきます。15分といえば、入浴時間としては短めです。お風呂が好きな方ならば、20分以上入っていることも珍しくないでしょう。

また、肩までお湯につかると胸が圧迫されて、脳が「水分が増えた」と勘違いして体内から水分を排出しようとします。入浴後、急にトイレに行きたくなったという経験をした方もいるでしょう。それは、脳の勘違いなのです。

しかし、浴室は湿度が高く、あまり喉の渇きを感じないため、入浴後に水分を補給しない、という方もいるでしょう。しかし、それは危険な行為なのです。

体から水分が失われると、その分血液が濃くなります。濃くなった血液は血管に詰まりやすく、脳こうそくや心筋こうそくの原因になるのです。ですから、お風呂に入った後はしっかりと水分補給をしましょう。

2.入浴中にかく汗とダイエットの関係

ダイエットをしている方は、1日に何度も体重を測る方もいるでしょう。入浴前と入浴後に体重を測ったところ、体重が減っていたということも多く見られます。

この減った分の水分を補給すればすぐに元通りになってしまうでしょう。しかし、汗をかくということはダイエットにとって大変効果的です。汗をかくと体にたまった老廃物も一緒に排出されます。

特に、むくみやすい人にとって汗をかくことはその解消にもつながるでしょう。しかし、冬は汗をかく機会が少なく、有酸素運動も20分以上行わなければ、なかなか汗をかきません。時間的にも運動をする時間がないという方もいるでしょう。

また、冷えはダイエットの大敵です。入浴で汗をかけば新陳代謝も活発になり、痩せやすい体になるでしょう。ですから、ダイエットをしている人は入浴中にたっぷりと汗をかいてください。

3.効率的に汗をかく入浴法は?

お風呂は普通に入っても汗をかきます。しかし、効率的に汗をかく入浴方法もあるのです。この項では、その一例をご紹介しましょう。

3-1.入浴前に水を一杯飲む

入浴する前に、まずは水を一杯飲みましょう。まず、水分を補給しておくことでより汗をかきやすくなります。新陳代謝を活発にしたい方には「飲むお酢」がおすすめです。今は、飲みやすい果実酢なども出ています。糖分が入っているお酢はカロリーに気をつけて飲んでください。

3-2.入浴剤を入れる

今は入浴剤も進歩して、いろいろな入浴剤が出ています。おすすめは唐辛子やショウガなど体を温めて発汗効果のあるものです。入浴剤がないという場合も、お酒をコップ一杯お風呂に入れるだけで発汗効果が期待できます。ただし、お酒に弱い方は注意してください。

お酒を入れることが気になる場合は洗面器にお湯を張り、お酒をおちょこ一杯入れて指先をつけてみましょう。皮膚が赤くなった場合は、お酒を入浴剤代わりに使うのはやめてください。

3-3.半身浴をする

半身浴というのは、みぞおちから下の部分だけお湯につかる入浴方法です。ダイエットに効果のある入浴法として広く知られているので、実践されている方も多いと思います。半身浴をすると体温が急に上がりませんので、長時間入っていられるのです。退屈するという方は雑誌を読んだり音楽を聴いたりしましょう。

また、20分以上半身浴をしていると、さすがに喉が渇いてくるので、ペットボトル入りの飲み物を持ちこみましょう。ただし、甘みがついたものは避けてください。スポーツドリンクよりも麦茶、そして炭酸水がおすすめです。

3-4.入浴後も水分を補給しよう

入浴後は体がカラカラになっています。ですから、水分を補給しましょう。おすすめは、水や麦茶です。スポーツドリンクは糖分がありますし、緑茶やコーヒーは利尿作用があります。ですから一番よいのは水、次いで麦茶です。

最も避けた方がよいのはアルコール。風呂上がりのビールは最高ですが、ビールは別名「飲むパン」とも言えるほどカロリーが高いのです。せっかくお風呂に入って消費したカロリーが、コップ一杯のビールで帳消しになってしまうでしょう。

4.温泉の入り方にも応用しよう

秋の行楽シーズンになると、温泉に行きたいという方も増えるでしょう。ダイエットに効果的な入浴の仕方は、温泉の入り方にも応用できます。温泉は少々温度が高めのものが多く、人気の「源泉かけ流し」の温泉は、温度が43度以上になるものもあります。

このように高い温度の温泉に、宿についてすぐ長時間入浴することは、体にとってもよくありません。温泉に何度も入りたければ、宿の部屋に案内されたらお茶を飲んで一休みしましょう。その後、温泉に入るときはみぞおちから下の部分だけをお湯につかる半身浴を心がけてください。

さらに、ときどきお湯から出て水分を補給すれば、温泉に入った後に疲れて動けなくなる、ということもないでしょう。何度もお風呂に入りたいという場合は、30分入浴して20分休憩といったリズムを作ってください。

また、おなかがいっぱいのときや飲酒したときなどは、無理に入浴してはいけません。この方法で入浴すれば、温泉の効能を存分に堪能できるでしょう。

まとめ

お風呂に入るとかく汗の量や、入浴中に気をつけることについてご紹介しました。入浴中の汗はデトックス効果もあるため、健康的な入浴法と言えます。

また、ダイエット中の方には入浴中に汗をかくことが効果的であることも紹介しました。さらに、温泉の入浴法にも応用できるということで、いろいろな入浴法を試してみるのも良いでしょう。

ただし、入浴中の飲酒は控え、しっかり水分補給を心がけましょう。他の記事もチェックして、健康的なお風呂タイムを楽しんでください。